世界債券利回り、2008年以来の高水準

  • 世界の債券利回りが2008年の金融危機以来の高水準となった。
  • ブルームバーグ世界国債指数の利回りは、FRB・日銀・英中銀の決定前に3.68%に達した。
  • ビットコインは6万5,000ドル付近で推移し、トレーダーは7月利上げの確率を3分の1と見込む。
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ブルームバーグ・グローバル・トレジャリー指数の平均利回りが3.68%に上昇し、2008年の世界金融危機以来の水準となった。債券売りは、米連邦準備制度理事会(FRB)、日本銀行、イングランド銀行による金融政策決定を直前に控えるタイミングで発生した。

同指数は、投資適格国の国債を追跡する。3月以来で最大の月間下落に向かっており、今年の債券相場の動揺が峠を越えたとの期待を覆す展開。

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世界の主要市場で国債利回りが一斉に上昇

米国30年債利回りは2007年以来の高水準直下にある。英国ギルト債は過去20年近くで最長となる、2週間以上連続で5%超の水準で取引を終えたと、ブルームバーグが伝えている。

世界の国債利回り 出典: X
世界の国債利回り 出典: X

ドイツ10年債利回りは2011年以来の高水準。日本では40年債利回りが4%を超え、5年債の利回りは2000年の創設以来で最高記録となった。オーストラリアは先進国で最も高い政策金利を維持する。

利回り上昇で債券価格は下落するため、ファンドに痛みが及ぶ。ブラックロックのiシェアーズ20年以上米国債ETFは1か月で約5%下落。2020年以降に価値の半分以上を失い、世界のベンチマーク指数も2021年初頭のピークよりおよそ2割低い。

債券売りが冷え込まない理由

米国の雇用と成長の強いデータを受けて、金利予想は利下げから利上げの可能性に転じた。28日・29日の会合での利上げに対して、市場は約3分の1の確率を織り込んでいる。同会合では104人のエコノミストが見解を分け、今後の方針は依然として不透明。

7月29日のターゲット金利確率 出典: CMEgroup
7月29日のターゲット金利確率 出典: CMEgroup

FRBのケビン・ウォッシュ議長もガイダンス発信を控えている。これを受け、債券市場のボラティリティを示すICE BofA MOVE指数は木曜日に2か月ぶり高水準となった。

バンク・オブ・アメリカは、ガイダンス減少により市場がFRBに期待する行動をより自由に織り込めると指摘。バークレイズは、利上げあるいは説明不足の据え置きがイールドカーブ一部をさらに押し上げるおそれがあると警告した。

エネルギーも今週初に圧力を加えた。ブレント原油は木曜日に100ドルを突破しインフレ懸念が再燃したものの、イランが攻撃停止を示唆したことで日曜日に7%下落、一方で金価格は4100ドルを超えた

国債利回り上昇は暗号資産に何をもたらすか

国債利回りの上昇は、他のすべての資産が上回るべき「無リスク利回り」を押し上げる。株価評価や企業の資金調達コスト、巨額債務を抱える政府の財政負担に圧力がかかる。

ムーディーズは、市場は構造的な高インフレ、高金利、財政赤字拡大局面に入った可能性があるとみる。暗号資産にとってこの環境は諸刃の剣。高コストのマネーは資本争奪を招くが、財政不安はハードアセット需要を下支えする。

ビットコイン(BTC)はこれまで堅調を維持し、6万5157ドル近辺で推移、過去1日で1.3%上昇。同水準の堅調さが続くかどうかは、今週の2大中央銀行の決定に左右される部分も大きい。

水曜日のFRBによる決定は、債券市場が政策を適切に織り込んでいるか、利回りがさらに上昇する余地があるかを示す見通し。


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