スペースXが火曜日、過去6か月で初めてビットコイン(BTC)をオンチェーン移動した。ブロックチェーン追跡のアーカム・インテリジェンスが、スペースX関連ウォレット間で88ドル相当のテスト取引が行われたと報告した。
この小規模な送金が、再びおなじみの疑問を呼び起こしている。スペースXは1万8712BTCを保有し、イーロン・マスク氏の関連企業が資産を動かすたびに市場の注目を集める。
スペースXはビットコインを移動させているのか
アーカムは水曜日にこの取引を検知した。資金は従来の「15atF」アドレスから新しい「bc1q9」アドレスに送金された。
「スペースXのタグ付きアドレスが6か月ぶりにビットコインを移動。スペースX(15atF)はスペースX(bc1q9)へ88ドル分のBTCをテスト送金した。今後さらにビットコインは動くのか?」とアーカムは投げかけた。
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アーカムが示したこの問いが憶測を呼ぶ。小規模なテスト送金は、より大きな金額の前に新アドレスを検証するための一般的なカストディ手順である。
スペースXは過去にも同様の動きを見せてきた。2025年10月、アーカムの調査によると、約5か月ぶりに2495BTC(2億5700万ドル)が2つの新規ウォレットに着金。その直前の2025年7月には、3億ドル相当がコインベースプライムのカストディへ移された。
スペースXが売却に踏み切った前例も記憶に新しい。アーカムの記録では、2022年の暗号資産冬の際、大量のビットコインを2度売却している。一方、テスラは2024年以降、保有する1万1509BTCを一切動かしていない。
保有枚数は1万8712BTCで売却の証拠なし
現時点では売却の動きは見られない。BitcoinTreasuriesのデータでは、1万8712BTCと記載されており、2025年5月21日のS-1申請書以降、変更がない。この申請は6月12日のスペースX上場に先立ち提出された。
この申請は、調査会社などが把握できるアドレス範囲を覆した。オンチェーン追跡で把握されていたのは約8285BTCのみで、申請で新たに1万427BTC分が明らかとなった。つまり、アーカムがタグ付けしたアドレスでは財務全体の半分未満しか網羅できていない。
意思決定の集中も指摘される。マスク氏が85%以上の持株比率を維持することで、保有や売却は同氏に一任されている形だ。
タイミングも話題を呼ぶ。スペースX株は今週ナスダック100に採用され、一方BTCは6万2060ドル近辺で推移しており、2025年10月の過去最高値12万6080ドルの半値となっている。したがって、保有分の評価額は約12億ドルと、上場申告時の14億5000万ドルから減少している。
ウォレットデータは市場センチメントを大きく左右する。例えば、ストラテジー社によるより大規模な売却報道が先週明らかになるとすぐ、市場に波紋が広がった。同様に、数年間未稼働だったビットコインウォレットの動きは、売却よりも資産整理(コンソリデーション)であるケースが多い。
従来通りであれば、今回の88ドル送金はカストディ整理に過ぎない可能性が高い。ただし、今後数日間で新アドレスから追加送金が続けば、大規模な資産移動の兆しとなる。









