三菱UFJ銀行(MUFJ)は6日、Web3領域でのウォレットサービスの事業化に向け、Web3スタートアップのGaudiyと協働し、両社で共同検討の開始に合意した。
Web3テクノロジーが進展する中、NFTを使ったファンマーケティングやSBT(SoulBound Token:譲渡不可能なNFT)によるブロックチェーンでの個人データ証明などのWeb3技術の活用事例が増えている。この進展に伴い、法規制も整いつつあり、個人のデジタルウォレット使用も拡大すると見られる。ただ、ここで問題になるのは暗号資産(仮想通貨)の安全性だ。
三菱UFJ銀行との共同研究もこの点にフォーカス。両社は、ファンマーケティングやIPコンテンツ価値化に向けて、安全なウォレットサービスが不可欠と考え、共同検討を開始。三菱UFJが持つ金融認証、KYC、AMLのノウハウを活かし、信頼性の高いウォレットサービスの開発を目指すとしている。
ブロックチェーンを使った新型ウォレットは、従来のアカウント概念を超え、「トラストエコノミー(信用経済)」が実現可能に。個人の各種活動をSBTで記録し、トークングラフで可視化することで、単なる学歴や収入といった既存の評価基準から離れた、多面的な信用評価も見込まれ、Web3領域での新たな可能性とされている。両社はトラストエコノミーの導入により、個人のニーズに応じた、柔軟な金融サービスの提供が可能となる社会の実現を目指すとしている。
- トークングラフとは、個人が保有している特定のトークンを参照することにより、その保有者の活動や嗜好を分析・特定するための仕組み
Gaudiyは、ブロックチェーンとAIを駆使して、ファンが国境を越えて繋がる新しい経済圏「ファン国家」を作成することを目的とするWeb3のスタートアップだ。その主要なサービスは「Gaudiy Fanlink」というファン、コミュニティ・プラットフォームで、これまでにソニー・ミュージックエンタテインメント、集英社、バンダイナムコエンターテインメント、サンリオといった大手エンタメ企業にも提供している。
三菱UFJ(MUFJ)とみずほFGは5日、ステーブルコインでの企業間決済の実用化に向けて連携すると発表していた。三菱UFJ信託銀は昨年末、ブロックチェーンを用いたステーブルコイン取引の基盤「プログマ」事業の分社化を発表。3メガバンクグループ・NTTデータなどが出資を行う。 10月に設立される新会社では、プログマを活用してステーブルコインを発行を試みる。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
