トレーダーが今週、まれに見る協調的な金融引き締め局面を警戒している。米連邦準備理事会(FRB)と日本銀行(日銀)が、48時間以内にそろって利上げに踏み切る流れとなりそうだ。
FRBは水曜日の午後に政策決定を発表する。先物市場では4分の1ポイントの利上げの確率が80%を超える水準。日銀はその2日後、金曜日に結論を出す。
太平洋両岸で利上げ観測が高まる
CNBCが9月9日から14日までに実施したエコノミスト18人への調査では、89%が日銀によるベンチマーク金利の25ベーシスポイント引き上げ(1.25%へ、30年ぶりの高水準)を予想した。背景にはインフレの加速、賃金上昇、米国からの圧力などが挙げられている。
「トランプ政権は、仮に高市政権が日本銀行の利上げを妨げようとする動きがあったとしても、これを事実上抑止した」
野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストがCNBCに語った。
すべてのエコノミストがペースに同意しているわけではない。モネックスグループのイエスパー・コール専門ディレクターは、1回で50ベーシスポイントの利上げを予想。一方でUBP(ユニオン・バンケール・プライベ)アジア担当シニアエコノミストのカルロス・カサノバ氏は、データが急ピッチの利上げを裏付けていないとして日銀が据え置きになると見ている。
約61%の回答者は、今後1カ月間で円が1ドル=155円から160円のレンジで推移すると予想している。
FRB、利上げ観測が一段と強まる
FRBに対する市場の観測も大きく変化した。8月下旬には五分五分だったが、現在は利上げ見通しが92%にまで高まった。これは円が対ドルで月間で上昇したこととも重なる。
両通貨の動きが加われば、BeInCryptoのマクロリスク分析で言及したように、FRB、欧州中央銀行、日銀が初めて2006年以来、同時期に金融を引き締める展開となる。
市場はFRBのドットチャートや日銀の反対票の有無に注目し、2大経済圏の金利動向がどのぐらい接近するかを探っている。
日米ダブル利上げとなれば、東京-ワシントン間の金利差が久しぶりに縮小する。キャリートレードやリスク志向にも第4四半期に向けた新たな影響を及ぼす構図。









