FTXが金曜日に5回目となる債権者への分配を開始する。認定請求権保有者に約9億ドルを移転する見通し。今回の分配額は、返済開始以降実施された5回のなかで最小規模。
分配額の縮小は、破産手続きが最終段階に入ったことを示す。現時点で最大の課題は資金調達ではなく、いまだ受取がない債権者への支払いに切り替わった。
FTX、第5回分配は最少規模
FTXは2025年5月に2回目の分配で50億ドル超を支払った。続いて同年9月には約16億ドルを分配した。第4回債権者分配は、2026年3月に約22億ドル規模となった。
金曜日の支払いはその半分以下となる。認定クラス5Aドットコム顧客請求権にはさらに9%が分配され、累計で105%となる。クラス5B米国顧客請求権は5%加算し、同じく105%へ到達。一般無担保債権およびデジタル資産ローン請求権も各々3%上積みし、累計103%となる。
コンビニエンスクラス保有者は累計120%の回収に到達するが、FTXは最終的なパーセンテージは四捨五入等で若干変更の可能性があるとした。これらはドル建て計算であり、弁済の実質的価値は、同一資産を現在換金した場合を下回る。
また、同日に優先株主には別途1800万ドルが支払われ、同信託による累計支払額は9500万ドルとなる。
一部債権者には支払いできず
いまだ認定されていない請求権は「係争中」の扱いとなる。FTXは主な理由として次の3点を挙げた。
- 請求証明が現在も照合作業中であること
- 対象法域の審査が続いていること
- オーストラリアで一部支払いを受けた顧客を含むこと
バハマの手続きは独自のスケジュールで進む。FTXデジタルマーケッツの共同公式清算人は、記録日を6月16日、分配開始日を7月31日と設定したが、配分率は未発表となっている。
清算人が制限付きと判断した法域の債権者は、適法性の確認が終わるまで支払いの対象外となる。
それ以外の債権者については、金曜日からカウントダウンが始まる。認定請求権保有者が6カ月以内にBitGo、Kraken、Payoneerのいずれかで手続きを完了しない場合、支払い権利を失う可能性がある。
税関連書類の提出期限も同様に設けられ、未着手の場合は同じ結果となる。FTXはクラスごとの累計支払額について、7月31日直後に裁判所へ提出する予定とした。









