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ミームコインのブーム到来か|ぺぺコイン(PEPE)で億万長者続出

6 mins

ヘッドライン

  • ぺぺコイン(PEPE)へ260ドルを投資したトレーダーは、現在700万ドル以上の利益を得ている
  • 現在、ぺぺコインを100万ドル以上保有しているウォレットアドレスは50以上にのぼる
  • バイナンスのチャンポン・ジャオCEOはミームコイン投資が孕むリスクについて警鐘している
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人気キャラクターPepe the Frogをモチーフにした暗号資産(仮想通貨)ぺぺコイン(PEPE)は、5日から6日にかけて急騰した。背景には大手暗号資産取引所バイナンスが6日3時、ぺぺコインの新規上場を実施したことが挙げられる。現在、ぺぺコインにより莫大な利益を生み出した投資家が続出している。

ぺぺコイン投資で億万長者へ

ぺぺコイン投資で億万長者となった典型例はdimethyltryptamine.ethという匿名トレーダーで、数週間前に260ドルで5.9兆枚のぺぺコインを取得した。同氏は現在、保有資産の約56%を売却して400万ドル以上の利益を得たにもかかわらず、アドレスにはまだぺぺコインが2兆5600億枚(約700万ドル相当)残されている。

dimethyltryptamine.eth氏のぺぺコイン残高(Arkham Intelligence

ブロックチェーン分析企業Arkham Intelligenceによると現在、ぺぺコインを100万ドル以上保有しているウォレットアドレスは50以上にのぼる。

暗号資産アナリストApes Prologue氏は、ぺぺコインの急騰で莫大な利益を得たトレーダーについてTwitter上で言及した。同氏のツイートのスレッドによると、「0xc2450b49」から始まるアドレスは、約321ETH(60万ドル相当)のぺぺコインをバイナンス上場の1時間前に購入し、140万ドル以上の利益を得た。このアドレスは4月18日にも3万7,000ドルで4340億PEPEを取得していた。このときは購入から数時間以内に資産を売却してまた買い戻す、ということを繰り返していた。

また別のアドレス「0x45cf1」は4月23日、2兆3400億PEPE(72万9000ドル相当)を受け取っている。オンチェーンデータを辿ったところ、この大量のぺぺコインは、4月中旬に「0x08f12」から始まるアドレス経由で、わずか26ドルで取得されたものであることが判明した。このトレーダーは、当初のポジションの23%を保有したまま売却し、340万ドルの利益を得ている。残りのぺぺコイン保有枚数は、約200万ドルに相当する。

一方で、ぺぺコイン上場直後のタイミングにあたる4月中旬時点で24ドル分を購入したトレーダーは、開発者のブラックリストに載った。本稿執筆時点で、このトレーダーのアドレスには700万ドル以上のぺぺコインが入っている。

ぺぺコイン価格情報(BeInCrypto Japan

ミームコインはボラボリティが非常に高いが、先行者利益を得やすい一面も

BeInCryptoでは、2020年時点で柴犬コイン(SHIB)に12ドル投資していれば、億万長者になれていたとの試算を報告した。報告では、暗号資産情報サイト「コインゲッコー」が行った10種類のミームコインに関する調査を引用し、投資家が資産100万ドルを達成するには、平均で6万6,298ドルを適切なタイミングで投資しなければならなかったと指摘している。

ミームコインとは:
インターネット上で広く流通しているミーム(ジョーク)をモチーフにした暗号通貨のこと。ドージコイン(DOGE)や柴犬コイン(SHIB)が有名。2021年にこれらのミームコインが高騰し、注目を集めるようになった。他の暗号通貨に比べて通貨の供給量が非常に多く、発行上限のないものもある。またイーロン・マスク氏とドージコインの関係性にみられるように、著名人の発言により価格が変動しやすい側面がある。

ミームコイン投資は魅力的にみえる。しかし、大手暗号資産取引所バイナンスのチャンポン・ジャオCEOは、ミームコイン投資が孕むリスクについて警鐘している。

ジャオ氏によると、ミームコイン投資はリスクが高く、トレーダーは情報を精査する必要がある。ジャオ氏の発言を受け、バイナンスのプレスリリースではぺぺコインおよびFLOKIの新規上場にあたり以下のコメントが付け加えられた。

ぺぺコインにはユーティリティがなく、価格のサポートメカニズムもない。また特定のチームメンバーが、TGE(トークン・ジェネレーション・イベント)の開始数分後に供給量の7%を購入できたというインサイダー取引の兆候がみられる

バイナンスプレスリリース
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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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