BIP-110の提案者がビットコイン利用者に対し、Bitcoin Coreの利用中止を呼びかけ、強制シグナリング開始後は安全性が損なわれると警告した。一方、マイケル・セイラー氏は逆の立場から、提案の支持者に対し撤回を促している。
両氏はブロック961632で起こる同一の事象について語っている。ただし、その分岐点以降、ビットコインがどちらに向かうかについては全面的に意見が対立している。
BIP-110がBitcoin Core利用中止を求める理由
BIP-110は、ビットコイン取引に含むことができるデータ量を制限する一時的なルール変更、いわゆるソフトフォークである。これは、Bitcoin Coreの小規模なライバルであるBitcoin Knotsで提供されている。
この提案を執筆した匿名開発者ダソン・オーム氏は、290ブロック後に強制シグナリングが開始されると説明した。その後、マイナーはブロックヘッダー内でバージョンビット4を必ず設定しなければならない。
これがないブロックは、BIP-110ノードにとって無効扱いとなる。
オーム氏はマイナーや利用者にKnotsの導入を呼びかけ、さらに踏み込んだ発言もしている。
「Bitcoin Coreの利用は推奨できない。強制シグナリングが始まると安全性が損なわれ、Coreから雛形を取得したマイナーは無効なブロックを作成してしまう。このような不整合なチェーンは何度も消され、その報酬も失われる」と、オーム氏は投稿した。
プロジェクト公式サイトでは、Coreを「安全でない」とする記載はない。また、オーム氏はBIP-110を「重大な脆弱性の修正」と説明するが、その主張もbip110.orgには見当たらない。
同サイトでは、BIP-110は「任意のデータ制限」として提示されている。これはビットコイン ブロックスペーススパム論争における主張の根拠となっている。
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シグナリングは依然として低水準
オーム氏は、現在シグナリング中の多くのマイナーに感謝を伝えた。ただし、プロジェクトが引用するモニターによると、増加傾向は見られるものの、大きな転換点には至っていない。
8月4日、ブロック961022時点でセイラー氏は38のシグナリングブロックを確認した。シグナリング率は2.70%である。ブロック961421時点で、モニターは1806ブロック中47件、2.60%と記録している。
392ブロック中で新たなシグナルは8件にとどまる。この期間のシグナリング率は上昇せず、むしろ低下している。
早期ロックインには1109ブロックのシグナリングが必要となる。残り期間は217ブロックで、到達可能な最大値は263に過ぎない。昨年12月以降、2週間の区切りで1.29%を上回ったことはない。
両陣営が語るのは同じ分岐
Bitcoin Knotsをメンテナンスするルーク・ダッシュジュニア氏は、BeInCryptoに「もはや結論は出ている」と語った。同氏によれば、シグナリングを拒否するマイナーは全てのブロック報酬を失い、作成した無効なブロックは未更新ノードを惑わすだけだと指摘する。
さらにダッシュジュニア氏は、BIP-110が未搭載のKnotsリリースを提供してもスケジュールは変わらず、また「実質的な反対も存在しない」と述べた。
一方、セイラー氏は同じ仕組みを読み取りつつ、全く異なる結論を導き出す。
…961632ブロックでBIP-110ノードは非シグナリングブロックを拒否する。主要マイナーが方針転換しない限り、ビットコイン本体は正常運転を維持し、BIP-110は停滞または無関係なフォークに終わる。支持者は撤退すべきだと、ストラテジーの幹部は投稿した。
同氏はビットコインの中立性リスクについて数週間前から警鐘を鳴らしている。Blockstreamのアダム・バックCEOも低い閾値によるチェーン分岐リスクを指摘している。
BeInCryptoは今週、任意によるアクティベーションはすでに不可能となったと報じた。残り約1日半で、マイナー側が屈するか、それともBIP-110ノードが単独でマイニングを続けるかが注目される。









