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ステーブルコインUSDT時価総額、過去最高の836億ドルに

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米ドル連動型ステーブルコインのテザーコイン(USDT)は2日、時価総額で過去最高を更新する836億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)情報サイトCoinGeckoによると、USDTは暗号資産市場の時価総額第3位に位置するコインで、マーケットシェアの約7%を占める。ステーブルコインは基本的に価格の値動きがないため、とくにDeFiユーザーの間で、資産の一時保管先として多用される。

本稿執筆時点におけるステーブルコイン部門全体の時価総額は1302億ドルで、そのうちUSDTは約66%のシェアを誇る。これは、ステーブルコイン部門で市場第2位となるUSDコイン(USDC)の3倍に相当する。なお、直近3ヶ月におけるUSDTの時価総額は、710億ドルから836億ドルへ増加。

USDTは現在、イーサリアム(ETH)をはじめ、トロン(TRX)、ソラナ(SOL)などを含む13のブロックチェーンに対応。オンチェーン分析ツールCoinMetricsによると、急増したUSDT供給量の大部分は、トロン・ブロックチェーンで発行されていた。

競合ステーブルコインUSDC、BUSDシェア減少の傾向は変わらず

ステーブルコイン部門第2位の暗号通貨USDCに関しては3月、運営企業の米Circleが、破綻したシリコンバレー銀行に準備金7.8%に相当する33億ドルを預金していたことが発覚。取り付け騒ぎとなった結果、一時0.87ドル台までディペッグ(米ドル通貨との1対1レートからの乖離)した。以降、USDCの供給量は大きく減少し、時価総額は3月上旬の430億ドル台から289億ドルに減少。

ステーブルコイン部門で市場第3位のバイナンスUSD(BUSD)に関しては、発行元の米ステーブルコイン企業Paxosが2月、米ニューヨーク州当局より同コインの新規発行停止を命じられた。その後、大手暗号資産取引所コインベースがBUSDの上場廃止を決定するなど、BUSDの供給量も大きく減少。3月上旬時点で時価総額は約91億ドルだったが、現在は52億ドルを割り込んでいる。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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