クリーブランド連邦準備銀行のベス・ハマック総裁は、生成AIインフラに対する旺盛な需要がインフレ要因となり得るとの見解を示した。
ハマック総裁は、本年の連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持つ。インフレ圧力が緩和しなければ、政策金利を引き上げる必要があると警告した。
なぜクリーブランド連銀総裁は金利引き上げの可能性を示すのか
ハマック総裁は、根強いインフレを理由に金利姿勢を明確にした。同氏は、過去5年間にわたりインフレ率が「高すぎた」と指摘した。この状況が続く場合、目標達成のためにより高い政策金利が必要になる可能性にも言及した。
「この状況が続く場合、インフレ率を目標に戻すために、より高い政策金利が必要になるかもしれないと考える」とハマック総裁はCNBCに語った。
エネルギー価格の上昇が総合インフレを押し上げている事実も認めつつ、ハマック総裁は、変動の大きい食品・エネルギー分野を除いたコアインフレ率も依然として高止まりしていることを強調した。
同氏の発言は最新の経済指標とも一致する。米連邦準備制度理事会が重視するインフレ指標であるコア個人消費支出(PCE)は、5月に前年比3.4%上昇した。これは2023年10月以来、最も高い水準となった。
引き締め支持の動きはハマック総裁にとどまらない。ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁も2026年に1回の利上げを見込むとし、しばらくは利下げを想定しない考えを示した。
AI支出が広範な物価問題に直面
ハマック総裁は、AI関連支出がインフレ圧力の要因となる可能性を指摘した。
「企業やハイパースケーラーは、これらの投入資材に対してほとんどどんな価格でも支払う構えを見せており、“きのう必要だったものを今すぐ作る”という需要は飽くなきものだ」と同氏は述べた。
ただし、ハマック総裁は影響が双方向に働く可能性を認めた。全体像として、エネルギー・電力・保険、さらにはホルムズ海峡封鎖によるサプライチェーンの圧迫も関連性があると述べた。
以前には、バイナンスリサーチも同様の警告を発し、AI需要による「チップフレーション」が過小評価されたインフレ要因であると指摘した。
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