メタバースとは、現実世界とは別の仮想空間を構築し、そこで様々な活動や体験ができるようにする空間やサービスのことで、新しいビジネスチャンスとして多くの企業が参入を始めており、世界中で注目されてるテクノロジーです。2024年には、暗号通貨市場の回復に伴い、メタバース関連企業がさらに成長することが予想されます。
そこで本記事では、国内外のメタバース会社8選と投資する方法について詳しく解説します。メタバース企業への投資や、トークンへの投資を考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。
メタバースとは?特徴3つ
メタバースとは、現実世界とは別の仮想空間を構築し、そこで様々な活動や体験ができるようにする空間やサービスのことで、アバターを操作して、コミュニケーションしたり、ゲームやショッピングなどの活動を楽しんだりできます。
メタバースは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術を使うことで、より没入感の高い体験を可能にしており、エンターテイメントやゲームの領域に留まらず、教育、ビジネス、アート、医療など、さまざまな分野での活用が期待されています。現在はまだ発展途上ですが、将来的には100兆円規模の巨大市場になると予測されている業界です。
- エンターテイメント業界:仮想コンサートやゲーム
- 教育業界:仮想キャンパスでの学習体験
- 医療業界:仮想現実での手術支援やリハビリ
- 不動産業界:仮想空間での物件見学や購入
- 金融業界:仮想空間での取引や投資
メタバースは上記のような業界にも活用される可能性が高く、将来的に、ビジネスや社会を大きく変えるポテンシャルがあると言われています。
メタバースの特徴①:メタバースを軸にした経済圏
メタバースの特徴としてまず「メタバースを軸にした経済圏」が挙げられます。メタバース経済圏では、ユーザーが独自の通貨や資産を持ち、仮想空間内で商品を購入したり、サービスを受けたりすることが可能です。メタバース内のデジタル不動産の売買や、メタバース内で使用されるアイテムやアバターなどの取引も活発になると予想されます。
それらのアイテムは主に「NFT」が活用される可能性が高く、NFTはデジタル上での唯一無二の価値を持ったアイテムになるため、メタバース上での巨大な経済圏が生まれることは間違いなさそうです。また、メタバース上での広告やマーケティングなども、企業の新たなビジネスチャンスとしても注目されています。
メタバースの特徴②:ARやVRの活用
ARやVRを活用することで、よりリアルで臨場感のある体験を実現することができるのもメタバースの特徴の1つです。例えば、ARやVRを使った「仮想旅行」や「メタバースライブ」などの体験が、メタバース上で実現される可能性があり、すでにフォートナイト上では有名アーティストが大規模な音楽ライブを開催しており、注目を集めています。
ARやVRを活用した新たなメタバースビジネスが生まれる可能性は高く、メタバースの普及を後押しすると期待されています。
メタバースの特徴③:Z世代が中心の「Web3時代SNS」
メタバースは、Z世代を中心に、SNSの新しい形として注目されています。メタバース内でのコミュニケーションは、テキストチャットや音声チャット、エモート(体の動作)などで行われ、メタバースがZ世代のコミュニティの場として既に機能しています。
Z世代は、SNSやゲームなどのデジタルコンテンツに慣れ親しんでいる「デジタルネイティブ世代」であり、Z世代を中心にメタバース文化は形成していくと考えられています。
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国内のメタバース関連会社5選
日本国内で、メタバースに取り組んでいる関連会社を紹介します。
- XANA(ザナ)
- GREE(グリー)
- Cluster(クラスター)
- NEIGHBOR(ネイバー)
- Square Enix(スクウェア・エニックス)
国内のメタバース関連会社 ①:XANA(ザナ)
XANAとは、NOBORDERZが開発するWeb3.0メタバース、およびWeb3.0メタバース会社。XANAを活用することで、誰でも簡単にメタバースやアバター、ゲームを構築でき、デジタルアイテムの所有権を自由に売買することができ、様々な方法で収益化することができます。
XANAは、日本初のメタバース企業として、多くの企業やインフルエンサーとのコラボレーションを実現しており、国内外で大きな注目を集めています。XANA JAPANのCEOには、エンターテイメントのDX化を推進する株式会社BACKSTAGE代表の溝口勇児が就任しています。
国内のメタバース関連会社 ②:GREE(グリー)
GREE(グリー)は、スマートフォン向けメタバースアプリ「REALITY」の開発・運営を通じて、メタバース事業に本格参入しています。同アプリは、誰でもスマートフォン一つでアバターの姿になり、顔出し不要のライブ配信やゲームなどを楽しめる新しい形のコミュニケーションプラットフォーム。全世界でのダウンロード数は1,000万を超え、特に2021年4月から6月の3か月間での配信者数は前年同期比6倍に急成長しました。GREEは今後2〜3年で100億円を投資し、REALITYのメタバース事業を同社の第3の柱と位置づけています。
「なりたい自分で、生きていく。」をビジョンに掲げているREALITYは、今後は国内だけにとどまらず、海外市場にも進出していく可能性も高いといえます。
国内のメタバース関連会社 ③:Cluster(クラスター)
Cluster(クラスター)は国内最大級のメタバースプラットフォームで、VR機器やスマートフォン、PCなどからアクセスできます。音楽ライブやカンファレンスなどのイベントに参加したり、常設のワールドやゲームで遊んだりでき、自分でアバターやワールドを作ってアップロードすることも可能。2015年にクラスター株式会社が設立され、2016年にα版、2017年に正式版がリリースされました。
総ダウンロード数100万超、累計動員数2,000万人超と、日本のメタバースプラットフォームとしては最大規模に成長しています。バーチャル渋谷などの大規模イベントを開催したり、ポケモンやディズニーなどの有名企業とコラボしたりしており、知名度も高く、今後も国内最大規模のメタバースプラットフォームとして成長が期待されています。
国内のメタバース関連会社 ④:NEIGHBOR(ネイバー)
NEIGHBOR(ネイバー)は、フォートナイトに特化したメタバース制作事業に取り組む国内メタバース企業。世界トップレベルのクリエイターと提携し、大規模開発に対応できる国内初のFortniteクリエイティブスタジオです。法人向けにFortnite上のメタバース空間を制作することに特化しており、フォートナイトのクリエイティブ機能を使って都市のメタバース化や、オリジナルゲームの開発に取り組んでいます。
2023年6月にリリースしたオリジナルキャラクター「ロケットニンジャ」シリーズは、累計300万人のプレイ回数を突破。また、2022年にローンチしたメタバース「AI ロケスタくん」はグローバルで来場者数100万人を突破し、2023年2月にNetflixオリジナルアニメのPRとして制作したメタバースお化け屋敷は120万人を記録しました。Z世代を中心に広がりを見せる新しい生活様式である「ネットワーク上での共同消費」をテーマに、思い出に残るメタバースの制作に取り組んでいます。
国内のメタバース関連会社 ⑤:Square Enix(スクウェア・エニックス)
スクウェア・エニックスは、メタバース市場において積極的な投資とビジネス開発に取り組んでいる数少ない大手ゲーム企業。なかでも1万点の独自デザインNFTアートとゲーム機能を統合した新しいエンターテインメント形式のプロジェク「シンビオジェネシス」は、スクウェア・エニックスが手がける初のブロックチェーンゲームとして国内外から注目を集めています。
また、スクウェア・エニックスは、イーサリアムベースのメタバースゲーム「The Sandbox」と提携し、メタバースに投資しており、今後コラボレーションも実現する可能性もあると考えられます。
海外のメタバース関連会社3選
海外のメタバース関連会社について解説します。
- Fortnite(フォートナイト)
- Roblox(ロブロックス)
- Meta(メタ)
海外のメタバース関連会社 ①:Fortnite(フォートナイト)
Fortnite(フォートナイト)とは、Epic Gamesが2017年にリリースし、世界中で人気を博しているオンラインゲーム。世界で4億人を超えるユーザーが利用するプラットフォームであり、特にZ世代に人気が高く、ゲームだけでなくコミュニケーションの中心にもなっています。Fortniteでは、3種類の異なるゲームモードを提供されています。
またFortniteは、2023年3月22日に行われた「GDC 2023 State of Unreal」というイベント内で、Unreal Editor for Fortnite (UEFN)とクリエイターエコノミー2.0のビジョンを発表。この発表を受け、Fortnite内で、クリエイター向けの収益分配プログラムが開始され、個人のクリエイターがFortnite上でゲーム開発することが可能になりました。園結果、Fortniteが次世代のメタバースになる可能性が高まってきました。
3月から始まったFortniteのオープン化(UEFN)で外部のクリエイターに4月に分配された収益が公開。収益を年換算した金額の分布↓ ・1億4000万円以上で43人 ・4億2000万円以上が13人 ・14億円以上が5人 年収100億クリエイター出るか楽しみ。
株式会社スペースデータCEO / 佐藤航陽(さとうかつあき)
海外のメタバース関連会社 ②:Roblox(ロブロックス)
Roblox(ロブロックス)は、ユーザーがゲームを作成、共有したり、他のユーザーが作成したゲームをプレイしたりできる、オンラインゲーミングプラットフォームおよびゲーム作成サービス。2004年にデイヴィッド・バズーキによって開発され、2006年にリリースされました。ROBLOXがほかのゲーム会社と大きく違う点は、ユーザー自身が「ROBLOX Studio」と呼ばれるツールを使用して、自分自身でゲームや仮想空間を作成することができる点です。
また、Robloxのデイヴィッド・バズーキCEOは、米CNBCのインタビューにてRobloxでのNFTの導入を示唆しており、プラットフォームをよりオープンにする可能性に関する質問に対して、オブジェクトやNFTのプラットフォーム間移動は「1種の夢である」と述べています。このことから今後Roblox内にてNFTや暗号通貨を活用したメタバース経済圏が構築される可能性も高いと判断できます。
海外のメタバース関連会社 ②:Meta(メタ)
Metaは、FacebookやInstagramなど、世界的に人気のあるソーシャルメディアプラットフォームを運営している米国企業。Metaは既に数十億人のユーザーベースを持っているため、それら既存のユーザーベースを活用して、大規模なメタバースの形成や社会的なつながりの構築を実現する可能性を持っています。
また、Metaは、メタバースの発展を重要な戦略と位置付けており、積極的な投資を行っています。VRヘッドセット「Oculus」を所有し、そのプラットフォームを通じて仮想空間での体験を提供しています。さらに、Metaは独自のメタバースプラットフォーム「Horizon Workrooms」を開発、仮想空間でのコミュニケーションやミーティングを実現しており、これらの投資と取り組みにより、メタバース領域でのリーダーシップを確立しようとしています。
メタバース関連会社に投資する方法
メタバース関連企業の株式や、ETF・投資信託を買うことで、メタバース市場に投資をすることができます。 米国株式市場には、メタバースに関連する事業を今後展開する企業の株式が上場しており、大手テクノロジー企業や、メタバースプラットフォーム企業、また暗号通貨取引所など、数多くのメタバース企業が上場しています。
メタバース市場は、まだ発展途上にあり、今後の成長が不確実なものではありますが、メタバース市場は、今後数年から10年程度の長期的な成長が期待されています。メタバース関連企業に投資をすることで、市場の成長と共にリターンを得る可能性があるため、リスクを考慮しつつ実際に投資を始めてみるのもいいかもしれません。
そのほかのメタバースへの投資方法
メタバース関連銘柄を購入する他にも、メタバースに投資する方法はあります。
- メタバース関連の暗号通貨投資
メタバース関連の暗号通貨に投資するのも方法としてあります。メタバースの暗号通貨では、AXS(Axie Infinity)MANA (Decentraland)SAND(The Sandbox)が最も有名です。 - メタバースへの直接投資
メタバース上で展開されるNFTアイテムやメタバース上の不動産に直接投資することも可能です。
まとめ:2024年は、メタバース関連会社に注目が集まる可能性が高い
本記事では、国内外のメタバース会社8選と投資する方法について解説しました。メタバースとは、実世界とは別の仮想世界であり、人々がアバターを通じて交流し、経済活動を行うデジタル空間のこと。ARやVRの発達、NFTなどの登場、Z世代の台頭によって、よりメタバース世界の実現が現実的になってきました。
また、暗号通貨市場の回復に伴い、2024年以降はメタバース分野への資金流入の増加が考えられ、メタバース関連会社に注目が集まる可能性が高いと予想されます。メタバース市場は、今後数年から10年程度の長期的な成長が期待されているため、メタバース関連会社への投資を行う際には、長期的な視点を持ち、投資を行いましょう。メタバースへの投資やNFTアイテムへの投資を検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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