ChatGPT開発企業OpenAIの創業者サム・アルトマンCEOが主導する暗号資産(仮想通貨)プロジェクト、WorldCoin(ワールドコイン・WLD)がこのほど、Orbを用いたWorld IDの認証の予約機能を開始した。
- World IDとは、プライバシーファーストの分散型IDプロトコル。プライバシーを保護しつつ、ウェブサイトやSNS、dapps(分散型アプリケーション)に本人確認・サインインすることを可能にする。
同機能の導入によりWLDトークンの予約が可能になった。予約後12カ月以内にOrbで虹彩認証を行うことで、WLDトークンの利用が可能となる。
World Appのユーザーは増加傾向となっており、1日あたり1万4000人のユーザーがOrbでの虹彩認証を行っている。なお、13日時点の同アプリの月間アクティブユーザーは170万人を超えている。同社6日に公表したブログによれば、WLDローンチ後7日間で、World IDの週間認証数が倍増。週間アクティブWorld Appユーザーは3倍、週間アカウント作成数は10倍以上に増加している。現在、日本では約1万5000人以上のユーザーがWorldcoinアプリを使用。独自のシステムにより虹彩を使った本人認証を行う装置Orbsの設置場所は同リンクにて参照可能だ。
アルゼンチン公共情報アクセス庁(AAIP)は8日、ワールドコイン財団が行っている個人データの処理について、調査を開始。このほかにもケニアでは2日、公共の安全性と金融取引の信頼性に関する懸念から、Worldcoinの運営を一時停止している。
一方でサム・アルトマン氏は、Worldcoinにおいて、ユーザーのプライバシー保護への仕組みが確立されていると強調。同プロジェクト開発元のTool For Humanityアカーシュ・サンギ氏は「SNSやメディアではよく、全ての情報がいつでも公になると言われるが、実際はそうではない。読者にブログ記事やホワイトペーパーを一読し、詳細を理解していただきたい」と誤認に対する注意喚起を行っている。
暗号資産トラッキングサイトのコインゲッコーによれば、現在のWLDの価格は1.8ドルで前日比0.2%減。過去24時間の取引高は1.7%増加しているが、最高値からは45.15%下落している。WLDは時価総額ランキング151位に位置している。
OpenAIは経営難か
印メディアのFirstPostの12日の報道によれば、Open AIはChatGPTの運営に日々70万ドルのコストを割いており、現時点でOpenAIは十分な収益を上げられておらず、損失額は540億円に上るという。ユーザー数は6月と比較して7月は12%減少し、15億人までに減少した。ユーザーの減少には無料の生成系AIの台頭が起因していると見られる。同社は人材の流出にも悩んでおり、競争相手にスタッフが奪われる事例が増加している。収益化とAIの安全性の両立を目指す同社は、転換点に立たされている。
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