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NFT市場Rarible、クリエイター重視の方針|ロイヤリティ任意化に反対

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ヘッドライン

  • Rarible(ラリブル)は22日、プラットフォーム規約を一部変更した。
  • クリエイターが二次流通における収益機会を失う可能性が懸念されていた。
  • ラリブルは、NFTの発行主がロイヤリティを設定できる独自のNFT発行サービス「Community Marketplace」の利用を奨励している。
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NFTマーケットプレイス大手Rarible(ラリブル)は22日、プラットフォーム規約を一部変更した。ラリブルは複数のNFT市場を集約したアグリゲーター(集計サイト)であったが、9月30日までにOpenSea(オープンシー)、LooksRare(ルックスレア)、X2Y2のサポートを停止する。

背景として、オープンシーが18日にロイヤリティの任意化を決定したことが挙げられる。NFTの発行主に対して還元される報酬(ロイヤリティ)を買い手が任意で設定することで、クリエイターが二次流通における収益機会を失う可能性が懸念されていた。ラリブルではロイヤリティを回避、あるいは最小限に抑えるNFT市場を締め出すことで、いち早くクリエイター重視の方針を示した。

ラリブルではロイヤリティの仕組みについて「Web3文化の主要な部分であり、ブロックチェーン技術における最良のユースケースの1つだ」とし、NFT市場でロイヤリティの任意化が進む流れに懸念を示している。その上で、NFTの発行主がロイヤリティを設定できるラリブル独自のNFT発行サービス「Community Marketplace」の利用を奨励している。

現在、ラリブルはイーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)、テゾス(XTZ)、Immutable X(IMX)の4ブロックチェーンに対応。

NFTのロイヤリティとは:
NFTの売却価格の一部が自動的に発行主に還元される仕組み。従来のデジタルアートと異なり、二次流通における売却益の一部が発行主に入るロイヤリティは、NFTならではの収益方法として注目されてきた。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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