スペースX株の目標株価は大幅に広がった。IPO静穏期間が終了し、ウォール街のアナリストは131ドルから800ドルまで目標水準を設定した。
スペースXのIPOを引き受けた23行の静穏期間が明け、19人のアナリストが新たなレーティングを公表した。この動きは、スペースXが7月7日火曜日にナスダック100指数に採用されたのと重なった。中央値の目標値はおよそ250ドルで、前日月曜日の終値から56%の上昇幅となった。
目標株価帯の上限
レイモンド・ジェームズのブライアン・ゲスワレ氏は、ストリート中最高値となる800ドルの目標を設定した。同氏はスペースXを鉄道やインターネットと並ぶ基盤インフラと比較した。
シティのジョン・ゴディン氏は同株を200ドルで買い推奨とした。スターシップ計画に関連する長期的な900ドル目標への一歩と位置付けている。
ドイツ銀行のエディソン・ユー氏、JPモルガンのダグ・アンムス氏はそれぞれ255ドル、225ドルで買い相当の評価を付与。モルガン・スタンレーのアダム・ジョナス氏はベースケースを300ドルとし、強気シナリオは600ドル、弱気シナリオは75ドルとした。
19件中14件の目標値は200ドルから250ドルの範囲に集中した。この強気な見方の背景には、機関投資家による旺盛な需要がある。ブラックロックは、企業の2兆ドル上場に先立ち50億ドルの購入注文を出した。
目標株価帯の下限
モフェットネーサンソンのジュリー・ジュー氏は、131ドルでストリート最低水準の目標を設定した。これは唯一の中立評価で、18%の下落余地を示唆する。同社はスペースXの3京ドルにも上るアドレス可能市場予測について「荒唐無稽」と指摘。さらに、ムスク氏が2029年までに100ギガワットの軌道計算能力を展開する計画にも疑問を呈した。
「本稿執筆時点で約2兆ドルの時価総額を正当化する信頼に足る財務モデルは全く存在しない。当社モデルも例外ではない。」
ジュー氏のチームは売り推奨には踏み切らなかった。アナリストらは投資家が、まだ存在しない新規事業をオプションとして価格に織り込んでいると指摘。また、打ち上げ分野でのスペースXの優位性に対する規制上の監視が、より大きな長期リスクとした。そのリスクは当面先との見方を示した。
最高値と最低値の目標株価の差は約700ドルとなり、スペースX株の変動性の大きさを浮き彫りにしている。今月予定されるスターシップの次回試験飛行の成否が、どちらの見方が正しいかを左右する可能性がある。









