暗号資産（仮想通貨）のSui（スイ・SUI）が注目を集める中、そのネイティブトークンであるSUIを安全に保管し活用するためのウォレット選びが重要になっています。特にSUI対応で安全かつ使いやすいウォレットを探している方、そしてステーキング報酬の獲得やDeFi利用を視野に入れてウォレットを比較したい方も多いでしょう。
本稿では、Suiブロックチェーンに対応したおすすめ暗号資産ウォレット5つを厳選し、日本の規制に留意しつつ、それぞれの特徴を解説します。
暗号資産（仮想通貨）Suiの特徴
仮想通貨Suiはレイヤー1の新世代ブロックチェーンです。元々Meta社（旧Facebook）の暗号資産プロジェクト「Diem（Libra）」に携わったエンジニアたちが立ち上げたMysten Labsによって開発され、2023年5月にメインネットがローンチしました。
高速な並列処理を可能にする独自技術（各NFTや資産を独立したオブジェクトとして扱う仕組み）を備えており、1秒間に数万〜数十万件もの取引処理を実現する高いスループット性能と低コストの手数料が大きな特徴です。
スマートコントラクト開発にはMove言語（Diem由来のプログラミング言語）を改良した「Sui Move」を採用し、セキュリティと拡張性を両立しています。また、Suiネットワークの独自トークンがSUIであり、ガス代支払いやステーキング（バリデータへの委任）に使用されます。
総供給量は上限100億枚で、一部はステーキング報酬やエコシステム助成に充てられています。SuiはDeFiやNFTゲーム、メタバースなどWeb3アプリケーションのプラットフォームとして急速にエコシステムを拡大しており、その成長とともにSUIトークンの需要も高まっています。
関連記事：仮想通貨Sui（SUI）とソラナ（SOL）はどっちが優れている？
暗号資産（仮想通貨）Sui対応ウォレット選びのポイント
仮想通貨Suiウォレットを選ぶ際は、以下の点をチェックしましょう。
Sponsored- セキュリティ（安全性）
自己管理型ウォレットでは秘密鍵やシードフレーズをユーザー自身が管理します。そのためハッキングリスクは抑えられますが、紛失時は復元できない可能性もあるため注意が必要です。最近ではGoogleログインなどを使って簡単にアカウント作成できるzkLogin方式も登場しています。生体認証やハードウェアウォレット連携などの追加機能も確認しましょう。 - 対応機能
ステーキング、NFTの表示・管理、DAppとの連携など、Sui特有の機能に対応しているかを確認します。ウォレットによっては報酬分析ツールやDAppブラウザを備えており、目的に合った機能があるかがポイントです。 - 使いやすさ（UI/UX）
初心者には操作が簡単で視覚的にもわかりやすいウォレットが理想です。日本語対応やチュートリアル、カスタマーサポートの有無、スマホアプリならアプリストアのレビュー、拡張機能型なら動作の軽さも重要な判断材料です。 - 人気度・コミュニティ
利用者が多いウォレットは開発が活発でサポートも手厚い傾向があります。たとえばSurf Walletは12万人以上のユーザーを抱え、Suiの中でも特に人気です。新興ウォレットでも評判が良ければ候補になります。 - 対応プラットフォーム
自分の使用環境に応じて、ブラウザ拡張・モバイル・デスクトップなど、どのデバイスで使えるかを確認しましょう。外出先で使うならスマホ対応が必須、PCでのDeFi運用が中心なら拡張機能が便利です。
仮想通貨Sui（SUI）対応おすすめウォレット5選
今回BeInCrypto Japanが紹介するウォレット全ては基本的に非カストディアル型で安全に資産を自己管理できますが、ログイン方式や特色に違いがあります。また、ステーキングやNFT対応といった主要機能は概ね共通していますが、一部に独自機能も見られます。
| ウォレット名 | セキュリティ | 主な対応機能（Sui関連） |
|---|---|---|
| Sui Wallet （公式） | 非カストディ（12語シード or zkLogin対応） | 公式提供で信頼性◎・常時メンテナンス ステーキング（公式UIで直感操作） NFT表示・送受信 DApps接続（公式対応多数） |
| Suiet | 非カストディ（12語シード） | 生体認証によるロック対応 ステーキング（数クリックで委任） NFT管理に優れる DApp連携（Wallet Kitで広範囲サポート） |
| Surf Wallet | 非カストディ（メール等で登録可能） | スマホ端末での安全管理（PIN/生体認証） zkLogin対応（Google等でログイン） ステーキング（モバイルで簡単操作） NFT・DAppオールインワン対応 |
| Ethos Wallet | 非カストディ（12語シード or zkLogin） | マルチブラウザ対応・オープンソース ステーキング高度対応（報酬分析機能あり） NFT統合サポート DApp接続（EthosConnect提供） |
| Nightly Wallet | 非カストディ（12語シード） | マルチチェーン鍵管理（チェーン毎分離） ステーキング（直接委任可能） NFT対応（複数チェーンのNFT管理） DApp接続（自動承認オプション有） |
次に、使いやすさ（UX）や人気度、対応プラットフォームの観点で5つのウォレットを比較します。UIの特徴やユーザー数、利用可能な端末環境に注目してください。
| ウォレット名 | 使いやすさ・UI評価 | 人気度（コミュニティ） | 対応プラットフォーム |
|---|---|---|---|
| Sui Wallet （公式） | クリーンで親しみやすい公式UI。初心者のオンボーディングも容易。 | 利用者多数（公式標準、安心感あり）。開発アップデート頻繁。 | Chrome拡張、iOSアプリ、Androidアプリ |
| Suiet | ミニマルで高速なSuiテーマUI。操作性が高く反応も軽快。 | コアユーザー中心に拡大中。開発者からの支持も厚い。 | Chrome拡張（※モバイル版開発中） |
| Surf Wallet | シンプルかつ機能的。メールログインで初心者にも優しい。モバイル最適化◎。 | Sui最大級ユーザー数（2024年時点12万超）。スマホ派に特に人気。 | Chrome拡張、iOSアプリ、Androidアプリ |
| Ethos Wallet | 直感的で洗練されたUI。取引操作も分かりやすく案内。 | 徐々にユーザー増。レビュー評価高め（ステーキング派に人気）。 | Chrome拡張（Brave/Edge等でも利用可）、※モバイル無し |
| Nightly Wallet | モダンで非常に分かりやすいインターフェース。初心者の学習曲線も緩やか。 | 新規ユーザー急増中。マルチチェーン勢に注目されコミュニティ拡大。 | Chrome拡張、iOSアプリ、Androidアプリ |
仮想通貨Sui系ウォレットは基本的な機能を押さえつつも、UIや独自機能に差が見られます。ステーキングやNFT運用を前提にするなら、操作性やサポート体制も含めて比較検討すると良いでしょう。
1. Sui Wallet（スイ・ウォレット）【公式】
Sui Walletは、Suiブロックチェーンの開発企業であるMysten Labsが提供する公式ウォレットです。ブラウザ拡張機能（Chrome対応）とモバイルアプリ（iOS / Android）の両方が提供されており、Suiチェーンの仕様やアップデートと完全に連動する点が最大の特徴です。
公式ウォレットならではの信頼性に加え、シンプルで直感的なインターフェース設計により、初めて暗号資産ウォレットを使う初心者でも扱いやすく、迷わず操作できます。ネットワーク内でのSUIトークンの送受信や保管、バリデータへのステーキング委任が可能で、NFTの管理やDAppとの連携にも対応しています。
また、Googleアカウントなどを利用してシードフレーズ不要でアカウント作成できるzkLogin機能も統合されており、セキュリティと利便性を両立しています。
対応プラットフォーム
- ChromeなどのChromium系ブラウザに対応した拡張機能
- iOS / Android向けモバイルアプリ
主な機能
- SUIトークンの送受信・保管
- ネットワーク上でのステーキング（委任）機能
- NFTの表示・管理機能
- Sui系DAppとのシームレスな接続
- ソーシャルログイン（zkLogin）によるウォレット作成
日本での利用時の注意点
Sui Walletは非カストディ型のウォレットであり、日本国内における「暗号資産交換業者」には該当しません。そのため、利用時にKYC（本人確認）は必要ありませんが、秘密鍵（リカバリーフレーズ）はユーザー自身の責任で管理する必要があります。
SUIトークンは、OKCoinJapanやバイナンスジャパンなど、対応する国内外の取引所で購入した後、ウォレットへ送金する必要があります。
なお、ウォレット内で得たステーキング報酬や売買差益については、雑所得として課税対象となり、確定申告が求められます。とくにステーキング報酬は自動で再投資されるケースもあるため、収益の記録は丁寧に行う必要があります。
メリット
- 公式提供による高い信頼性と安定性
- 初心者にもわかりやすいUIと操作性
- Suiチェーンとの互換性が高く、主要機能に完全対応
- 拡張機能とアプリ両対応で利用シーンを選ばない
デメリット
- 他チェーン資産には非対応（Sui専用）
- ブラウザ拡張は主にChrome系に限定され、SafariやFirefoxでは使えない場合がある
- 独自機能（他ウォレットとの連携や高度な設定）は最小限
向いているユーザー
初めてSuiチェーンに触れるユーザーや、シンプルで安定した公式環境で運用したい人に最適です。「どのウォレットを使えばいいかわからない」と迷った場合は、まずこの公式ウォレットを選んでおけば間違いないでしょう。一方で、他チェーンの資産もまとめて管理したい、または高度なDeFi操作を行いたい場合には、マルチチェーン対応型のウォレットも併せて検討するとよいでしょう。
関連記事：仮想通貨Suiの初心者向け買い方ガイド
2. Suiet（スイエット）
Suietは、Suiチェーン専用に開発された軽量ウォレットで、現在はChrome拡張型として提供されています。モバイルアプリは将来的なリリースが予定されており、現時点ではPC利用が前提の設計です。
UIはミニマルで洗練されており、動作も非常に高速。ウォレット操作、資産表示、トランザクション確認などが直感的に行えるようになっており、初心者にも扱いやすく、上級者にとってもストレスのない使用感を実現しています。
また、Suiet Wallet Kitという開発者向けツールが公開されており、仮想通貨Sui上の多くのDAppがこのウォレットと連携しやすい構造になっています。
対応プラットフォーム
- Chrome拡張機能（BraveやEdgeなどChromium系も可）
- Firefoxやモバイルアプリは未対応（2025年4月時点）
主な機能
- SUIトークンの送受信・保管
- ネットワーク上でのステーキング（委任）機能
- NFTの表示とコレクション管理
- 各種Sui系DAppとの接続
- 複数アカウント管理（UI上で簡単に切り替え可能）
※zkLogin（ソーシャルログイン）には現時点で非対応。12語のシードフレーズによるウォレット作成方式。
日本での利用時の注意点
Suietは非カストディ型ウォレットのため、日本国内の法律上は登録不要で自由に利用できます。ただし、Chromeウェブストア上で偽の拡張機能が出回る可能性もあるため、必ず公式の拡張をインストールしてください。
また、現時点では日本語UIには対応していませんが、アイコンベースのデザインで直感的な操作が可能です。ステーキング報酬や売却益は他のウォレット同様に税務申告が必要となるため、記録管理には注意しましょう。
メリット
- 動作が非常に軽く、スピーディーな操作性
- UIがシンプルで見やすく、初心者にも適している
- 必要機能を厳選したミニマル設計でDApp連携にも強い
- 開発者向けツール提供によりエコシステムとの連携性が高い
デメリット
- モバイル非対応のためスマホだけでは利用不可
- ソーシャルログイン非対応で、初心者にはシードフレーズ管理がややハードル
- 複数チェーン非対応（Sui専用）
向いているユーザー
PCベースで仮想通貨SuiのDeFiやNFTを積極的に利用したい中・上級者に適しています。動作の軽快さとUIの洗練度を重視するユーザー、またDAppとのスムーズな連携を求める人におすすめです。スマホ主体のユーザーや他チェーンの資産管理を行いたい方には別のウォレットが適しています。
3. Surf Wallet（サーフ・ウォレット）
Surf Walletは、仮想通貨Suiエコシステムの中でもモバイルユーザーに特化した設計で知られる人気ウォレットです。iOS・AndroidアプリとChrome拡張の両方を提供しており、とくにスマートフォン上での操作性に優れているのが強みです。
ウォレット内では残高確認やステーキング状況のチェック、DApp接続がわかりやすく表示されており、日常的なSuiの資産管理に最適化されています。さらに、zkLogin（Googleなどのソーシャルログイン）にいち早く対応しており、初心者でもシードフレーズ不要でスムーズにウォレットを作成できます。
対応プラットフォーム
- iOSアプリ（App Store）
- Androidアプリ（Google Play）
- Chrome拡張（PCブラウザ用）
モバイルと拡張機能を連携させることで、同一ウォレットを複数デバイス間で使い分けることも可能です。
主な機能
- SUIトークンの送受信・保管
- ステーキング（委任および解除）機能
- NFTの表示と送受信
- DAppブラウザを介した各種Suiアプリとの接続
- zkLogin（メールやSNSアカウントによるログイン）
- PINや生体認証によるアプリロック
日本での利用時の注意点
Surf Walletは非カストディ型であり、日本国内の規制に抵触しません。ただし、アプリ内で提供される一部の資産購入機能（クレジットカード対応など）は、日本の居住者では利用制限を受ける可能性があります。
また、ステーキング報酬やDApp内で得た利益は所得として申告が必要です。ウォレット利用時にはスマートフォンのロック設定やウォレットアプリ内のセキュリティ機能（PIN、生体認証）も有効にしておくと安心です。
メリット
Sponsored- モバイル最適化されておりスマホ操作に強い
- zkLogin対応で初心者でもウォレット作成が簡単
- ステーキングやNFT表示など基本機能が揃っている
- アプリ・拡張ともにアップデート頻度が高く機能が充実
デメリット
- 高度な設定やマルチチェーン機能は未対応
- UIは実用重視でシンプルなため、派手さを求めるユーザーには物足りない可能性あり
- 日本語サポートや翻訳対応はなく、UIも英語が基本
向いているユーザー
スマートフォンで仮想通貨Sui関連資産を手軽に管理したい初心者・中級者にとくにおすすめです。メールログインが可能なため、オンチェーンウォレットの導入ハードルが下がります。複数チェーンの管理や高度なカスタマイズが不要なユーザーにとって、最も手軽で実用的な選択肢の一つです。
4. Ethos Wallet（イートス・ウォレット）
Ethos Walletは、Suiブロックチェーン初期から提供されているブラウザ拡張型ウォレットです。軽快な動作と視認性の高いUIにより、初心者でもスムーズに操作できる設計となっています。
とくにステーキング関連機能が充実しており、ウォレット内でバリデータへの委任操作が可能なだけでなく、報酬の推移や想定収益を可視化する分析ツールも内蔵。資産運用を効率的に行いたいユーザーから高い評価を受けています。
また、zkLoginによるソーシャルログインにも対応しており、シードフレーズを使わずにGoogleアカウントなどで簡単にウォレットを作成可能です。NFT管理やDAppとの接続も対応しており、機能バランスの取れたウォレットです。
対応プラットフォーム
- Chrome拡張（BraveやEdgeなどChromium系ブラウザも対応）
- Firefoxは限定的に利用可能
- モバイルアプリは未提供（2025年4月時点）
主な機能
- SUIトークンの送受信・保管
- ステーキング機能（委任、報酬確認）
- NFTの表示・プロフィール画像設定などのカスタマイズ
- Sui DAppとの連携
- zkLogin（Googleなどの認証連携でウォレット作成）
- EthosConnectによるDApp開発者向け統合ツールの提供
日本での利用時の注意点
非カストディ型であり、日本国内の規制上問題なく使用可能です。ただし、UIは英語が基本で、日本語対応はありません。操作自体は直感的なため大きな支障はありませんが、初めてのユーザーは操作前に基本的な使い方を確認しておくと安心です。
ウォレット内で得た報酬や売買益は所得として課税対象となるため、利益管理と確定申告には注意が必要です。特に自動複利でステーキングしている場合は入出金の記録が見落とされやすいため、分析ツールを活用して資産状況を可視化しておきましょう。
メリット
- ステーキング機能が充実しており、収益管理がしやすい
- UIが視認性高く、初心者でも扱いやすい設計
- NFTやDAppとの連携機能が標準搭載
- ソーシャルログイン対応で導入しやすい
- 開発者向けツールも提供し、Suiエコシステムとの統合性が高い
デメリット
- モバイル非対応のため、PC環境が必須
- 仮想通貨Sui専用であり、他チェーンの資産管理は不可
- 日本語の情報やユーザーコミュニティは限定的
向いているユーザー
PCを主に使い、Suiチェーン上でステーキングやNFTを本格的に活用したいユーザーに最適です。特に、資産運用状況を可視化してしっかり管理したい中級〜上級者に向いています。逆にモバイル利用を重視するユーザーには不向きです。
関連記事：仮想通貨Sui価格予測 2025/2026/2030
5. Nightly Wallet（ナイトリー・ウォレット）
Nightly Walletは、Solana・Aptos・Suiといった複数チェーンに対応した新鋭のマルチチェーン型ウォレットです。2023年後半にSuiエコシステムへ参入し、急速に存在感を高めています。
Sui専用ではありませんが、SUIの送受信・ステーキング・NFT管理・DApp連携といった機能にしっかり対応しており、チェーンをまたいだ資産管理が求められるユーザーには非常に便利な選択肢です。ブラウザ拡張とiOS/Androidアプリの両方を提供しており、使い分けや同期も簡単です。
さらに、トランザクション自動承認（Auto-confirmation）機能を備えており、一定時間内に発生するDApp上の取引承認をまとめて処理できるなど、他のウォレットにはない独自性も持ち合わせています。
対応プラットフォーム
- Chrome拡張（Firefoxなどへの対応も予定）
- iOS / Androidアプリ
- デバイス間の同期も容易
主な機能
- SUIトークンの送受信・保管
- ステーキング（Nightlyから直接バリデータに委任）
- NFTの表示・管理
- 各種DAppへの接続
- トランザクション自動承認機能（一部DAppで対応中）
- 複数チェーンの資産管理（Solana・Aptosなど）
日本での利用時の注意点
Nightlyは非カストディ型ウォレットであり、日本国内からも問題なく利用可能です。ただし、クロスチェーンの資産管理やブリッジ機能を使う際には、送金先のチェーンやDAppが日本居住者の利用を制限していないか事前に確認しておくと安心です。
また、チェーンをまたいだ取引が多くなると、税務申告時の記録が煩雑になるため、ウォレット内の履歴エクスポートや管理を丁寧に行いましょう。UIは英語ですが、インターフェースはわかりやすく、慣れれば問題なく利用できます。
メリット
- 複数チェーン対応でSuiに加えSolanaやAptosも一括管理可能
- モバイル・ブラウザ両対応で利用シーンを選ばない
- UIがモダンで使いやすく、トランザクション自動承認機能など独自性あり
- セキュリティ対策（鍵の分離管理・暗号化オプションなど）も充実
デメリット
- 一部機能はベータ版のため、安定性に課題が残る場面もある
- 仮想通貨Sui専用ではないため、アップデート反映がやや遅れることがある
- 日本語情報がまだ少なく、サポートも英語のみ
向いているユーザー
仮想通貨Suiだけでなく他チェーンも活用しているユーザーや、ブリッジ・ステーキング・NFTといったWeb3機能を横断的に使いたい中級〜上級者におすすめです。新機能に積極的に触れたい人や、ウォレットを複数使い分けるのが煩わしい人にも最適です。
ウォレット接続とガス代について（初心者向け）
仮想通貨Suiウォレットを利用する際に欠かせない「ウォレット接続」と「ガス代」について、ポイントを絞って解説します。
ウォレット接続とは
分散型アプリ（DApp）を使う際には、まず「Connect Wallet（ウォレット接続）」ボタンをクリックします。これはDAppに自分のウォレットを紐付け、取引の署名を許可する操作です。
たとえばSui上のDEXでスワップを行う際、接続を求められます。承認すると、ウォレット側に確認通知が表示され、正規サイトであれば接続を許可。以降、DApp上で自分のウォレット残高やアドレスが表示され、取引時に都度署名を求められるようになります。
接続といってもパスワードを渡すわけではなく、ウォレットがDAppからのリクエストを仲介する役割です。不審なサイトへの接続は厳禁です。
ガス代とは
ガス代とは、ブロックチェーン上で取引を実行する際に必要な手数料のこと。SuiではSUIトークンで支払います。
SUIを送金したり、NFTを発行・ステーキングする際に、わずかなSUIが消費されます。Suiネットワークは処理性能が高く、ガス代も非常に低コスト。通常の取引で0.001〜0.01 SUI（数円以下）程度です。
ウォレットを使う前に、ガス代用として数SUIを残しておくことが大切です。ウォレット残高がゼロになると取引ができなくなるため、ステーキングの際も一部を残すようにしましょう。
ガス代はウォレットが自動計算して表示するため、初心者でも基本的に確認して承認するだけで問題ありません。取引が失敗しても資産が失われることはなく、SUIを補充すれば再実行できます。
まとめ：用途に合わせて最適な仮想通貨Sui用ウォレットを選ぼう
仮想通貨Sui対応ウォレットの特徴や使い方を解説してきましたが、ご自身に合ったウォレットは見つかりましたか？Sui Walletの信頼性、Suietの軽快な操作性、Surf Walletのモバイル特化設計、Ethosのステーキング機能、Nightlyのマルチチェーン対応と、どのウォレットにも明確な強みがあります。まずは用途に応じて1つ選び、慣れてきたら他のウォレットも使い比べてみるのがおすすめです。最適なウォレットは、Suiの資産を安全に守るだけでなく、Web3体験そのものを快適にしてくれます。
