XRP価格は、16.64%の上昇を示唆する典型的なカップ・アンド・ハンドル型を形成している。しかし、オンチェーン指標2点は、現在の水準のすぐ上に構造的な売り圧力が控えていると警告している。
XRP(XRP)は4月27日、1.41ドルで推移している。4月17日以来続く下落チャネル型のハンドル内にあり、複数の移動平均線が集まる領域に接している。チャートは上方へのブレイクアウトを予兆している。一方、取引所フローとコストベース分布のデータは異なる状況を示している。
カップ・アンド・ハンドル型、上昇トリガーを形成
XRPはカップ・アンド・ハンドルパターンを形成している。これは、価格がU字型に底を打った後、浅い下落で調整し、最終的にブレイクアウトする強気継続パターンである。カップ部分は3月末から4月中旬にかけて形成され、XRPは1.27ドル近辺で底を付けた。ハンドル部分は4月17日の高値以降に出来た下落チャネルで、現在はその上限を試している。
トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。こちら。
モメンタム指標も強気を示している。XRPは20日指数移動平均線(EMA、1.40ドル)と50日EMA(1.41ドル)の両方を上回って推移している。EMAは直近のローソク足を重視して価格を平均するトレンド指標である。両EMAは狭い範囲に収束しており、短期EMAが長期EMAを上抜けるゴールデンクロス形成、すなわち新たな上昇トレンド開始のサインが近い。
ハンドル上抜けとゴールデンクロスの組み合わせにより、カップの高値まで16.64%の上昇が想定される。ただし、これは強気シナリオである。オンチェーンのデータは逆の動きを示している。
取引所流入・11億6000万XRPの売り圧力がブレイクアウトを脅かす
最初の警告は、XRPのExchange Net Position Changeから発せられている。これは、XRPが取引所へ流入・流出しているかを示すオンチェーン指標で、プラスの場合は保有者が売却のために取引所へ移動させていることに他ならない。
4月24日時点でこの数値はプラス456万XRPだったが、26日には一気にプラス5529万XRPまで膨らんだ。約12倍の急増であり、3日連続で取引所への流入が加速している。投資家が大量のXRPを取引所へ送り、過去にも売り圧力の前触れとなってきた動きである。
2つ目の警告は、現状の価格帯直上に潜む。GlassnodeによるCost Basis Distribution Heatmapでは、XRPがどの価格帯でどれだけ取得されたかが可視化されている。1.45〜1.46ドルに多量のXRP供給が密集している。
およそ11億6000万XRPがまさにこの価格帯で塩漬けとなっている。ここで取得し、直近の下落で含み損だった保有者が、XRPの上昇で損益分岐点に達し売りやすい状況となる。取引所への流入は、すでにこうした売却ポジションが形になりつつあることも示唆している。
これら2つのシグナルが重なり合う。取引所への流入が売却意欲を、コストベース分布が実際の売り圧力となるポイントを示す。カップ・アンド・ハンドルが強気で推移するには、XRP価格がこれら2層の売りを吸収しなければならない。
注目すべきXRP主要価格帯
最初の難関は1.44ドル、0.236フィボナッチ水準となる。終値が1.44ドルを上回れば、XRPはコストベース密集帯へ突入する。次の試練が1.48ドル、0.382フィボナッチ水準であり、ここで供給圧力が増大する。
決定的な水準は1.53ドル、0.618フィボナッチ水準であり、カップパターンのネックラインでもある。この重なりが重要となる。主要フィボナッチ水準と構造的ネックラインが一致すれば、ブレイクアウトの継続性が高まりやすい。終値が1.53ドルを超えれば、カップ・アンド・ハンドルが確定となり、11億6000万XRPの売り圧力を吸収して、1.77ドルやさらに上値を狙う展開が見込める。
弱気シナリオは1.39ドル割れで始まる。1.39ドルを下回れば、構造が弱まり1.35ドル台まで下落が見込まれる。パターンが完全に無効となるのは、カップの底である1.27ドルを割り込んだ場合となる。現状では、1.48〜1.53ドルゾーン突破で16%上昇確定と、カップ底までのじり安との分岐となる。





