日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」の創業者・渡辺創太氏が2023年にシンガポールで設立した、ブロックチェーンテック企業「スターテイル・ラボ」が日本国内で注目されています。スターテイル・ラボは「Web3 for Billions (数十億人が使うWeb3を構築する) 」をミッションにインフラ開発を行うWeb3テック企業です。
本記事では、スターテイル・ラボの特徴と事業内容について解説します。スターテイル・ラボについて詳しく知りたい人、日本のWeb3の動向に興味がある人は、ぜひ最後までご覧ください。
スターテイル・ラボとは？
スターテイル・ラボとは、日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」の創業者・渡辺創太氏が2023年にシンガポールで設立した、ブロックチェーンテック企業です。
Web3とは「分散型のインターネット」のことで、スターテイル・ラボは、「Web3 for Billions (数十億人が使うWeb3を構築する) 」をミッションに掲げ設立されました。スターテイルラボは、アスターネットワークの開発や運営に携わるとともに、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラ開発を進めています。
スターテイル・ラボの特徴3つ
スターテイル・ラボの特徴3つを解説します。
- Web3のグローバルインフラの構築
- アスターネットワークで培った技術とノウハウを活かした事業展開
- 大企業との連携による実用化
スターテイル・ラボの特徴①：Web3のグローバルインフラの構築
スターテイル・ラボは「Web3 for Billions(数十億人が使うWeb3を構築する) 」をミッションに掲げており、Web3のグローバルインフラ構築を目指してるのが特徴です。Web3は、分散型のインターネットを指しており、従来の中央集権型のインターネットとは異なる仕組みを持っています。
スターテイル・ラボは、このWeb3の世界を実現するために、アスターネットワークの開発や運用、大企業との協業をおこない、マルチチェーン対応のインフラ開発を進めています。
スターテイル・ラボの特徴②：アスターネットワークで培った技術とノウハウを活かした事業展開
アスターネットワークは、イーサリアム、ポリゴン、ソラナなど、さまざまなブロックチェーンと相互運用できるマルチチェーン対応のブロックチェーンインフラです。
スターテイル・ラボは、アスターネットワークの開発で培った技術とノウハウを活かして、さまざまなブロックチェーンに対応したインフラの開発を行い、従来のWeb2とは異なる新しいインターネットの形を指している点が大きな特徴です。
スターテイル・ラボの特徴③：大企業との連携による実用化
スターテイル・ラボは、大企業との連携にも積極的に取り組んでおり、すでに、ソニーネットワークコミュニケーションズ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、トヨタ・三菱商事など、大手企業との提携を進めています。
実際に2023年6月には、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社と資本業務提携を締結。両社の知見や経験を共有し、Web3グローバルインフラの確立に向けてブロックチェーンを共同開発を進めており、さらなる今後の協業にも期待が集まっています。
スターテイル・ラボの主な事業内容
スターテイル・ラボの主な事業内容について解説します。
- パブリックブロックチェーン上のDapps・インフラ開発
- 大企業へのR&D（研究開発）やコンサルティング
スターテイル・ラボの事業内容①：パブリックブロックチェーン上のDApps・インフラ開発
1つ目は、パブリックブロックチェーン上でのDAppsやインフラの開発です。スターテイルラボは、アスターネットワークの開発・運用に携わるエンジニアチームを有しており、高い技術力とノウハウを活かして、DAppsやインフラの開発を行っています。
- Astar Network：日本で最大のスマートコントラクト・プラットフォーム
- Swanky Suite：スマートコントラクト開発者のためのオールインワンツール
上記2つのアスターネットワークに関するプロダクトの開発を中心に、マルチチェーン対応のブロックチェーンインフラの構築を目指しており、Web3時代の新たなサービス促進を進めています。
スターテイル・ラボの事業内容②：大企業へのR&D（研究開発）やコンサルティング
スターテイル・ラボは、ブロックチェーン技術の活用を検討している大企業向けに、R&Dやコンサルティングを行っており、具体的には、Web3関連技術やトークンエコノミクスなどの研究開発や実装です。
- ブロックチェーン技術の検証や評価
- ブロックチェーン技術の活用に向けたビジネスモデルの検討
- ブロックチェーン技術の導入・運用支援
上記のようなコンサルティングを行っており、すでに、ソニーネットワークコミュニケーションズ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱商事など、大手企業との提携を進めており、日本国内からWeb3インフラの構築・普及に期待が集まっています。
スターテイル・ラボの今後の見通し、将来性は？
スターテイル・ラボは、大企業との連携を積極的に進めています。2023年9月には、ソニーネットワークコミュニケーションズとスターテイル・ラボは、ブロックチェーンを共同開発するための新会社「Sony Network Communications Labs」設立を、Web3時代を支えるグローバルインフラとなるブロックチェーンの開発を目的とした合弁契約を締結しています。
日本国内の大企業は、Web3時代の到来を見据え、ブロックチェーン技術の活用を検討しており、スターテイル・ラボは、これらの大企業のブロックチェーン技術の活用を支援することで、日本国内からWeb3時代の新たなグローバルインフラサービスの提供を促進していくことが予想されます。スターテイル・ラボは、日本および世界のWeb3インフラの構築を進める上で重要な役割を果たすでしょう。
まとめ：スターテイル・ラボは日本のWeb3推進の原動力になる
本記事では、渡辺創太氏が2023年にシンガポールで設立した、ブロックチェーンテック企業スターテイル・ラボについて解説しました。スターテイル・ラボは、さまざまなブロックチェーンに対応したDAppsやインフラの開発に取り組んでおり、日本のWeb3推進の原動力になる期待がよせられています。
スターテイル・ラボは「Web3時代を支えるグローバルインフラの構築」の実現を目指し、新たなブロックチェーン技術の活用を支える存在として、今後も国内だけでなく、世界からも注目を集めていくことでしょう。スターテイル・ラボの今後の動向に注目です。
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