Web3企業チューリングガムの親会社クシムは21日、資本提携関係にあるカイカエクスチェンジホールディングスの株式取得と経営統合にについて取締役会で合意に達した。CAICA DIGITALの連結子会社で、暗号資産交換所「Zaif」の運営会社のカイカエクスチェンジ、カイカキャピタルも含む。

チューリンガムは4月より企業価値向上を目指し、カイカエクスチェンジにプロジェクトや新規暗号資産上場に関するアドバイザリーサービスを提供してきた。経営統合を通して両社はビジネスモデルの改革を行う。Web3ビジネスのバリューチェーンでは、チューリングガムが「トークン企画/発行」、Zaifが「上場審査→プライマリー→セカンダリー」の部分を担当し、統合されたサービスを提供。これにより、ワンストップのトークンエコノミーを構築する。
同統合モデルは、トークン企画発行機能と暗号資産交換所機能を両方保有する法人が国内で他に確認できないことから市場での競争優位性向上と、外部ネットワークとの連携強化を促進するとしている。両者の垂直型の統合展開は外部ネットワークとの効果的な連携を可能にする。主要な交換所との連携も深化しグリーンリスト制度を活用することで、IEOまでの期間短縮化も視野に入れている。海外の先進的な取引所システムを参考にした機能の導入を図るなどUI/UXの改善なども迅速に行っていく。これにより同社らは業界の競争力を高め、市場ポジショニングの差別化を図り総取引量の拡大を目指すとしている。
カイカエクスチェンジ、財務健全性指数100を割る可能性
カイカエクスチェンジは、一般社団法人日本暗号資産取引業協会の「暗号資産交換業に係る財務管理に関する規則」に則り、財務健全性指数を100%以上に保持する義務がある。この指数は市場や取引の変動により変化し、現在131.3%を記録しているが、10月には100%を割る可能性がある。財務健全性指数が100%を切っても直接的に業務停止は発生しないが、即時に対策を施し協会に報告すべき状態となる。カイカエクスチェンジでは、変動市場に対応し新サービスを展開するため、指数を120%以上に保つ方針を取っている。
経営統合に向け、当社はカイカエクスチェンジホールディングスとの経営統合前に、財務健全性指数が適切に増強されることが必要と考えている。本経営統合の一環として、クシムはCAICA DIGITAL及びカイカフィナンシャルホールディングスが保有するカイカエクスチェンジホールディングスの株式3万1549株(議決権所有割合:84.39%)を取得する。
クシムは東京証券取引所のスタンダード市場に上場しているWeb3企業。同社は昨年ブロックチェーンゲーム「Eternal Crypt -Wizardry BC-」の開発に携わり注目度を高めているチューニングガムを子会社化している。
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