リップルの事業に上昇傾向のニュースが出ている一方で、XRP価格には警戒サインが出ている。トークンは約1.11ドル付近で推移し、8時間足チャートではおよそ13%の下落リスクを示す弱気の反転パターンを形成中。
リップルは主要なAI決済プロジェクトに参画したが、トレーダーの動きは逆方向である。チャート、大口投資家、オンチェーンのフローのいずれも下落を示唆している。
XRP、売り圧力減少とともに反転パターン形成
8時間足チャートでは、XRP価格がヘッド・アンド・ショルダーのトップパターン(中央のピークが最も高い、3つの頂点で構成される形)を形成した。右肩の形成は7月15日に見られ、その直後から価格は下降を開始。定石通りなら約13%の下落に向かう展開。
トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。 こちら。
ただし、希望が残る点もある。右肩の形成時に売りの出来高が減少しており、下落圧力の勢いが欠けている可能性がある。こうしたパターンが真に確認されるのは、強い売りの出来高を伴ってネックラインを下抜けた場合のみである。
従って、このチャートは警告であり、まだ結論には至っていない。次の手掛かりは大口投資家の動向である。
リップルのAI決済参画をよそに、クジラはXRPを売り越し
リップルの強気材料は次の通りである。7月14日、リップルはLinux Foundationのx402グループに加盟し、XRPおよびRLUSDを用いたXRPレジャー上でのAIエージェントによる決済の実現を目指す。AIソフトウェアが自律的にサービス代金を支払う「エージェンティック決済」は、暗号資産業界で最も注目されるテーマの一つであり、ビザからコインベースまで有力企業が参入を急いでいる。
しかし市場は無反応であった。独自の指標によると、主要トレーダーは個人投資家より136%多くショートポジションを取っており、クジラ-個人投資家乖離スコアは-24.4と出ている。XRPのクジラは大衆と逆の動きをしている格好であり、このショート志向は弱気なチャートとも一致。大口資金がすでに反転を見越していると読める。
こうした状況からも、好材料が表面化しても価格に反映されず、需給のポジショニングが報道以上に重視されている構図が浮かぶ。オンチェーンフローがその理由を示している。
オンチェーンフロー、個人投資家の買い意欲後退を示唆
XRPのオンチェーンデータはこうした状況を裏付ける。今月はコインが継続して取引所から流出しており、通常は蓄積のサインだが、その購買ペースが急減している。
日次純流出量は7月3日に約2億500万XRPでピークを付けた後、7月14日には約8700万XRPまで急減し、約58%落ち込んだ。特に7月13日から14日にかけての価格上昇時にこの純流出が大きく減少しており、保有者は上げ相場へ追従せず、むしろ売却に動いた可能性が高い。
7月14日も同様に低水準が続き、新規買い需要は乏しいままである。この動きはクジラのショートとチャートの反転とも整合し、XRPホルダーの買い意欲も引き続き後退しており、3つのサインが同方向を示唆する。現在は価格チャートがリスクの分岐点となる。
XRP、約13%下落の前に注視すべき価格帯
現状ではXRPは1.10ドルを維持しており、7月14日以降守られている0.236のフィボナッチ水準に相当する。このラインを割り込むと、1.08ドル、次いで1.06ドル(今回のヘッド・アンド・ショルダーのネックライン)でサポートを探る展開となる。
1.06ドルを明確に割り込むとヘッド・アンド・ショルダーが成立し、1.00ドル、さらには約0.92ドル(約13%下落のターゲット)が視野に入る。これは1ドル割れによる下落リスクとも符合する。
現状を転換するには、XRPが8時間足で1.13ドルを上抜けて終値をつける必要がある。ただし、クジラが売り持ちを維持しているため、これは困難な状況。一方で売り圧力が弱まってきており、反発の余地も残る。XRPは30日間で約11%下落した一方、イーサリアムは約5%上昇した。この乖離は、XRP(アルトコイン)が過去30日間で最大のアルトコインとデカップリングしたことを意味する。
当面は、1.06ドルのネックラインが1.13ドルへの回復と0.92ドルへの下落を分けるポイント。









