2021年から2026年5月末までにクローズしたPolymarketの全市場の約70%が、報告された取引高1万ドル未満であったことが、CNBCの分析で分かった。
この調査結果は、2026年FIFAワールドカップをきっかけとした予測市場の取引高急増の中で明らかになった。この乖離は、プラットフォーム全体ではなく、ごく限られた目玉案件に資金が集中している現状を示す。
Polymarketのクローズ市場の多くが1万ドル未満の取引高
CNBCはPolymarketのGamma APIからクローズ市場データを抽出し、各取引両サイドの名目取引量をカウントした。その分布は大きく偏りが生じていた。
報告取引高10万ドル超100万ドル未満の市場は、クローズ市場全体の10%未満だった。全体のおよそ5%、4万5000以上の市場では、取引高がまったく報告されていなかった。
小規模市場ではボットが取引を支配している。サンディエゴ大学のジョシュア・デラ・ヴェドヴァ教授によると、1万ドル未満の市場における取引高の80%以上がボットによるものだった。
同教授は、1日に50回以上、もしくは累計1000回以上の取引を行うウォレットをボットと定義。1万ドル未満の市場でボットが得た利益は約120万ドル。一方、取引高100万ドルから1000万ドルの市場では、約5050万ドルを獲得したという。
この市場帯がボットの利益全体の38%を占める。1000万ドル超の市場はさらに3510万ドル上積みとなった。
「ボットは全市場で利益を上げている」とデラ・ヴェドヴァ教授。「1取引ごとに利益を得るため、取引高の大きい市場を好むが、あらゆる市場で取引している」と述べた。
このレポートは、KalshiもDuneのオンチェーンデータ分析で薄い市場が多数存在していたと指摘。ただし、PolymarketのGamma APIと異なり、Dune上のKalshiの名目取引高は各取引の一方向分のみを算入している。
W杯を契機に予測市場規模が急拡大
薄商い市場の実態は、見出しとなる成長データとは対照的。CryptoRankのデータによると、主要会場でのW杯週間取引高は、6月1日の週の6500万ドルから6月29日には54億ドルまで急増した。
6月22日の週には56億ドルまで取引高が拡大。主導役はKalshi。大型スポーツイベントが予測取引ニーズを一気に押し上げる構図となった。
こうした成長の裏側には、薄い市場が依然として残っている。高額注目契約に資金が集中し、無取引に近い市場も多数存在している。
BeInCryptoはPolymarket、Kalshi両社にコメントを求めている。
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