暗号資産(仮想通貨)メディアコインポストが25・26日に渡って開催した「WebX」に成田悠輔氏、SBI金融経済研究所研究主幹副島豊氏、トヨタファイナンシャルサービスCBDCチーム上野直彦氏が登壇し、「日本円がデジタル化 その先に見える未来は」というタイトルのもと議論を行った。
同アジェンダでは「お金」にまつわるさまざまな視点から議論がなされ、6月1日施工された改正資金決済法伴い、発行可能となったステーブルコインや、20日にコインチェックら参加するフォーラムが開催されたCBDCに関する話題も展開された。
登壇した成田氏は「最強のお金の形とは?」との質問に対し「最強のお金とは、お金が消える状態だと思う。お金や評判経済は人間の記憶や思考の弱さから数値化が生じる。つまり、記録や判断のキャパシティーが増えれば増えるほど、人を数値化する必要性が減少する。それに伴い、人間から見て数値がほとんど存在しない行動履歴と、生じる未来への写像(ある要素から別の要素への対応関係)のみが存在する複雑で高次元な貨幣のない世界が訪れれば、それが最強ではないかと思う」と独自の見解を示した。
この他にも、我々の日常生活においてお金を動かすにあたり、銀行預金から送金まですでにデジタル化が実装されている現代社会において、ステーブルコインやCBDCの立ち位置などの話題が展開された。
副島氏はCBDCなどのデジタル通貨の「プログラマビリティ」の重要性を強調。「プログラマビリティ」 とは通貨をプログラムで制御可能にすることである。一方でこれには二面生を含んでおり、効率性を重視しすぎると中央集権化の加速などの問題が起きるため、「お金」のデジタル化にはリスクも伴うと指摘。
さらに、同氏らはステーブルコインとCBDCの区別の重要性を説き、日銀のCBDCがカバーしきれない会社間の取引や電子決済の手数料削減など、ステーブルコインが補完できる領域に存在意義があるとした。
日銀が進めるCBDCの実証実験は、2023年4月より「パイロット実験」へ進むことを2月に公表していた。
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