日本発のパブリックブロックチェーンAstar Network(ASTR)は6日、イーサリアム(ETH)スケーリングソリューションである「Astar zkEVM」のメインネットをローンチした。同技術はイーサリアムの高セキュリティと開発環境を継承しつつ、高速処理と低コストを実現する。
Astar zkEVMは、ゼロ知識証明技術を用い、イーサリアムと比較して98%の大幅なガス代削減を可能にし、暗号資産・NFTの支払いなどの拡張ツールを提供する。イーサリアム仮想マシン(EVM)等価性を持ち、既存のスマートコントラクトやツール、ウォレットとの互換性がある。Astar zkEVMはポリゴンラボ(MATIC)が開発したゼロ知識証明技術を活用したチェーン開発キットPolygon CDK(Chain Development Kit)を利用し、主要機能をすべて用いてローンチする世界初のプロジェクトとなる。ガスレストランザクションやソーシャルログインなどのツールを統合し、高いUXを実現するアプリケーションの開発環境を整備している。
同社は多くの企業やプロジェクトがAstar zkEVMを採用し、日本国内でのブロックチェーン利用を容易にすることを目指している。Astar zkEVMはこれまで、博報堂やJALの「KOKYO NFT」、デロイトトーマツ、秋元康氏のアイドルプロジェクト「YOAKE」など、様々な分野での採用が発表されている。
【用語解説】
- ゼロ知識証明:取引内容自体は公開することなく、取引が正当であることを証明することができる暗号学的手法の1つ。これにより、個人情報や取引内容が明かされることなく、プライバシーを保護することができ、高速データ処理も可能となる
- Polygon CDK:ゼロ知識証明に基づくのレイヤー2を立ち上げるためのモジュラーでオープンソースのツールキット
ポリゴンのAggLayerに完全統合された初のプロジェクト
Today, @AstarNetwork is launching Astar zkEVM, a ZK-powered rollup built with Polygon CDK—and the first protocol fully integrated with the AggLayer.
— Polygon | Aggregated (@0xPolygon) March 6, 2024
This is big. It took a team of core devs at Polygon Labs, Astar Network, and Gelato to kick off the age of aggregation with a… pic.twitter.com/vLc82EkxAr
Astar zkEVMは、Polygon CDKのAggLayerと連携する。AggLayerは異なるレイヤー2間の流動性の断絶やチェーン間の交流の問題を解決し、Astar zkEVMにより大きな流動性と相互運用性を提供。ローンチ前テストネットでは50以上のプロジェクトがデプロイされ、コミュニティからのフィードバックを基に準備が整えられた。
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ローンチを記念し、Astar zkEVMとエコシステムを体験する「Yoki Origins」キャンペーンが3月7日から開催される。Yoki Originsは妖怪をモチーフとしたオリジナルキャラクターであるYokiを集め、育てていくキャンペーンであり、その中でAstar zkEVMの高いUXやエコシステムとなるプロジェクトを体験できる。
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