テクノロジー株への資金流入が過去最大の5週間連続に達したことが最新の資金フローデータで明らかになった。ナスダック総合指数は3営業日連続で上昇し、6月以降抑え込まれてきたトレンドラインに迫っている。
この上昇は、7月にメガキャップテクノロジー銘柄が急落した流れを反転させた。資金フローとチャートの構造はともに同じ方向を示しているものの、主要なレジスタンス水準は依然として突破されていない。
テクノロジー株、資金流入が過去最高に急増 ローテーション進行
Barchartによると、テクノロジー関連ファンドへの週間流入は約190億ドルに達し、少なくとも2017年以来で最大となった。4週移動平均は急増し、過去最強の5週間連続流入を記録している。
ドイツ銀行のパラグ・タット率いるストラテジストチームによれば、先週1週間だけで156億ドルのテクノロジー株流入を確認した。同チームはローテーションが始まったばかりとしている。S&P500に対する相対的パフォーマンスが約3年ぶりの低水準にあることから、ハイパースケーラーのリスクリターンが最も大きいと指摘している。
この買いは苦しい期間の後に起こった。マグニフィセント・セブンETFは6月上旬の過去最高値から8%超下落し、フィラデルフィア半導体指数は19%超下落した。今年前半は半導体株が大手テクノロジー株と暗号資産のいずれよりも好調だった。
ストラテジストの中には、この下落を天井ではなくリセットとみなす見方もある。
「マグニフィセント・セブンが弱気相場の中でほかと比べてパフォーマンスを維持するのは極めて難しいだろう。しかし、このグループでこれだけ激しい調整があった一方、全体の相場が横ばいで推移したことは、極めて健全とみている」
これはナショナルワイドのマーク・ハケット主任市場ストラテジストが7月29日にロイターで語ったもの。
ポジショニングにも余地がある。ドイツ銀行は、株式全体のエクスポージャーが依然として中立をやや下回っており、裁量投資家がまだアンダーウェイトとしていると指摘する。一方、BofAのデータでは、2026年のテクノロジー株年間流入額が約1520億ドルと過去最高となる見通し。
ナスダック、0.382フィボで反発も下降トレンド続く
日足チャートでは、ナスダック総合指数が0.382フィボナッチリトレースメントの2万4707でサポートされている。指数は3日連続で上昇し、本稿執筆時点で2万5790近辺で推移、1日で1.6%高に。
価格は現在、6月1日に記録した2万7190の過去最高値から引いた下向きトレンドラインを試している。ただし、2万6000〜2万6400の売りゾーンが直上にあり、6月末以降、すべての回復を跳ね返してきた。
現状では強気派に勢いがある。相対力指数(RSI)は約53で中立だが、まだ買われ過ぎ水準には至っていない。出来高は中程度で、確信買いの復活には至っていない状況。
マイクロンやサンディスクといったメモリー銘柄の弱含みが、表面下ではリバウンドが一様でないことを示している。
ナスダック、2万6000ゾーン突破が焦点
トレンドラインを明確に上抜ければ、2万6000〜2万6400のレジスタンスゾーンに接近し、現在値より1%未満の上昇で到達可能。これを突破できれば、過去最高値の2万7190(約5.4%上)も視野に入る。
しかしトレンドラインで跳ね返されれば、もう一段の下落リスクが出てくる。最初のサポートは2万4707で、現水準から4%下。より大きな調整なら、0.618リトレースメントの2万3173(約10%下)や、4月の需要ゾーンまで下落する可能性もある。
今後の動向はカレンダー次第となる可能性がある。今週は主要企業の決算発表が相次ぎ、米国の最新雇用統計も公表される。大型テクノロジー企業のAI関連設備投資の見極めも続く。ナスダックはすでに第2四半期で21.4%上昇し、2020年以来最高の四半期となった。
記録的な資金流入は買い手の復帰を示す。トレンドラインの突破が、その成果を左右する。









