ビットコイン相場、今後2週間が正念場=10XリサーチとBitwise CEOが警鐘

  • 10Xリサーチは、ビットコインが今後2週間で重要な試練に直面すると指摘した。
  • 6月のCPI報告とFRB会合がビットコイン価格の方向性を左右する見通しだ。
  • BitwiseのCEOは、ビットコインの最大の課題はマクロ経済ではなく、注目を集め仮想通貨への関心を高めることだと述べた。
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10Xリサーチは7日、ビットコイン(BTC)が重要な局面を迎えており、今後2週間に控える2つのイベントが相場の方向性を左右すると指摘した。一方、Bitwiseのハンター・ホースリーCEOは、市場が懸念するリスクよりも、投資家の関心不足こそが最大の課題だと主張する。ビットコインは約6万2300ドルで推移し、過去30日間で21%下落、2025年10月に付けた最高値からは約51%安の水準にある。市場が転換点に差しかかっているとの認識では一致するものの、その意味合いを巡って見解は分かれている。

ビットコイン価格パフォーマンス
ビットコイン価格パフォーマンス 出典: BeInCrypto
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ビットコインリスク時計の2週間と2つのイベント

同社が6月7日に発表した最新レポートは、6月10日の5月CPI(消費者物価指数)発表と6月16日から17日の米連邦準備制度理事会(FRB)会合の2つを重要な決定期と位置づける。10Xリサーチは、FRB声明から緩和バイアスが外され、高金利維持への圧力が強まると予想する。

この警告には実績がある。5月16日、同社はビットコインの30日移動平均線7万8404ドルにストップを設けた。

独自の集計では、その水準からビットコインは23%下落。広範なベア(弱気)市場チャートのシグナルを裏付けた。推奨するショートのイーサリアム(ETH)は30%下落した。

「現状で危険なのは、ビットコインがインフレヘッジではなく、流動性ヘッジである点だ。金融緩和の時に上昇し、引き締め時に下落する」と10Xリサーチはレポートで記した。

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同社の主張は流動性の収縮に根拠を置く。消費者物価が2.4%から3.8%へ上昇、生産者物価は6.0%上昇、30年債利回りが5.0%超としている。

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また、今回は従来のようなトランプ氏の政策による下支え、つまり過去の関税撤廃や停戦とは異なり、支援策が存在しないとも指摘する。

確認可能なデータもこの主張を裏付けている。4月のCPIは3.8%となり2023年以来の最高水準。トレーダーは2026年末までに利上げがある確率を約70%と織り込む。

ただし、10Xリサーチは最も予測が難しいのはデータそのものではなく、投資家が「関心を持つ」瞬間だと認める。

ホースリーCEOはまさにその点を暗号資産業界全体に問い直している。

BitwiseのCEO「真の問題は誰も関心を持たないこと」

Bitwiseのハンター・ホースリーCEOは、暗号資産と他の資産を比較して指摘する:

  • 世界の株式市場は約130兆ドル
  • 債券市場は150兆ドル
  • 不動産は300兆ドル
  • 金は30兆ドル、合計で約640兆ドル

「暗号資産全体で2兆ドル、これは1%にも満たず、マイクロソフト単体より小さい規模だ」

こうした状況のもと、同氏は市場の関心事項は内向きに過ぎないと一蹴。例えばストラテジーが2022年以来初めて32BTCを売却した件や、マイケル・セイラー氏による生成AIへの資本シフト論など、ほとんどの投資家は関心を示さないと指摘する。

「むしろ最大の障害は『誰も関心がない』点にある。誰もが全ての資産、特に暗号資産に投資する義務はない。この分野は、投資家に『参加したい』と思わせる理由を創出する必要がある」と同氏は強調する。

両者の警告は異なる時間軸を描く:

  • 10Xリサーチは2週間の猶予を残す流動性問題を指摘する。
  • ホースリーCEOは期限なき「関心問題」を示す。

CPI発表とFRB決定は、前者の仮説を今後数日で試す。一方、後者の検証には数年を要する可能性がある。

それでも両者の結論は同じ方向を指す。ビットコインの次の動きは「誰かが本当に関心を持つか」にかかっている。


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