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米ドル連動型「パラオ・ステーブルコイン」試験配布開始|リップル基盤

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パラオ共和国は27日までに、米ドル連動型ステーブルコイン「パラオ・ステーブルコイン(PSC)」の試験運用を開始した。パラオ・ステーブルコインは、リップル社が開発したブロックチェーン「XRPレジャー(XRPL)」を基盤に採用。日本では6月にステーブルコイン発行・流通の解禁などを含む改正資金決済法を施行しており、パラオ・ステーブルコインに関しても試験運用の成否に注目が集まる。

パラオ共和国は2021年11月、独自ステーブルコイン発行に向けて米リップルとパートナーシップを締結。パイロット実験の一環として、XRPレジャーのプライベート版「リップルCBDCプラットフォーム」も活用するとのこと。リップルCBDCプラットフォームは、ステーブルコイン関連銘柄およびCBDC(中央銀行デジタル通貨)開発基盤として、23年5月にリリース。香港のCBDCパイロット試験などで導入されている。

パラオ共和国は、法定通貨として米ドルを使用している。パラオ・ステーブルコインに関する政府公式FAQには「法定通貨と同じように使用できるが、デジタルウォレットは必要」と回答している。今回、パラオ政府職員を対象に参加希望者を募り、米ドルの代わりにパラオ・ステーブルコインでボーナスを支給。同プログラムに参加する地元の小売店でパラオ・ステーブルコイン決済を受け付ける。

パラオ・ステーブルコインのプロジェクトを主導する同国財務省のジェイ・アンソン氏は「パイロット実験は2ヶ月後に評価され、さらに拡大するかどうかが決定される」とコメントを残している。なお、今回の試験配布はパイロット実験の第1段階にあたる。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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