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米イラン対立で原油高、米国インフレ再上昇

  • 米国の消費者物価指数は、エネルギー価格の高止まりにより4月に前年同月比3.7%上昇すると予想される。
  • 年間のコア消費者物価指数(CPI)上昇率は2.7%へ小幅上昇する見通しだ。
  • EUR/USDのテクニカル見通しは強気だが、勢いに欠ける状況だ。
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米労働統計局(BLS)は、火曜日に4月の消費者物価指数(CPI)を公表する。

同報告書は、3月の急上昇に続き、米国とイランの紛争による原油価格の高騰を背景に、消費者インフレ率が再び大幅に上昇することを示す見通し。

4月の月次CPIは前月の0.9%増に続き、0.6%上昇すると予想されている。年率ベースでは3月の3.3%から3.7%へと、2023年9月以来の高水準に達する見通し。

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変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたコアCPIは、月次で0.4%、年率で2.7%になると予想されている。

中東の紛争が2月28日に始まってから4月末までに、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油価格は50%以上上昇した。原油価格は5月第1週に一時調整したが、米・イラン戦争が始まる前と比べてなお約40%高い水準を維持している。

インフレデータの見通しについて、ドイツ銀行のジム・リード氏は「われわれのエコノミストは、総合インフレ率が前月比+0.58%の上昇になると見込んでいる。3月の+0.9%から鈍化するものの、依然として比較的しっかりとした水準」と述べている。

「一方で、コア指標は前月比+0.2%から+0.39%へ加速すると予想されている。エネルギー関連の影響が和らいでも、根強い価格圧力が残っていることを示唆する。年率では総合が3.3%から3.8%に、コアが2.6%から2.8%に上昇する見通し」とリード氏は加えた。

次回CPIデータ報告で注目すべき点

4月のCPIは、高止まりする原油価格がインフレに与える影響を反映することになる。この影響は既に市場に織り込まれているため、コアインフレ率を通じて、エネルギーコスト上昇がその他の商品やサービス価格に波及しているかどうか、市場は注視する展開。

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月次コアCPIが市場予想の0.4%を上回った場合、高インフレが経済に定着するとの懸念が高まる恐れ。一方、アナリスト予想を下回る結果となれば、価格高騰への警戒感が和らぐ可能性がある。

それでも、後者のケースでも投資家が安心感を得る状況にはなりにくい。米・イラン危機が未解決で、ホルムズ海峡の海上活動の停滞が世界のエネルギー供給網に大きなリスクをもたらしているためだ。

ミネアポリス連邦準備銀行(Fed)のニール・カシュカリ総裁は、同海峡が長期閉鎖された場合の価格ショックはインフレ期待を揺るがす可能性があり、強力な政策対応が必要と指摘した。

同様に、セントルイス連邦準備銀行のアルベルト・ムサレム総裁は、インフレ率は依然としてFRB目標を大きく上回る水準にあり、政策担当者は根本的なインフレ動向とともに、関税や原油ショックにも警戒が必要と述べた。

米CPI報告はEUR/USDにどう影響するか

市場は現在、FRBが年末までに政策金利を3.5%〜3.75%で据え置く確率を約73%、25ベーシスポイント(bps)の利上げの可能性を約20%と織り込んでいる(CME FedWatchツール調べ)。

出典:CMEグループ
出典:CMEグループ

4月のコアCPIが予想を上回れば、投資家は年内の追加利上げの可能性に傾きやすくなる。この場合、米ドル(USD)は直後に上昇する展開になりやすい。

一方、コアCPIが弱含めばドル安要因となるが、米・イラン対立の早期解決を示す重大な進展がない限り、ドル安は一時的にとどまる可能性が高い。

「エネルギー価格が急騰し、それが続いた場合、利下げの初動が遅れる、あるいは26年後半の利下げ自体が困難となる可能性も意識されるだろう」とUOBグループのアルビン・リュー氏は説明する。

「CPI全体で原油高が一段と波及すれば、インフレ見通しはいっそう複雑化し、予想されていた年末の利下げが27年までずれ込むリスクが高まる」とリュー氏は補足した。

FXStreet欧州時間チーフアナリスト、エレン・センゲザー氏はEUR/USDのテクニカル見通しを簡潔に述べている。

「EUR/USDの短期テクニカル見通しは強気だが勢いに欠ける。日足RSIは50超を維持するが、60に到達すると反落する動きが見られる。前週末は20日単純移動平均を大きく上回って引けたものの、同水準から大きく離れられていない。」

「上値では、1.1800〜1.1820(ボリンジャーバンド上限および2〜4月下落トレンドのフィボナッチ61.8%戻し)が最初の抵抗帯となる。この水準を明確に超えられれば、1.1900〜1.1910(節目、フィボナッチ78.6%戻し)が次の壁となり、さらにその先には1.2000(心理的節目)が控えている。」

南側では、1.1730~1.1680に強いサポートゾーンが形成されたようだ(フィボナッチ50%戻し、100日SMA、200日SMA)。ユーロ/ドルがこのレンジの下限を下回り、そこをレジスタンスとして機能させ始める場合、テクニカル売り勢が動く可能性がある。この場合、1.1660(上昇トレンドライン)が1.1560(フィボナッチ23.6%戻し)までの暫定サポートになると見られる。

ユーロ/ドルの日足チャート
ユーロ/ドルの日足チャート 出典: TradingView

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