ミーム系トークンのASTEROIDが920%超上昇する直前、あるトレーダーは74億3000万トークンを405ドルで売却していた。その後の評価額は260万ドル超に達したとみられ、巨額の機会損失となった。オンチェーン分析企業Lookonchainによれば、該当ウォレットは80日前に542ドルで取得しており、売却時点では137ドルの損失にとどまっていたが、その判断が結果的に大きな逸失利益を招いた形である。
Asteroid Shiba急騰のきっかけ
急騰は、イーロン氏が5年間のがん闘病の末に1月に亡くなった15歳のリヴ・ペロットさんの遺した8つの質問に回答したことから始まった。
ペロットさんは、スペースXのポラリス・ドーン計画(2024年9月予定)で無重力状態を知らせるインジケーターとして、柴犬のぬいぐるみ「アステロイド」をデザインした。
最後の質問では、イーロン氏に「アステロイド」をスペースX公式マスコットにするよう依頼した。イーロン氏はこれに応じた。
Asteroid Shibaの価格は約920%、過去1週間では約6万8000%上昇。
母親のレベッカ・ペロット氏はXで感謝の意を表明した。
「あなたは娘の夢を叶えただけでなく、その魂を生かし続けてくれた。リヴの愛、笑顔、そして決して折れない闘志はアステロイドを通して生き続けています」と記した。
勝者、敗者、リスク
0x5811は数百万ドルを逃したが、別のトレーダーはイーロン氏の投稿から数時間で約1800ドル相当のETHを約50万ドルに増やした。
ただ、イーロン氏によるミームコインへの影響力には陰りも見える。過去のGORKやKEKIUSなどイーロン氏関連の急騰も短命に終わった。
イーロン氏自身もこれまでにミームコインをギャンブルに例えてきた。ASTEROIDには製品やロードマップ、チームが存在しない。初動後に買った場合は大きなリスクを伴うトークンである。
「ミームコインで勝てると思うのは愚かだ。決して勝てない。人生の全財産をミームコインにつぎ込んではいけない」と、The Joe Rogan Experienceポッドキャストのインタビューで語った。





