暗号資産リアルタイムチャートの見方

暗号資産リアルタイムチャートを確認することは投資においてとても重要です。しかし、専門用語が多く初心者にとって難しいのも事実。

BeInCryptoが提供する、BeInMarketsでは、暗号資産のリアルタイムチャートのほか、さまざまな情報を確認できます。BeInMarketsは、世界中で流通している6800種の暗号資産の時価総額、取引量、最新価格、さらには過去の価格推移まで、一目で確認できるプラットフォームです。

そこで、暗号資産リアルタイムチャートBeInMarketsの使い方をわかりやすく解説します。

暗号資産のリアルタイムチャート・基本価格情報を確認する

将来性のある暗号資産を見極めたり、現在保有している資産の動向を詳しく把握したりする際に役立つのがBeInMarketsの特長です。その詳細なデータ提供は、投資家にとって欠かせないツールと言えます。以下に、BeInMarketsでできること、およびその見方について詳しく説明します。

BeInMarketsは、暗号資産の価格やその他のデータがリアルタイムで更新されます。これにより、常に最新の市場情報に基づいて投資判断を行うことが可能です。

価格情報

各暗号資産（例えば、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど）の現在の価格が表示されます。価格は日本円（JPY）で表示されていますが、右上のJPYと表示されている場所をクリックすることでお好みの通貨に変更できます。

価格の変動も確認でき、1時間ごと、24時間ごと、7日間ごとの変動率（+/-）が分かります。例えば、ある通貨が過去1時間で何パーセント上がったか、24時間でどのように値動きしたかを瞬時に把握できます。

時価総額

各暗号資産の時価総額が記載されています。時価総額は、暗号資産の価格×流通している通貨の総量で計算され、市場の規模や人気を測る指標として重要です。時価総額が大きいほど、その暗号資産は市場で注目されており、流動性も高いと考えられます。

取引量

各通貨の24時間取引量も表示されています。この取引量が多ければ、多くの投資家がその通貨を取引していることを意味し、流動性が高いことを示します。取引量を追跡することで、市場の活発さや人気を測ることができます。

市場全体の動向

サイトの上部には、暗号資産市場全体に関する重要な情報が集約されています。この情報を通じて、市場の大まかな動きや全体的な傾向を把握することができます。またこれらの情報は左上の青色のスイッチで非表示にすることも可能です。

市場の時価総額

市場全体の時価総額が表示され、例えば「¥3.33兆」といった形で確認できます。これにより、市場全体の規模感を掴むとともに、その規模が過去のデータと比較してどのように変動しているのかを確認することが可能です。時価総額の増減は、市場の成長や縮小、投資家の信頼度の変化を示します。

総取引量

市場全体の総取引量（例: ¥2600.23億）も表示されます。これは、暗号資産市場全体で行われた取引の総額を表しており、市場の活発さや取引の流動性を測る指標となります。取引量が多いほど市場は活発で、流動性が高まるため、価格の安定性が向上する傾向があります。一方で、異常な取引量の急増は市場のボラティリティ（価格変動性）を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

ビットコイン・ドミナンス

ビットコインのドミナンス（市場占有率）は、ビットコインが暗号資産市場全体でどれだけの割合を占めているかを示す重要な指標です。例えば、「ビットコインのドミナンス 54.88%」という表示であれば、暗号資産全体の時価総額のうち約54.88%がビットコインによるものであることを意味します。ビットコインのドミナンスが高い場合、ビットコインが市場全体に与える影響が大きいことを示し、市場の安定性にも寄与する可能性があります。一方で、ドミナンスが低下する場合、アルトコインの人気が高まっていることを示す場合があります。

関連記事：ビットコインドミナンスとは？初心者投資家にもわかりやすく解説

DeFiの取引量

DeFi（分散型金融）の取引量やそのドミナンスも確認できるようになっています。DeFiとは、中央集権的な管理者を持たず、ブロックチェーン技術を基盤とした金融サービスの総称です。この分野の取引量は、市場全体におけるDeFiの重要性や成長性を示します。例えば、DeFiの取引量が増加している場合、投資家がDeFiプロジェクトに対する関心を高めていることや、トラディショナルな金融システムからDeFiへの移行が進んでいる兆候と捉えることができます。

関連記事：DeFi（分散型金融）の始め方

フィルタリングとランキング機能

BeInMarketsでは、暗号資産をさまざまな条件でフィルタリングし、ランキングを表示できます。この機能により、特定の暗号資産や市場動向に関する分析が簡単に行えます。

フィルタリング機能

「価格順」「時価総額順」「取引量順」など、さまざまな条件で通貨を並べ替えできます。これにより、今注目されている暗号資産をすばやく見つけることができます。

例えば、時価総額順に並べると、上位の通貨（ビットコインやイーサリアムなど）が表示され、重要な市場情報を確認しやすくなります。

検索機能

通貨名やティッカーシンボル（例えば、BTC、ETHなど）で検索が可能です。これにより、特定の銘柄を迅速に見つけることができ、効率よく情報を得ることができます。また、通貨の昇順をそれぞれの時間軸や価格、時価総額に応じて変更することも可能です。

その他機能

購入リンクの提供

各暗号資産には、「買う」ボタンがあり、直接取引所にアクセスできるリンクが提供されています。これにより、サイトを離れることなく、すぐに購入手続きを進めることができます。

多言語と通貨単位対応

画面右上の設定メニューから、多言語対応と通貨単位の変更が可能です。日本語だけでなく、他の言語（英語、スペイン語など）にも対応しており、国際的なユーザーでも使いやすい設計になっています。

日本円（JPY）以外にも、ドル（USD）やユーロ（EUR）など、異なる通貨単位に切り替えて表示することができます。これにより、国際的な取引にも対応でき、海外のユーザーにも便利です。

それぞれのコインのリアルタイムチャートの詳細を確認する

このページでは、ビットコインに関連するあらゆるデータが一箇所に集約されており、初心者から上級トレーダーまで幅広いユーザー層に対応しています。価格情報や市場データだけでなく、取引所の詳細な情報や価格推移のチャートなど、必要な情報がすべて網羅されているため、効率的な投資判断が可能です。

ビットコインの価格情報

画面左上にはビットコインの現在価格が表示されており、この時点では1ビットコインが¥15,031,188という価格です。この価格は、暗号資産取引所や市場データを基にリアルタイムで更新されており、横には24時間以内の変動率（この場合は2.15%の上昇）が示されています。この「変動率」は、ビットコインの値動きの大きさを示しており、短期的なトレンドを理解するために役立ちます。投資家は、これを基に買い時や売り時を見極めることができます。

価格パフォーマンス

価格パフォーマンスのセクションでは、ビットコインの過去の動きと現在の最高値に関する情報が集約されています。例えば、「低」や「高」として示されている値は、24時間以内の最安値と最高値を表しており、市場のボラティリティ（値動きの激しさ）を把握するための指標です。

また、「史上最高値」として示される¥15,181,157は、2024年11月21日時点での過去最高の価格を記録しており、ビットコインがどのように成長しているかを理解する助けになります。このデータを元に、現在の価格が過去の最高値にどの程度近いか、あるいはそれを超える可能性があるかを検討することができます。

関連記事：テクニカル分析とは？基礎知識を解説

時価総額と日次変動率

ビットコインの「時価総額」は、現在流通している全ビットコインの価値の総額を示しています。例えば、この画面では¥297兆円以上となっており、これはビットコインが暗号資産市場で占める大きな存在感を示しています。また、「完全希薄化後の時価総額」は、将来的にすべてのビットコインが発行された場合の理論的な市場価値を表しています。この値が現在の時価総額よりも高い場合は、まだ市場が成長する余地があると考えられます。

一方で、「日次変動率」はその日の価格変動の平均値を示し、例えば2.45%という値が示されている場合、価格が1日あたりどの程度動いたかを把握することができます。この情報は、ビットコインの短期的なボラティリティを測る重要な要素です。

取引量と供給量

「取引量」のセクションでは、ビットコインが市場でどの程度取引されているかが示されています。総取引量は、過去24時間で取引されたビットコインの総価値を示し、市場での活発さを測る指標となります。取引量が多い場合、それだけ市場の流動性が高く、投資家が売買しやすい状況であることを意味します。

一方で「供給量」では、現在流通しているビットコインの枚数や、将来的に発行される可能性のある総枚数について確認できます。この供給量は、ビットコインの価格形成に直接影響を与えるため、長期的な視点での投資判断に重要な役割を果たします。

チャート表示の機能

ページ中央には、ビットコインの価格推移を示すチャートが表示されています。このチャートでは、ビットコインの価格がどのように変動しているかを時間軸に沿って示すグラフです。縦軸は価格を表し、横軸は時間を表しています。この例では、「1ヶ月」の価格推移が表示されています。

チャートは、価格の上昇を緑色の曲線で、下降を赤色の点線で示すことで、視覚的にトレンドをわかりやすく表現しています。また、チャート上でマウスを特定のポイントに重ねると、そのポイントの具体的な価格データや日付がポップアップで表示されます。

表示期間の切り替え機能

チャートの右上には、「24時間」「7日間」「1ヶ月」「90日」「180日」「1年」「すべて」というボタンが配置されており、期間を選択することで、表示される価格データを自由に切り替えることが可能です。たとえば、短期トレーダーであれば「24時間」や「7日間」を選び、最近の値動きを詳細に確認することができます。一方、長期投資家であれば、「1年」や「すべて」を選択することで、ビットコインの長期的な成長や過去のトレンドを分析することができます。

指標の切り替え機能

チャート上部には、「価格」「時価総額」「総取引量」という3つのタブが用意されており、表示するデータの種類を切り替えることができます。

1. 価格タブ: 現在のチャートのように、時間ごとのビットコインの価格変動を確認できます。
2. 時価総額タブ: 時間軸に沿ってビットコインの市場全体の価値がどのように推移したかを確認できます。
3. 総取引量タブ: 各タイムフレームにおけるビットコインの取引量を表示し、市場の取引活発度を分析できます。

これにより、単なる価格の動きだけでなく、ビットコインが市場全体でどのように影響を与えているかも視覚的に理解できます。

ローソク足チャートへの切り替え

チャートの上中心にあるオプションにより、同チャートには価格推移を示す通常の「ラインチャート」のほかに、「ローソク足チャート」に切り替えるオプションが提供されています。ローソク足チャートは、1日の始値、終値、高値、安値の4つの主要な価格データを視覚的に表現できるため、特にトレーダーにとって重要なツールです。

更なる詳細なトレンド分析をする場合は？

更なる詳細なトレンド分析をする場合は、チャート左下にあるトレーディングビューアイコンをクリックすることで、トレーディングビューの詳細な機能を用いて分析することが可能になります。また、同リアルタイムチャートではオンチェーン分析を可能とするデータやファンダメンタルズ分析は提供していないので、それぞれの用途に合わせてBeInCryptoの分析記事や、オンチェーン分析ツールを活用しましょう。

関連記事：投資初心者でもわかるオンチェーン分析とは？

市場取引所の情報

ページの下部には、ビットコインが取引されている取引所ごとのデータが表示されています。チャートの文字の右にある市場をクリックすることで同セクションに移動もできます。ここでは、取引所名、ビットコインの価格、取引ペア（例えばBTC/USDやBTC/JPYなど）、総取引量、24時間取引量、トラストスコア（信頼性を示す指標）がリスト形式で確認できます。

例えば、「Ourbit」という取引所では、1BTCあたりの価格が¥9.82万で、24時間取引量が4.88万BTC、トラストスコアが81であることが記載されています。この情報を活用することで、最も信頼性が高く、価格が有利な取引所を選ぶことができます。特に、トラストスコアは、セキュリティや取引の透明性を判断する上で重要な要素となります。

概要

概要部分では、ビットコインに関する最も重要な指標やデータが簡潔にまとめられています。この内容により、ユーザーは詳細なデータやチャートを参照する前に、基本的な情報を素早く確認することができます。

マイウォッチリストでポートフォリオの通貨を即座に確認

「マイウォッチリスト」は、ユーザーが特定の暗号資産のチャートページで★マークを押すことでリスト化し、優先的にモニタリングできる機能です。この機能は、関心のある暗号資産を一目で確認できるように設計されており、投資家やトレーダーにとって、効率的かつ迅速な情報収集を可能にします。以下では、このウォッチリストがどのように機能し、どのように利用できるかについて詳しく解説します。

フィルタリングと検索機能

画面上部には「フィルタリング条件」のオプションがあり、ウォッチリスト内の暗号資産をさまざまな基準で整理できます。「すべてのコイン」「価格」「時価総額」「取引量」といった条件でリストを並べ替えることで、目的に応じたデータの確認が可能です。

たとえば、最も価格の高い通貨を上位に表示させたり、時価総額順で並べ替えたりすることで、分析が効率化されます。また、検索バーを利用すれば、登録した暗号資産の中から特定の通貨を素早く見つけることができます。

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まとめ：暗号資産のリアルタイムチャートを活用して投資に役立てよう

暗号資産のリアルタイムチャートは、投資判断や市場動向の把握に欠かせない情報源です。BeInCryptoの「BeInMarkets」では、世界中で流通する6800種類以上の暗号資産について、価格、時価総額、取引量、過去の価格推移などのデータがリアルタイムで提供されています。

BeInMarketsを含むリアルタイムチャートでは、暗号資産ごとの市場規模や流動性、価格変動を確認することが可能です。さらに、フィルタリングやランキング機能、多通貨表示と多言語対応など、各種機能が搭載されており、ユーザーが効率的に情報を収集できる仕組みになっています。また、ビットコインやDeFiの市場シェアや取引量といった市場全体のデータも含まれており、暗号資産市場の包括的な状況を把握するのに役立ちます。これらを活用して投資のポートフィリオ作成や売買の判断に役立てみてはいかがでしょうか？