米国証券取引委員会(SEC)は24日、ブラックロック社が提案したイーサリアム・スポット型上場投資信託(ETF)の修正について、パブリックコメントの場を設けた。
この要請は、ナスダックが4月19日に更新された提案を提出し、規制当局の期待により沿うように以前の提出物を改良した後に行われた。
ブラックロック社スポット・イーサリアムETFが見直される
iシェアーズ・イーサリアム・トラストと名付けられたブラックロックのETFは、イーサリアムの価格を正確に反映することを目的としている。当初は2023年11月に申請されたこのETFの提案は、その構造、特に設定と償還のプロセスに関する修正が行われてきた。
イーサリアムとの直接交換を伴う当初のバージョンとは異なり、修正案では現金ベースの取引モデルが提案されている。
この現金償還戦略へのシフトは、昨年のスポットビットコインETFをめぐる議論を彷彿とさせる慎重な規制アプローチを反映している。後に1月に承認されたこれらのモデルも同様に、現物交換よりも現金取引を支持しており、イーサリアムETFの前例となる可能性がある。
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SECの意見募集は、利害関係者や一般市民が最終決定に影響を与えることができる重要な検討段階を示すものである。提案に対する回答は、SECの公式ウェブサイトに記載されているように、発表から21日以内に行われる。
暗号通貨ETFを取り巻く環境は依然として不透明だ。FidelityやGrayscaleのような大企業もイーサリアムETFのアプリケーションを改訂し、ステーキング条項やキャッシュベースのモデルを統合した。こうした努力にもかかわらず、市場アナリストは依然として懐疑的だ。
ブルームバーグのエリック・バルチュナスは最近、イーサリアムETFが5月までに承認を得る確率を引き下げた。
「正直なところ、非常に悲観的な25%である。ETFが承認されないのは、意図的な先延ばしのようだ。どこを見てもポジティブな兆候や情報はない。個人的には承認されることを望んでいますが、あまりいいことではなさそうです」とバルチュナス氏。
フランクリン・テンプルトンやグレイスケールの提案を含む、ほかの暗号通貨関連の決定が期限に近づく中、SECは、その決定プロセスにおいて、強固な規制の精査と利害関係者の関与を重視し、理路整然としたアプローチをとっているようだ。
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