英フィナンシャルタイムズが4日、報じたところによれば、グーグルが生成型AIを活用した新機能の有料提供を検討しているという。これは検索ビジネスにおける大幅な変更となり、同社が主要製品の一部を有料化する初めてのケースである。
グーグルはプレミアムサブスクリプションサービスの一環として、GmailやDocsで利用できる新しいGemini AIアシスタントに加え、特定のAI駆動の検索機能を提供するオプションを模索中だという。
サービスの具体的な導入時期や実施の可否についてはまだ最終決定が下されていないという。グーグルの標準検索エンジンは引き続き無料で提供され、プラン加入者に対しても検索結果と並んで広告が表示される。
同社によるとOpenAIのChatGPTは、従来の検索エンジンのリンクリストや、付随する広告を不要にする可能性がある。23年5月、グーグルは詳細な回答を提供する実験的なAI駆動の検索サービスのテストを開始した。しかしながら、その「Search Generative Experience」実験から検索エンジンへの本格導入は遅れている。
グーグルがAI駆動の検索でより的確を提供することで、広告ビジネスや、グーグルSEO対策を行うオンライン出版社が影響を受ける可能性があると見られる。今年、Googleは最先端のGeminiチャットボットを利用したいユーザー向けに、Google Oneのサブスクリプションサービスに新しいプレミアム層を追加する。同社はWorkspaceにもGeminiを導入した。
AI駆動の検索機能がどのように有料サービスに統合されるか、その準備がいつ整うかは明らかではない。しかし、グーグルは将来的に実験的なAI駆動サービスの要素を主要な無料検索エンジンに導入する可能性を検討している。同社は「広告なしの検索」を検討していないが、サブスクリプションオファリングを強化するための新しいプレミアム機能やサービスの開発を続ける方針だ。
AI検索大手も広告導入による収益化を計画
生成系AIを用いた検索エンジンPerplexityは今後、ネイティブ広告を導入する計画であることを同社のチーフ・ビジネス・オフィサー、ディミトリー・シェベレンコ氏が明らかにした。Perplexityは、ウェブソースに基づいてユーザーの質問に回答し、応答に動画や画像、Yelpなどのパートナーからのデータを組み込むと同時に、関連する質問を提案する機能を持つ。
Perplexityは今後数四半期内にこの計画を開始する予定だが、詳細については公開していない。同社は検索が広告主導のモデルの影響を受けないべきだと主張しつつ、広告は同社のビジネス構築戦略の一環であるとシェベレンコは述べている。同検索エンジンは、MetaとOpenAI出身のAI研究者によって設立され、OpenAIのGPTモデルと独自のAIモデルを用いており、現在は月額20ドルのサブスクリプションサービスを提供している
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