ビットコイン(BTC)は木曜日、7万8000ドル付近で推移したが、米中対立の激化がリスク選好を冷やし、8万ドルの節目で上値を抑えられる展開が続いている。
ホワイトハウスは中国の組織が米国のAI技術を盗むための意図的な活動を展開していると非難し、トランプ米大統領と習近平国家主席による首脳会談を数週間後に控える中、地政学的な不透明感が一段と強まっている。
ホワイトハウス、AI技術巡り中国との対立激化
木曜日のメモで、ホワイトハウス科学技術政策局長のマイケル・クラツィオス氏は、中国を拠点とする外国組織が「米国の先端AIシステムを抽出する産業規模の活動」を行っていると指摘した。
こうした活動では、数万単位のプロキシアカウントやジェイルブレイク技術が駆使され、米国のAIモデルから機密データが抜き取られているとされている。
米政権はAI企業と情報を共有し、外国勢力の責任追及に向けた措置を検討すると述べた。
今回の発表は、トランプ米大統領が5月中旬に予定している中国訪問および習近平国家主席との会談を数週間後に控えたタイミングでなされた。
ビットコイン、8万ドルで上値抑制
BTCは木曜日、7万8193ドルで取引を開始し、早朝にはおよそ7万7465ドルまで押し戻された。4月は8万〜8万600ドルのレンジが一貫して上値の壁となっている。
オンチェーンデータによると、トレーダーのオンチェーン実現価格は7万6800ドルで直近の反発局面でも上値を抑える要因となった。デリビットのオプション市場では8万ドルのコールが最も人気の取引となり、想定元本は17億8000万ドルに上る。
この動向は、トレーダーが上抜け期待でコール(買い注文)を増やす一方、プット(売り注文)を上回り、投資家心理がより強気であることを示す。
AI技術を巡る対立はビットコインと直接の相関を持たないが、米中摩擦の激化は暗号資産市場全体のリスク選好を抑制してきた経緯がある。
2月以来となる8万ドル台を再び回復できるかは、トランプ・習会談へ向けたマーケット全体のセンチメントに左右されそうだ。





