暗号資産(仮想通貨)相場全体の時価総額は13日、1兆4200億ドルを突破し、22年5月ぶりの数値を記録した。ソラナ(SOL)・アバランチ(AVAX)・ポリゴン(MATIC)・セレスティア(TIA)など、仮想通貨の週末相場ではアルトコインらが急騰を見せた。
これらは、機関投資家などによる規制機関に対する仮想通貨ETF(投資信託)申請による市場への期待感と資金の流入に起因しているとみられる。仮想通貨の日別の現物取引量(7日間平均)は10月末より、上昇基調にあり、3月ぶりの高水準を記録。S&P Cryptocurrency Broad Digital Market (BDM) インデックスによれば、11月に同指標は11.6%上昇した。
- S&P Cryptocurrency Broad Digital Market (BDM) Indexは、特定の流動性と市場資本化基準を満たし、データプロバイダーLukkaによって承認された仮想通貨取引所に上場する暗号資産のパフォーマンスを追跡する指標
米投資信託グレースケールが提供するグレースケール・ソラナ・トラスト(GSOL)は、機関投資家向けの規制された製品として、プレミアム価格202ドルで取引されている。このほかにも国内取り扱い仮想通貨のファイルコイン(FIL)やベーシック・アテンション・トークン(BAT)などの同社製品もプレミアム価格で取引されている。これらは機関投資家からの強い需要を示唆している。
アルトコインが上昇するあたっては資金流入の兆候がみられる
アナリストらは仮想通貨の上昇相場では蓋然性を持った資金流入の兆候があると指摘する。Stockmoney Lizards氏の指摘によれば、ビットコイン(BTC)の半減期後にアルトコイン市場の時価総額が増加する傾向があり、半減期505日後にサイクルのピークに達する。同氏によれば、現在の価格動向は24年から25年にかけて4倍から8倍の成長を遂げる「アルトコイン・シーズン」の前触れに過ぎないという。

Crypto Clearly氏によれば、上昇相場では、ビットコインの価格上昇に続きイーサリアムが恩恵を受け、多くのアルトコインに資本が流れるパターンが見られる。Crypto Bitcoin Chris氏は、時価総額とともにプロジェクトの新鮮さも重要で、革新的なプロジェクトが市場サイクル初期に上昇傾向があると指摘。その後、人気はないがビットコインと比較して価値のあるアルトコインが上昇し、アルトコイン・シーズンの終了は、市場で低評価をうけるプロジェクトの価値の上昇によって予見されるとした。ビットコインドミナンス(市場占有率)は10月末の54.5%付近が起点に下落基調へと転換。現在は52.2%の占有率となっている。
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