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トランプ大統領に関連のある暗号資産6選

35 mins

ヘッドライン

  • ドナルド・トランプ氏は、支持層向けのミームコインやDeFiプロジェクトに関与し、暗号資産を戦略的に活用しています
  • 。国家レベルのビットコイン備蓄計画も発表し、市場全体に大きな影響を与えています
  • 一方で、規制強化や価格操作の懸念も指摘されており、市場の安定性に影響を与える可能性があります

暗号資産市場は、従来の金融システムを超えた新たな潮流を生み出しており、特に政治と暗号資産の融合が近年注目を集めています。その中心にいるのが、ドナルド・トランプ米大統領です。同の支持層や政治活動に関連する暗号資産が次々と登場し、ミームコインDeFiプロジェクト、さらには国家戦略としてのビットコインらのコインは、単なる投機対象にとどまらず、政治的メッセージを持つものや、金融インフラとしての活用を視野に入れたものまで、多様な側面を持っています。ン採用まで、さまざまな形で暗号資産と結びついています。

本稿では、トランプ氏と関連が深い6つの暗号資産について解説し、それぞれの概要と市場での影響をわかりやすく解説します。

トランプ大統領関連の暗号資産6選

コイン名概要トランプ氏との関連性
トランプコイン(TRUMP)2025年1月にトランプ氏が発表したソラナ基盤のミームコイン。価格は発表直後に1万%上昇。公式に発表したミームコイン。政治的メッセージや支持者向けの象徴として機能。
ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)トランプ氏の家族が関与するDeFiプロジェクト。米ドルの地位強化と未銀行層への金融提供を目指す。トランプ氏の家族と実業家が主導。暗号資産を活用した金融インフラ構築を目指す。
メラニアコイン(MELANIA)2025年1月にメラニア・トランプ氏が発表。TRUMPと同様にソラナ上で発行され、大幅な価格変動を記録。メラニア氏がトランプ氏に続き発表。政治的なシンボルとしての側面が強いと主張する。
ビットコイン(BTC)2009年に登場した最初の暗号資産。トランプ氏はビットコインの国家備蓄構想を提案。トランプ氏はビットコインを国家戦略資産とし、備蓄計画を発表。
イーサリアム(ETH)2015年に開発されたスマートコントラクト対応のブロックチェーン。トランプ氏のNFTプロジェクトで利用。トランプ氏のNFT事業で利用。WLFIを通じたETH投資も確認されている。
ソラナ(SOL)2017年に開発された高速・低コストのブロックチェーン。トランプ関連のミームコインが採用。トランプ氏のミームコインがソラナ基盤で発行され、ネットワークの成長に影響。

1. トランプコイン(TRUMP

2025年1月、アメリカ前大統領ドナルド・トランプ氏は、ソラナ(SOL)基盤の公式ミームコイン「オフィシャル・トランプ(TRUMP)」 をXおよびTruth Socialの投稿で発表しました。

同ミームコインは、2024年7月13日にペンシルベニア州で発生した暗殺未遂事件を生き延びたトランプ氏にインスパイアされて 作られました。トークンの公式ビジュアルには、拳を上げ「戦え、戦え、戦え(FIGHT FIGHT FIGHT)」と叫ぶトランプ氏の姿が描かれています。

発表直後、TRUMPの価格は24時間で1万%上昇し、暗号資産トラッキングサイト「コインゲッコー」によると取引量は52.5億ドルを記録しました。

ローンチ後価格動向と市場の反応

2025年1月19日時点でのTRUMPの価格動向は以下のとおりです。

  • 最高値:75ドル
  • 現在の価格:約46ドル(1月20日時点)
  • 時価総額:約9.36億ドル
  • 24時間取引量:36.15億ドル

同急騰の背景には、トランプ氏が暗号資産支持派であることや、政治とミーム文化の融合が影響していると考えられています。

関連記事:PolitiFiとは?|政治と暗号資産が生み出す新たなマーケット

TRUMPトークンの詳細

TRUMPは、ソラナブロックチェーン上のSPLトークンであり、以下の仕様で発行されています。

項目詳細
ブロックチェーンSolana
総供給量10億TRUMP
初期流通量2億TRUMP
ロック解除期間3年間で80%のトークンが段階的に開放
管理企業CICデジタルLLC、Fight Fight Fight LLC

公式情報によると、発行済みトークンの80%はCIC Digital LLCとFight Fight Fight LLCが管理 し、今後3年間をかけて市場に供給される予定です。同仕組みにより、トークンの価値を安定させる ことが目的とされています。

また、同組織は3年間のロックアップ期間を設け、段階的にトークンを解放する計画 を発表しています。コインベースのコナー・グロガン氏は、トークンの所有が一部に集中している点を重大な警告として指摘。同氏は、トークン供給の80%にあたる30億ドル相当が、作成者が管理するマルチシグネチャウォレットにロックされていると述べています。

また、ブロックチェーン分析会社SpotOnChainは、TRUMPの資金管理方法の懐疑性を指摘しました。同プロジェクトは、Gate.ioやBinanceからSOLで初期資金を受け取ったものの、コインベースのような主要な米国取引所を避けたことが判明しています。この不自然な動きにより、トークンの信頼性やプロジェクトの意図に対する疑念がさらに強まっています。

関連記事:トランプコイン(TRUMP)はどこで買える?|購入できる取引所と方法

2. ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)

ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)は、ドナルド・トランプ氏の家族や実業家スティーブ・ウィトコフ氏が主導するDeFiプロジェクトです。公式ドキュメントによると、米ドルの国際的な地位を暗号資産分野でさらに強化し、銀行口座を持たない層や金融サービスを受けられない人々に新たな選択肢を提供することを目指しています。

同プロジェクトでは、トークンベースのガバナンスモデルを導入し、暗号資産技術を活用することで、金融サービスの透明性と分散性を高めることに注力しています。

WLFIの目的

WLFIが掲げる目標は以下の3点に集約されます:

  • ステーブルコインの利用拡大:米ドルと連動する安定した通貨を基盤とした新たな金融エコシステムの構築
  • DeFiの普及:貸付や借入、投資を含む多様な金融サービスをより幅広い層に提供
  • 規制への対応:法的基準を遵守し、セキュリティ対策を徹底する

WLFプロトコルの特徴

WLFプロトコルは、サードパーティのDeFiアプリケーションにアクセスできる仕組みを構築しています。主要な機能は以下の通りです:

  • ステーブルコインの取引や保有、送金が可能なデジタルウォレット
  • ステーブルコインを供給し、利回りを得るための流動性プール
  • 担保として非証券型デジタル資産を利用できる借入機能

さらに、同プロトコルは中央銀行デジタル通貨(CBDC)に依存しない金融エコシステムを構築することで、アメリカの自由やプライバシーといった価値観を保護することを目指しています。ローンチ予定のプラットフォームはAaveV3 のインフラを活用し、プロトコル収益をAaveのDAOと共有する形で運営される見通しです。

関連記事:日本と世界各国のCBDC最新事情と比較

WLFIトークンの詳細

WLFIはイーサリアムブロックチェーン上のERC-20トークンで、ガバナンス機能を果たします。

項目詳細
供給量1000億枚
分配63%:パブリックセール / 17%:ユーザー報酬 / 20%:プロジェクトチーム
価格1トークンあたり0.015ドル(2024年10月時点)

WLFIトークンの最大の特徴は非流通性です。購入後に売買や交換ができない仕様となっており、投資家への直接的な利益提供よりもプロジェクトガバナンスを重視しています。この非流通性により、短期的な投機行動を防ぎ、プロジェクト全体の安定性が保たれると期待されています。

規制と市場の状況

WLFIのトークンセールは米国外の投資家を対象としており、米国居住者はKYC手続きにより排除されています。この措置は、米国証券取引委員会(SEC)の規制を回避し、違法行為やマネーロンダリングを防止する目的があります。また、適格投資家に限定することで、法的リスクを最小限に抑える設計となっています。

一方で、同プロジェクトには以下のような課題も指摘されています:

  1. 技術的インフラの信頼性:プレセール初日にウェブサイトのダウンが発生し、技術的な信頼性に疑問が生じています。
  2. 情報の透明性:収益モデルや資金配分に関する情報が十分に開示されていない点が懸念されています。
  3. 非流通性トークンのリスク:トークンの譲渡不可という仕様は、短期的な流動性を損ない、投資家の関心を低下させるリスクがあります。

関連記事:トランプ家のWLFI、4500万ドル投資でアルトコイン急騰

3. メラニアコイン(MELANIA

2025年1月19日、トランプ氏の公式ミームコインのローンチに続きメラニア・トランプ氏の公式ミームコインも発表され、市場に大きなインパクトを残しました。MELANIAはTRUMP同様ソラナブロックチェーン上で発行され、事前の告知がなかったため、最初はその正当性に疑問の声も上がりました。しかし、メラニア氏は自身のSNSで正式に発表し、金融商品ではなく「デジタルコレクタブル」としての「支持の表現」を示していると強調しました。

価格動向と市場の反応

発表直後、MELANIAは大幅な価格変動を記録しました。公開から数分で500%以上急騰し、最高値9.30ドルを記録、市場規模は20億ドルを超えました。この急騰はTRUMPトークンの価格推移と類似しており、TRUMPも最高値75.35ドルに到達していました。しかし、両トークンともその後調整局面を迎え、2025年1月21日時点でMELANIAの価格は3.82ドル付近まで下落し、最高値から50%以上の下落となりました。

トークンの配布とガバナンス

MELANIAトークンの総供給量は4,700万枚とされています。しかし、その大部分がメラニア・トランプ氏に関連する団体によって保有されていることが判明し、市場操作や利益相反に関する懸念が高まっています。批評家たちは、TRUMPの件と同様に特定の保有者による価格操作のリスクを指摘しており、投資家の信頼を損なう可能性があると警告しています。

また、チームのトークンは、段階的に解放されるスケジュールで管理されます。最初の30日間はロック期間となり、トークンの引き出しはできません。30日後に、チーム割り当ての10%(総供給量の3%)が解放されます。その後、2〜13か月目にかけて残りの90%が毎月均等に解放され、月ごとに総供給量の約2.25%がリリースされます。13か月目にはすべてのトークンが解放され、ベスティングが完了します。

関連記事:トランプ、イーロン・マスク関連ミームコインはどうやって買う?

4. ビットコイン(BTC

ビットコインとは

ビットコインは、2008年にサトシ・ナカモトが発表したホワイトペーパーで初めてその概念が紹介されました。その翌年、2009年にネットワークが正式に稼働を開始し、最初のブロックが生成されました。この技術革新により、中央機関を介さずに個人間で直接取引が行える仕組みが実現しました。以降、ビットコインは徐々に注目を集め、取引所での売買や決済手段としての利用が拡大していきました。

ビットコインの最大の特徴の一つは、供給量が2100万枚に限定されていることです。この希少性が価値を支える重要な要因とされています。

中央集権型通貨との違い

ビットコインは、中央集権型の通貨とは異なり、特定の管理者が存在しません。その結果、取引手数料が低く抑えられ、送金速度も速いという利点があります。また、供給量が制限されているため、従来の法定通貨が抱えるインフレーションのリスクが軽減される点も特筆すべき特徴です。

ビットコインの仕組みは、従来の金融システムに代わる新しい選択肢を提供し、デジタル経済の基盤として広がりを見せています。

ビットコインの半減期とは?

出典:コインゲッコー

ビットコインの半減期とは、マイニングによって得られる報酬が半分に減少するイベントを指します。この仕組みにより、新たに発行されるビットコインの供給量が段階的に減少し、その結果、ビットコインの希少性が高まるとされています。この希少性の向上は、価格に上昇圧力をもたらす可能性があると考えられています。

半減期は、ビットコインのソースコードにあらかじめ設定されており、変更することはできません。この仕組みは、ビットコインが分散型であることを支える重要な要素であり、予測可能な発行スケジュールを維持するための基盤となっています。

トランプ氏とビットコインの関連

ビットコイン超大国への宣言

2024年7月にナッシュビルで開催された「ビットコインカンファレンス2024」において、ドナルド・トランプ氏は「アメリカをビットコイン超大国にする」と公言しました。同氏は演説の中で、ビットコイン産業を拡大するための具体的な提案を以下のように示しました。

  • ビットコインマイニングの産業規模を拡大する取り組み
  • 暗号資産に理解のあるSEC議長の任命を推進
  • 国家戦略としてのビットコイン備蓄制度の導入

また、2024年9月には、トランプ氏が飲食代をビットコインで支払う様子を記者団に公開し、暗号資産に対する支持を改めて強調しました。

関連記事:トランプ氏が大統領に再選したらビットコインの価格は急騰するのか?

国家戦略としてのビットコイン活用

米国政府のビットコイン保有高:Arkham Intelligence

トランプ氏のビットコイン政策は、個人的な関心にとどまらず、国家戦略としての重要な位置付けを持っています。特に「国家戦略ビットコイン準備金」の構想では、ビットコインをアメリカの財政基盤を強化する主要資産と捉えています。この計画によれば、政府は今後5年間で毎年20万BTCを購入し、最終的に100万BTCを保有することを目指しています。これはビットコインの総供給量の約5%に相当します。

さらに、押収したビットコインを売却せず、戦略的準備金として保持する方針を示しました。この政策は、ビットコインを「無国籍通貨」として活用し、米国債の増加を抑えることに加え、米ドルの基軸通貨としての地位を維持・強化する狙いがあります。

関連記事:ビットコインを政府の準備金として採用?|今後のシナリオは?

5. イーサリアム(ETH

イーサリアムとは

イーサリアムは、ヴィタリック・ブテリン氏によって開発され、2015年にローンチされたブロックチェーンプラットフォームです。同プラットフォームは、スマートコントラクトや分散型アプリケーション(dApps)の実行を目的に設計されており、中央管理者なしでプログラムを稼働させることが可能です。

イーサリアムは「ワールドコンピュータ」とも称される、汎用性の高いブロックチェーンで、ビットコインが価値の保存や送金手段として特化しているのに対し、イーサリアムは複雑なプログラムやアプリケーションの実行が可能な点で異なります。

イーサリアムとビットコインの違い

ビットコインは主に価値の保存や送金手段として利用されますが、イーサリアムは複雑なアプリケーションの構築を可能にします。大きな違いとして、イーサリアムはスマートコントラクトという自己実行型プログラムをサポートしている点が挙げられます。また、ビットコインが限定的なスクリプト言語を使用するのに対し、イーサリアムはバーチャルマシン(EVM:イーサリアム仮想マシン)によって複雑なコードの実行が可能です。

イーサリアムのEVMはチューリング完全(Turing-complete)であり、理論上どんな計算も実行可能な能力を持っています。この特性により、イーサリアム上で多様なアプリケーションの実現が可能になっています。

関連記事:2025年にビットコインとイーサリアムを買うならどっち?

イーサリアムの独自通貨「ETH」

イーサリアムネットワークの独自通貨であるETHは、取引やスマートコントラクトの実行に使用され、ネットワーク活動の燃料として機能します。ETHはイーサリアムエコシステムの中核であり、スマートコントラクトや分散型アプリケーションの動作を支えています。

イーサリアムのコンセンサスメカニズム

イーサリアムは2022年にプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行しました。この変更により、環境への負荷が大幅に削減されるとともに、ネットワークの効率とセキュリティが向上しました。

PoSは、バリデータが自身のETHをステークすることで、ブロックを提案しネットワーク運営に参加する仕組みです。バリデータに選ばれる確率は、ステークしているETHの量とステーク期間に比例します。この仕組みによって、従来のPoWよりもエネルギー消費が抑えられ、環境負荷の低減とネットワークの安全性向上が実現されています。

関連記事:イーサリアムはオワコンなのか?

トランプ氏とイーサリアムの関連

ドナルド・トランプ クリプト業界 ブラジル

NFT事業でのイーサリアムエコシステムを採用

トランプ氏は22年、NFTトレーディングカードの販売を皮切りに暗号資産分野に参入。その際にもイーサリアムエコシステムのチェーンであるポリゴンを採用していました。トランプ氏のNFTプロジェクトは、1日で500万ドルを売り上げたことでも注目を浴びました。これを機に、同氏の暗号資産分野への関与が本格化し、2024年の大統領選挙に向けて暗号資産を支持する姿勢を強調するようになりました。

WLFIを通じた積極的なETHへの投資

オンチェーン分析サイトのアーカムによると、WLFIは1月20日に新たに約2400万ドル相当のETHを購入し、現在の保有ポートフォリオの約60%をETHが占める状況となっています。

ETHはWLFIの保有資産の中で最も大きな割合を占めており、このことから同プロジェクトにおけるETHの重要性がうかがえます。

6. ソラナ(SOL

ソラナとは?

ソラナは2017年にアナトリー・ヤコヴェンコ氏によって開発されたレイヤー1のブロックチェーンプラットフォームであり、高速かつ低コストなトランザクション処理を実現する点が大きな特徴です。独自のプルーフ・オブ・ヒストリー(Proof of History:PoH)というメカニズムを採用しており、この技術により1秒間に数千件ものトランザクションを処理する能力を持っています。これにより、スケーラビリティの問題を解消し、特にdAppsやDeFiの分野で高い評価を得ています。ソラナはイーサリアムと比較して競争力を持つプラットフォームとして注目されています。

さらに、タワーBFT(Tower Byzantine Fault Tolerance)というプロトコルを使用し、通信の負担を軽減しながら迅速かつ安全な合意形成を可能にしています。こうした技術的な優位性から、ソラナはWeb3分野や暗号資産市場で広く注目されています。

関連記事:ソラナ(SOL)ETFはいつ承認されるのか?将来性や特徴も解説

ソラナの成長要因

ソラナの急速な成長は、その革新的な技術とエコシステムの拡大に基づいています。特に、DeFiやNFT市場での需要が高まる中、ソラナネットワーク上での取引量やユーザー数が大幅に増加しています。さらに、独自のスマートフォン「ソラナ・モバイル」の提供も、エコシステムの拡大を促進し、新たなユーザー層を取り込む要因となっています。

技術革新と金融分野での進展

ソラナは技術革新にも注力しており、新たなバリデータクライアント「Firedancer」を開発中です。この技術によりトランザクション処理能力をさらに向上させ、ネットワーク全体の効率化とスケーラビリティの向上が期待されています。また、Visaとの提携を通じて、USDCを利用したクロスボーダー決済の処理速度が改善され、金融分野における応用範囲も拡大しています。こうした進展により、ソラナは技術と金融の両面で注目を集めています。

分散型物理インフラ(DePIN)プロジェクトにも積極的に取り組むことで、ソラナはエコシステム全体の成長をさらに加速させています。この包括的なアプローチにより、2024年には暗号資産投資家の49.3%の支持を得て、最も人気のあるエコシステムの一つとしての地位を確立しました。ソラナの継続的な技術進化とエコシステムの拡大は、暗号資産市場での存在感をさらに強固なものにしています。

関連記事:仮想通貨ソラナはなぜ「オワコン」と呼ばれたか?

トランプ氏とイーサリアムの関連

トランプ就任式 暗号通貨市場

トランプ氏はソラナエコシステムを活用し、「トランプコイン」および「メラニアコイン」をリリースしました。トランプ氏のプロジェクトはこれにより、ソラナネットワークに膨大なトランザクションをもたらし、一時的なネットワーク遅延を引き起こしました。一方、これらのコインは市場で高い話題性を呼び、ソラナエコシステムの普及にも貢献しています。また、これまでーのイーサリアムエコシステムの採用から一転して、ソラナエコシステムに切り替えたことから、ソラナへの楽観論が高まり、SOL価格は一時高騰しました。

まとめ:トランプ大統領の暗号資産を活用した政策の是非に注目

トランプ ビットコイン

トランプ氏と関連する暗号資産は、投機的な側面だけでなく、政治的メッセージの発信や金融インフラの変革にも関わっています。トランプコインやメラニアコインは、支持者向けの象徴として機能し、市場で大きな注目を集めました。ワールド・リバティ・ファイナンシャルは、トランプ氏の家族が関与するDeFiプロジェクトとして、伝統的な金融システムに代わる選択肢を提供しようとしています。

また、ビットコインの国家備蓄構想やイーサリアムを活用したNFT事業、ソラナ基盤のミームコイン発行など、トランプ氏の暗号資産戦略は多岐にわたります。これらの動きは、個人的な投資の域を超え、アメリカの金融政策や国際市場にも影響を与える可能性があります。

暗号資産と政治の関係が今後どのように展開するのか、トランプ氏が政界で再び影響力を持つことで何が変わるのか、引き続き動向を注視する必要があります。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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