インドルピー最安値更新、1ドル100ルピー観測強まる

  • 米ドル当たりのルピーは、米・イラン間の紛争が長引く中、過去最安値の96.90を記録した。
  • アバディーン、メットライフ、ガンマ・アセットマネジメントは、ルピーが1ドル=100ルピーまで下落する可能性を警告した。
  • シティは、インドがルピー防衛のため規制を強化すると予想している。
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インドルピーは20日、対ドルで約96.9ルピーまで下落し、過去最安値を更新した。米金融市場ではドル高基調が続いており、世界の資産運用会社の間では1ドル100ルピー到達を視野に入れる見方が広がっている。

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イラン戦争の影響でルピー、96.9の過去最低値に急落

水曜日の下落で、ルピーの連続安は8営業日に伸びた。対ドルで87近傍だった2月下旬から約6%下落。2009年以降の累計下落率は50%を超える。

原油価格の高騰、米国とイランの戦争膠着、債券利回りの上昇が要因。さらに、BeInCryptoは、今年に入り外国人投資家がインド株から220億ドル超を引き揚げたと報じている。

ブルームバーグによれば、アバディーン・インベストメンツ、メットライフ・インベストメント・マネジメント、ガンマ・アセット・マネジメントSAなど複数の企業は、膠着が続けばルピー安が一段と進むとの見通しを示している。

「ルピーはさらなる下落リスクにさらされており、100という水準は投資家が今後より強く意識する重要な心理的節目となるだろう。原油価格が再び上昇すれば、この水準を突破する直接的な引き金になり得る」とガンマ・アセットのラジーブ・デ・メロ氏(グローバル・マクロ・ポートフォリオ・マネージャー)は述べた。

膠着状態が長期化すれば、インドの原油輸入コストが増大し、投資資金は安全資産である米ドルへと向かう。その結果、ルピーの売り圧力がさらに強まる。

一方、シティのサミラン・チャクラボルティ氏率いるエコノミストは、ニューデリーが対外投資の規制強化など追加策を講じると予想する。

政府はすでに燃料価格を引き上げ、金の輸入関税も引き上げることで、ドル流出抑制を図った。ナレンドラ・モディ首相は国民に燃料の節約や、不要不急の海外渡航の自粛も呼びかけている。

ホルムズ海峡が依然として事実上閉鎖され、米国債利回りも高止まりするなか、ルピーは当面反発材料を見いだしにくい。外交的な進展か、米連邦準備制度理事会の方針転換だけが、ドルの動向転換の引き金となりうる。

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