ビットコインのクジラ、9日間で2.6億ドル分を買い増し

  • ビットコインの大口保有者がETFに2億3,300万ドル流入した日の前に約4万BTCを追加した。
  • 米国の現物型ビットコインETFは7月30日に2億3,300万ドルの資金流入となり、うちIBITには1億8,300万ドルが集中した。
  • 2022年以降、8月は毎年ビットコインの月間成績で最も弱く、下落して終えている。
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最大規模のBTCウォレット、通称ビットコインクジラは、7月下旬に買いを入れ始めた。その数日後、2億3300万ドル規模の機関投資家マネーが流入した。この一連の動きは、ビットコインが年間カレンダー上で最も弱い月に突入する直前に、大口資金が入札サイドに動いたことを意味する。

この転換は特筆すべきだ。8月は過去4年連続で下落で終えているためだ。にもかかわらず、クジラウォレットやETFデスクが本格参入している。誰が先に動いたのか、そのタイミングこそが注目点である。

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ビットコインクジラが先行、その動きをタイムスタンプが裏付け

ビットコイン(BTC)クジラがウォール街よりも先に買い増しを始めた。サンティメントの分析データによると、1,000〜1万BTCを保有するウォレットの供給割合は、7月23日時点の約21.11%から月末には21.25%へと上昇した。

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さらに規模の大きい1万〜10万BTC保有のグループは、7月22日以降、保有を削減していたが、7月27日に約11.19%で底を打ち、月末までに11.25%へと反転した。

クジラグループの供給割合
クジラグループの供給割合 出典:Santiment

変動幅は比率上では小さく見える。しかし両グループの合計で0.20%増となり、ビットコインの流通量約2,006万BTCに当てはめると約4万1,000BTC、金額にして約26億ドル相当になる。

デリバティブ市場のポジショニングもこの動きと一致する。サンティメントのデータの信憑性を裏付ける形である。1日ごとの指標でクジラと個人投資家の乖離度は+21.8を記録し、大口投資家が個人よりはるかにロング(買い持ち)へ傾いている。ダッシュボードでは「強気なダイバージェンス」として表示された。このスコアはバイナンス・フューチャーズに基づくポジションを反映しており、現物買いが確定したものではないが、大口投資家の強い意志を示している。

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クジラ・個人投資家乖離指標
クジラ・個人投資家乖離指標 出典:Charlie Quant Lab

仮にクジラが先に動いたのであれば、次に注目されたのは機関投資家がそれに続くかどうかだった。ETFのデータがその答えを数日後に示した。

そして2億3300万ドル規模の機関投資家デーが到来

米国の現物型ビットコインETFは資金の流出が続いていた。ファンドは7月23日に2億2518万ドル、24日に2億4008万ドルのマイナスを含め、4日連続の資金流出だった。その後、7月29日にようやく3211万ドルの小幅なプラスへ転じた。

そして7月30日には、2億3313万ドルの純流入が記録された。ブラックロックのIBITがこのうち1億8340万ドル、日計の約79%を占めた。この1日で現物型ビットコインETF需要は、続いていた資金流出から一気に回復した。

現物ETFフロー
現物ETFフロー 出典:SoSoValue

重要なのは規模ではなくタイミングだった。7月30日は、その月で2番目に大きな1日あたり流入額となった(最大は7月6日の2億6569万ドル)。月末ぎりぎりでの発生だったのも特徴である。また一部の大手トレジャリー保有者のビットコイン買い控えの最中だったことも背景にある。

7月上旬の現物フロー
7月上旬の現物フロー 出典:SoSoValue

この転換を主導したのは機関投資家ではない。オンチェーンの大口グループがすでに買いを始めた後に、機関投資家が参入した。この順番が市場関係者の警戒感を呼ぶのは、今後のカレンダーを考えた時だ。

ビットコインにとって“鬼門”の8月へ

8月が最大の懸念材料である。中央値でマイナス8%近いリターンとなり、全ての月中で最弱だ。2022年以降は毎年下落で終えている。この実績は、現在市場で警戒されている8月相場のビットコイン価格予想にも根拠を与えている。

対照的に、7月は3年連続の上昇で終える見通し。こうした稀有なパターンとなりそうだ。月末の買いは、強い季節性相場に逆行する“逆張り”の意味合いがあり、必ずしもこれまでの流れの肯定ではない。大口資金は反発を狙ってポジション構築している可能性が高いが、データからはヘッジや短期売買との見方を排除できない。

過去のパフォーマンス
過去のパフォーマンス 出典: CryptoRank

それでも収斂は現実だ。クジラ層、先物ポジション、ETFへの資金流入がこの順で一斉に増加基調となった。これが反発前の積み上げを示すのか、ビットコインにとって最も厳しい8月という月に向けた過密な賭けとなるのか、その決着は8月に判明する。


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