レイヤー1ブロックチェーンのコンフラックスネットワーク(CFX)は18日、ビットコイン(BTC)のレイヤー2ソリューション(L2)を導入すると発表した。イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性によってブロックチェーン間の相互運用性を強化する。テストネットの発表は2月または3月、メインネットの発表は5月を予定している。
同L2は、ビットコインの基本通貨としての機能を拡張し、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)ベースのステーキング機能を統合することで、分散型アプリケーション(dapps)へのアクセスを容易にする。
- 秘密分散(VSS: Verifiable Secret Sharing)は、重要な秘密情報を複数の部分に分割し、それぞれを異なる参加者に分配する暗号技術
コンフラックスネットワークは、300以上のノードを有し、検証可能な秘密分散(VSS)ベースの秘密鍵のシェアリングを通じてBTC資産の分散管理を実現。このシステムは、ビットコイン資産管理の際の単一障害点を排除し、全体のセキュリティを強化している。ガス代はBTCが用いられる。
PoSコンセンサスプロトコルはビットコインネットワーク上の最新の状態のルートハッシュを記録する一方で、内部スマートコントラクトを介してビットコインチェーンに関連するメタデータを提供する。これにより、BTCやBRC20トークンなどの管理がスマートコントラクトを用いて行われ、DeFi(分散型金融)やブロックチェーンベースのアプリケーション開発に重要な役割を果たす。
ビットコインのEVM互換レイヤー2ソリューションの導入により、ユーザーはネットワークのセキュリティ強化とガバナンスに積極的に参加し、さまざまな分散型アプリケーションへのアクセスが可能になる。Confluxは中国発の規制に準拠したブロックチェーンプロトコルで、独自の「Tree-Graph」コンセンサスメカニズムにより、トランザクションを並行して処理し、スケーラビリティの向上を図る。
イーサリアムにとどまらないレイヤー2の展開
EVM対応のビットコインのレイヤー2ネットワーク「Bitfinity」が、総額700万ドルの資金調達を行い、評価額が1億3000万ドルに到達した。The Blockが11日に報じた。
BitfinityはPolychain Capital、ParaFi Capital、Warburg Serresなどの著名投資家から資金を調達。21年のシードラウンドで約100万ドル、22年6月にグロースラウンドを完了し、追加資金を調達。設立者のマックス・チェンバリン氏によれば、Bitfinityは現在テストネットの段階にあり、メインネットの立ち上げは1月末または2月初旬の予定だ。
BitfinityはInternet Computer(ICP)上に構築され、OrdinalsやBRC-20などのビットコイン上の資産の管理と活用を可能にする。Solidityで書かれたスマートコントラクトを展開し、ビットコインで裏付けられたChain-key Bitcoin(CKBTC)へアクセスできる。Bitfinityは、1000TPSを超える速度を持つ次世代EVMを特徴とし、チェンバリン氏は「イーサリアムの100倍のスピードでEVM dAppsをデプロイできる」と述べている。
イーサリアム上のL2も活発化しており、L2BEATによればイーサリアム上のL2のTVLは12日に230億ドルを突破し最高値を更新した。L2への展開を試みるプロジェクトも増加しており、DeFiプロトコルのFraxファイナンスは19日、レイヤー2ブロックチェーンであるFraxtalを展開すると明かした。
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