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ビットコイン価格、960万円を突破しドル建てでも最高値更新を狙う―市場加熱か

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ヘッドライン

  • ビットコイン(BTC)価格は3日、再び年初来最高値を更新し円建てでは一時960万円台を記録した
  • クリプトクアントリサーチ部長のジュリオ・モネロ氏はビットコインの強気・弱気市場サイクル指標は、6万ドル到達時に過熱した強気市場を示していると主張
  • 当社ニュース部門最高責任者のアリ・マーチン氏によれば、仮想通貨市場には、2021年10月以来最高の48.54億ドルが流入している
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ビットコイン(BTC)価格は3日、再び年初来最高値を更新し円建てでは一時960万円台を記録した。先物のオープンインタレストも市場最高値を更新し、市場は活況するもアナリストは加熱感に警戒感を示した。

クリプトクアントリサーチ部長のジュリオ・モネロ氏はビットコインが金に対して過去最高値に近づく中、市場では記録的な需要が観測されていると指摘。同氏によれば、ビットコインを蓄積するアドレスにおいて史上最高の流入が確認された。一方で価格の急激な上昇は、一部の指標により市場の過熱が示唆されており、ビットコインの強気・弱気市場サイクル指標は、6万ドル到達時に過熱した強気市場を示していると主張。トレーダーの未実現利益率は非常に高いレベルである45%にあり、これは売却圧力を示唆しているとした。

JPモルガンのアナリストこのほど共有した見解で、ビットコインの価格が半減後に4万2000ドルに下がると予測していた。予測は、マイナーの報酬減少と生産コストの増加からなる。同社はマイニング業界では大手マイナーのみが生き残ると見ている。

当社ニュース部門最高責任者のアリ・マーチン氏は6万1100ドルから6万1800ドルの範囲で50万BTC以上が取引され、大きな支持領域を形成している。ビットコインが同価格帯を維持すれば、前方の抵抗が少ないため、6万5900ドルに向かって上昇する見込みだと主張した。同氏はまた、仮想通貨市場には、2021年10月以来最高の48.54億ドルが流入しているとし、逆に、BTCがサポートラインを下回ると、5万6970ドルやさらには5万1500ドルまで訂正する可能性があると述べた。

グラスノードのシニアオンチェーンアナリストチェックメイト氏によると、ビットコインの4年複合年間成長率(CAGR)が64%を超え、伝統的金融資産クラスを大きく上回る水準に達した。特にNASDAQとの比較では、ビットコインの成長率が顕著に高いと評した。

グレイスケール「仮想通貨市場の動向はマクロ要因に大きく起因する」

ETF発行体でもあるグレイスケールが1日に公表したレポートによれば、ビットコイン価格は2月、45%上昇し2021年第4四半期以来初めて6万ドルを突破し、月末には史上最高値をわずか9%下回る水準で終えた。価格上昇は、新しく米国に上場したビットコイン現物上場投資信託(ETF)への強い流入と、4月に予定されているビットコイン発行量の半減を見越した動きが反映されていると指摘。ETFの上場以来、米国の金ETFは純資金流出を経験しており、グレイスケールは投資家が「価値の貯蔵手段」としての資産から別の資産へ移行している可能性を示唆しているとした。

グレイスケールはマクロ要因が仮想通貨資産の評価に大きな影響を与える可能性があることは、前回の仮想通貨サイクルからの重要な教訓である説き、マクロ市場の見通しがポジティブであれば、ビットコインの半減期や13日に控えるイーサリアム(ETH)のアップグレードなど、暗号資産業界の多くの追い風が、ビットコイン価格は今年後半に最高値を更新する可能性もあると続けた。

同社はさらにデジタル資産の評価にとって主なリスクはおそらく連邦準備制度の金融政策であると主張。2月にインフレが再び上昇し、さらなるインフレ加速が24年後半または25年以降まで利下げの開始を遅らせる可能性があると予測した。グレースケールは、2月にパフォーマンスが良かった仮想通貨は、公共事業・サービスセクターであると報告。これにはAI関連銘柄も含まれ、特にファイルコイン(FIL)が市場からの関心を集めたとした。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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