トラスティッド

ステーブルコイン関連銘柄一覧とその特徴

11分
投稿者 Ikkan Kawade
編集 Shigeki Mori

ステーブルコインは、暗号通貨の価格変動リスクを回避するために設計された暗号資産です。1ドルや1円などの法定通貨にペッグされており、価格が安定しており、送金や決済に利用する際に、価格変動リスクを回避することができ、暗号通貨市場において重要な役割を果たしています。

そこで本記事では、代表的なステーブルコインの銘柄とその特徴を一覧で紹介します。この記事を読むことで、ステーブルコインの基本的な知識やメリット・デメリットを理解できるはずです。暗号通貨に興味がある方やステーブルコインについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ステーブルコインとは?

Stablecoins

ステーブルコインとは、価格が安定するように設計された暗号資産のことです。法定通貨やコモディティ(商品)などの価格と連動(ペッグ)するようになっており、目的は、価格変動が激しい暗号資産の決済手段としての実用性を高めることです。

ステーブルコインの特徴3つはこちら。

  • 価値が安定している
  • 送金や決済が速い
  • 分散型金融(DeFi)で利用できる

また、ステーブルコインの価値を安定させる仕組みが採用されており、下記の3種類があります。

  • 法定通貨担保型
  • 暗号資産担保型
  • アルゴリズム型

なお、上記の仕組みについては「ステーブルコインの3つの仕組みと特徴について」で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

ステーブルコイン関連銘柄一覧とその特徴

ステーブルコイン関連銘柄の一覧とその特徴について、解説します。

  • USDT
  • USDC
  • DAI
  • BUSD
  • TUSD
  • JPYC

ステーブルコイン関連銘柄①:USDT

USDTは、テザー社によって発行されたステーブルコインです。1USDTは1米ドルにペッグされており、米ドルと1:1で交換することが可能です。USDTは、世界最大の暗号通貨取引所であるBinanceや、Coinbaseなどの主要な暗号通貨取引所で取引されており、世界最大のステーブルコインでもあります。しかし、USDTにはいくつかの懸念点があり、USDTの裏付け資産である米ドルが、実際にテザー社によって保有されているかどうかが確認されていません。

  • 名称:Tether (USDT)
  • ペッグ通貨:米ドル
  • 発行体:Tether Limited

ステーブルコイン関連銘柄②:USDC

USDCは暗号通貨取引所Coinbaseとブロックチェーン企業であるCircleが共同で発行するステーブルコインで、米ドルに1対1でペッグされた法定通貨担保型のコインです。Circle社とCoinbase社は、どちらも米国で金融ライセンスを取得しているため、信頼性が高いとされており、USDTと同様に人気のあるコインとなっています。イーサリアムやソラナなどの複数のブロックチェーンに対応しており、安全かつ迅速な決済や送金が可能です。

  • 名称:USD Coin (USDC)
  • ペッグ通貨:米ドル
  • 発行体:Circle Internet Financial

ステーブルコイン関連銘柄③:DAI

DAIは、分散型自律組織(DAO)、MakerDAOが発行しているステーブルコインです。Maker(MKR)という投票権付きのガバナンストークンの保有者によって、民主的に運営されており、DAIの基本的な仕組みは、暗号資産を担保としてスマートコントラクトに預け入れることで、それと同じ価値分のDAIが発行されるというコンセプト。また、他のステーブルコインに比べて、より分散化されたステーブルコインとして評価されています。

  • 名称:Dai (DAI)
  • ペッグ通貨:米ドル
  • 発行体:MakerDAO

ステーブルコイン関連銘柄④:BUSD

BUSDは、世界最大の暗号通貨取引所であるBinanceと、ステーブルコイン発行プラットフォームであるPaxosが共同で発行するステーブルコインです。BUSDは、米ドルに1対1でペッグされた法定通貨担保型のステーブルコインで、発行量は常に米ドルと同等であることが保証されています。BUSDは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の承認を受けた最初のステーブルコインであり、毎月の監査報告書も公開されています。BUSDは、Binanceの独自チェーンであるBinance Smart Chain(BSC)や、イーサリアムなどの複数のブロックチェーンに対応しておりDeFi(分散型金融)NFT(非代替性トークン)などのサービスにも利用できます。

  • 名称:Binance USD (BUSD)
  • ペッグ通貨:米ドル
  • 発行体:Binance

ステーブルコイン関連銘柄⑤:TUSD

トークン化プラットフォームであるTrustTokenが発行するステーブルコインです。TUSDも、米ドルに1対1でペッグされた法定通貨担保型のステーブルコインで、信託銀行や法律事務所などの第三者機関と提携しており、担保資産の管理や監査を厳格に行っています。TUSDは、イーサリアムやビットコインキャッシュなどの複数のブロックチェーンに対応しており、安全かつ迅速な決済や送金が可能です。

  • 名称:TrueUSD (TUSD)
  • ペッグ通貨:米ドル
  • 発行体:TrustToken

ステーブルコイン関連銘柄:JPYC

JPYCは、JPYC株式会社が発行するステーブルコインです。JPYCは、日本円に1対1でペッグされた法定通貨担保型のステーブルコインで、「自家型前払式支払手段」という形態をとっています。日本国内では法的に認められた暗号通貨ではありませんが、「電子的支払手段」として利用することが可能で、またイーサリアムやポリゴンなどの複数のブロックチェーンに対応しています。

  • 名称:JPY Coin
  • ペッグ通貨:日本円
  • 発行体:JPYC株式会社

なお、JPYCについては「JPYCとは?国内初の日本円ステーブルコインについて解説」にて詳しく解説しています。

ステーブルコインのよくある質問

  • Q1:ステーブルコインは税金がかかるのですか?

ステーブルコインは暗号通貨として扱われる場合がありますが、税法上は雑所得として課税されます。つまり、ステーブルコインを売却した際に得た利益や損失は、他の暗号通貨や株式などと合算して計算されます。

  • Q2:ステーブルコインは規制当局の監視を受けていますか?それによるメリットはありますか?

多くのステーブルコインは規制当局の監視を受けています。しかし、規制の監視を受けることで、ステーブルコインの安全性や信頼性が高まり、ユーザーにとって安心して利用できる環境が提供されるメリットもあります。

  • Q3:ステーブルコインの発行元はどのように利益を得ていますか?

ステーブルコインの発行元は、一般的にステーブルコインの発行時に一定の手数料を収益として得ています。

まとめ:ステーブルコインは重要な役割を果たしており、今後も需要拡大していく

本記事では、代表的なステーブルコインの銘柄とその特徴を解説しました。ステーブルコインは暗号通貨市場において、安定した価値を持つとされる通貨であり、他の資産にペッグされていることが特徴です。価格変動が少ないことから、トレーダーや投資家にとってリスクヘッジの手段として利用されており、業界の重要な役割を果たしています。

今後、新たな技術導入や規制変化により、ステーブルコイン市場はさらに拡大していくことが期待されます。引き続き、ステーブルコインの動向に注目していきましょう。

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2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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