世界最大手資産運用会社ブラックロックは10日、デラウェア州に現物型のイーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)「iShares Ethereum Trust」を登記した。イーサリアム価格は前日比10%の高騰をみせ、本稿執筆時には2103ドルで取引されている。これは4月以来の高値となる。

ナスダックは同日、19b-4フォームをSEC(米国証券取引委員会)に提出。米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースがイーサリアムのカストディアンとなる。価格はシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の CFイーサリアム-ドルレファレンスレート – ニューヨークバリアントという指標に基づく。
暗号通貨ファンドのグレースケールは10月3日、同社のイーサリアムトラスト(ETHE)を現物ETFに変換する申請を行っていた。このほかにもアーク・インベスト、プロシェアーズ、ヴァルキリーなどの資産運用会社も、スポットイーサリアムETFの申請を行っている。米国では10月、先物へのエクスポージャーを提供するETF計9種類の取引が開始されていた。暗号資産分析ツールのコイングラスによれば、約4900万ドル分のショートポジションが清算された。イーサリアムドミナンス指数は18.5%まで高騰した。
一方、米SECの仮想通貨に対する否定的な見解をめぐっては、政府関係者からも批判が出ている。米共和党のトム・エマー下院議員は8日、議会がSECに暗号資産の管轄権を与える法律を制定するまで、暗号資産関連の執行活動のための資金使用をSECに禁じる法案を提出。超党派の同修正案は、反対なしで下院を通過した。
ブラックロックの参入に業界が注目
ブラックロックは6月にビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)をSECに申請し、市場に大きな反響をもたらした。10日現在もビットコインETFへの市場の注目は高く、ビットコイン価格は9日、一時3万7800ドル付近まで高騰した。米FOXのチャールズ・ガスパルノ氏によれば、SECによる同社のビットコインETFの承認は1月に見込まれている。
ブラックロックの、ラリー・フィンクCEOは以前の暗号資産に対する否定的な意見から一転し前向きな見解を示している。22年に同社が公開した論文では投資ポートフォリオの黄金比率を提唱し、ビットコインの配分は84.9%と大部分を占めている。
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