韓国のKOSPI指数がゴールドマン・サックスのティモシー・モー株式ストラテジストの予想水準に到達するには、約74%の上昇が必要。モー氏は指数が価値の4分の1を失う前に設定した1万2000という目標を維持している。
モー氏は同行のアジア太平洋株式ストラテジスト。3か月前にこの予想を公表し、いまだ修正していない。変化したのは価格であり、同氏の見通しではない。
KOSPIラリーが激化した理由
KOSPIは現在も6899近辺で推移。2026年は約60%上昇したものの、6月の過去最高値からは24%下落している。
SKハイニックスとサムスン電子の2社が値上がりを牽引。SKハイニックスは年初来約157%上昇、サムスン電子も106%高と2倍以上へ拡大した。
その過程は平坦ではなかった。7月にはレバレッジETFの巻き戻しが発生し、韓国の個人投資家に大きな打撃となった。
その後、両半導体大手に連動するレバレッジ型ファンドで8月に初の月次資金流出が発生し、流出額は約10億ドルにのぼった。値動きの荒さはビットコイン(BTC)さえも、2026年の一時期にはKOSPIより落ち着いていたほどだった。
ゴールドマンKOSPI目標:なぜ1万2000は継続なのか
モー氏の根拠は業績にある。同氏はKOSPI構成銘柄の利益成長率が今年360%近く、2027年には約35%へ減速すると見込む。
「われわれは目標を維持している。今後利益成長が実現すると見ているからだ…この業績サイクルの期間を市場は過小評価している」と同氏は述べた。
バリュエーションも重要な要素。モー氏の1万2000という目標は、予想利益の7.5倍を想定。現在の指数は5.3倍で、直近7年平均の約半分水準にある。
需要予測も有利に働く。モー氏は米国の大手テック企業による来年の支出が1兆2000億ドルを超え、従来予測の8000億ドルを大きく上回ると見積もる。
一方、リスク要素も存在。中国の新興メモリー企業・長鑫存儲技術(CXMT)の台頭や、米国での新データセンター建設に対する政治的な抵抗にも注意が必要とする。
実現性こそ最大の焦点。サムスン電子やSKハイニックスは今年好業績を上げたが、市場からの評価は限定的だった。次の決算発表で、利益だけで74%の上昇幅を埋められるかが試される。
下落局面で強気な姿勢を崩さないストラテジストは他にもいる。モルガン・スタンレーも8月初旬に韓国株をオーバーウェイトへ格上げし、目標を9000とした。
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