韓国大手の暗号資産(仮想通貨)取引所Upbit(アップビット)で24日、暗号通貨アプトス(Aptos/APT)の不正入金が発生し、同通貨の入出金を一時停止した。現在、同通貨の取引は再開されているが、ボラティリティリスクが懸念されている。
アプトスは、2022年10月にメインネットを開始したレイヤー1(L1)ブロックチェーンAptosの基軸通貨。同月、APTトークンのエアドロップを実施し、日本の一部ユーザーも受給した。同プロジェクトはA16z(アンドリーセンホロウィッツ)など暗号資産ベンチャーキャピタルから計400億円超の資金調達に成功し、次世代のL1ブロックチェーンとして注目されている。暗号通貨アプトスは現在、日本未上場。Bybitなどの海外取引所で購入できる。
偽アプトス(APT)入金騒動の顛末
アップビットで24日、不正入金が発生した。悪意のあるハッカーが偽物のアプトス「ClaimAPT Gift」をUpbitに入金したところ、同取引所はそれを本物と誤認し、入金処理が行われた。
ハッカーは偽トークンを不特定多数のアカウントにこれを配布。約38万のウォレットアドレスに、平均して30〜50枚の偽トークンを送付した。ハッカーによる送金先がすべてアップビットを利用するユーザーだと仮定した場合、総額は約140億円(約9500万ドル)に上るとみられる。
アップビットにおける暗号通貨アプトスの日次取引高は、23日の26万APTから24日には1491万APTへ急増。アップビットでは、偽トークンを売買したユーザーに対して電話連絡の上、返金を求める措置を取っている。同取引所によると、返金の要請に応じない場合は法的措置も検討するとのこと。
暗号通貨アプトスは、偽トークン入金騒動により値動きのリスクが高まっていたが、アップビットによる入金再開後(下記画像の赤丸部分)、急上昇を見せた。現在の取引価格は前日比6.38%増の5.44ドル。

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