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暗号資産、大口投資家の戦略に変化あり|目立つアルトコインへの流入

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ヘッドライン

  • 5月、暗号資産市場の時価総額は9%縮小した
  • 時価総額ランキング上位銘柄が軒並み下落する状況で、クジラ(大口投資家)はアルトコインに目を向けている
  • AGIX、MATIC、RNDRなどのアルトコインが、クジラの投資対象となっている
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米国政府が債務不履行(デフォルト)に陥るリスクを抱えるなど、債務上限問題が話題となっている。暗号資産(仮想通貨)市場もこの影響を受けているなか、クジラ(大口投資家)の戦略に変化がみられる。市場全体の時価総額が月初比9%縮小し、有力コインが軒並み下落する状況で、クジラはAGIXMATICRNDRといった特定のアルトコインを買い集めている。

シンギュラリティネット(AGIX)|AIブームに賭けるクジラ集団

暗号資産シンギュラリティネット(AGIX)は、年初以来チャットGPTが牽引するAIブームに乗って注目を集めた、AI銘柄である。1月に上昇したAI銘柄は軒並み衰退したが、AGIXトークンは数少ない例外となる。

11日から25日の間に、100万枚から1000万枚のAGIXトークンを保有する複数クジラは、合わせて700万枚の追加購入を行った。本稿執筆時点で、AGIX価格は0.26ドルで、追加購入されたのは700万AGIX(約182万ドル)。クジラ集団がAGIX流通量の65%を占めていることは、注目に値する。これは、今後もクジラの大量買いが続いた場合の価格上昇を示唆する。

AGIX価格とクジラのウォレット残高の比較グラフ(Santiment

Polygon(MATIC)|クジラが価格回復を主導

MATIC価格は5月、1日から11日にかけて17%下落した。しかし11日の0.83ドルが底値となり、以降は反発。25日時点で7%回復している。ステーキングの増加とクジラの強気な買いが価格回復に一役買っていた。とくに100万枚から1億枚のMATICトークンを保有する複数クジラが、価格回復を主導した。クジラ集団は、16日から25日の間に合計1140万MATIC(約1050万ドル)を購入。

下のあるグラフの通り、クジラの大量買いと同時にトークン価格は上昇している。したがってクジラの大量買いが続けば、MATICトークンの価格も上昇するだろう。

MATIC価格とクジラのウォレット残高の比較グラフ(Santiment

Render(RNDR)|クジラの大量買いをきっかけに年初高値を更新

Render(RNDR)は先述のAGIXと同様、AIブームに乗って注目を集めたAI銘柄である。下のグラフをみると、10万から100万枚のRNDRトークンを保有する複数クジラが、17日から買い始めている。17日から25日における複数クジラの追加購入額を合計すると、590万RNDR(約1670万ドル)となる。

注目すべきは、複数クジラの大量買いをきっかけとし、RNDRトークンは25日時点で年初高値の2.67ドルに達し、年初比575%増を記録したことだ。クジラの大量買いが続くと、6月も上昇を続けるだろう。

RNDR価格とクジラのウォレット残高の比較グラフ(Santiment

翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Crypto Whales Are Buying These Altcoins This Week

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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