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DeFiステーキングとは?種類と将来性について

22 mins

DeFi(分散型金融)は、ブロックチェーン技術を活用した金融サービスです。DeFiのステーキングとは、対象の暗号資産を保有しブロックチェーンのネットワークに参加することで、対価として報酬が貰える仕組みです。DeFiのステーキングでは、暗号資産を保有するだけで報酬を得ることができるため、価格変動リスクを抑えながら利益を得ることができます。DeFiステーキングは、Web3時代の分散的な金融サービスとして、注目を集めています。

そこで本記事では、DeFiのステーキングの基本的概要・メリットとデメリットについて詳しく解説します。DeFiのステーキングに興味がある方、これから始めてみたい方はぜひ最後までご覧ください。

DeFiのステーキングとは?

DeFiのステーキングは、所有する暗号通貨をネットワークに賭けることで、ネットワークのセキュリティと運営に貢献する仕組みです。DeFiは、分散型金融の略で、中央機関や仲介者が不要な金融サービスを提供するプラットフォームの総称。

DeFiでは、スマートコントラクトと呼ばれる自動実行されるプログラムを使って、暗号通貨の貸借や取引などが行われます。ステーキングは、DeFiの一つの機能であり、自分の暗号通貨をスマートコントラクトに送ることで、ネットワークの運営に参加し、その対価として報酬を得ることができます。近年、注目を集めているサービスです。

DeFiステーキングの種類3つ

DeFiステーキングの種類3つについて解説していきます。

  • ステーキングプール
  • 流動性ステーキング
  • イールドファーミング

DeFiステーキングの種類①:ステーキングプール

ステーキングプールとは、ユーザーが暗号資産を預け入れ、報酬を得ることができる仕組み。複数のユーザーが自分の持っている暗号通貨を一つのアドレスに集めることで、ステーキングに参加できます。個人ではステーキングに参加できない場合や、報酬を安定させたい場合に利用されるのが、ステーキングプールです。

DeFiステーキングの種類③:流動性ステーキング

流動性ステーキングは、DeFiプロトコル上で流動性を提供することで、報酬を得る仕組みです。ステーキングに参加することで、取引に必要な流動性を提供し、その対価として手数料の一部やトークンなどを受け取ることができます。結果、流動性の提供により、ユーザーはDeFiプロトコル上で暗号資産を交換したり、借りたり、貸したりすることができるという仕組みです。

UniswapやSushiSwapなどの有名プラットフォームが採用しています。

DeFiステーキングの種類③:イールドファーミング

イールドファーミングとは、DeFiプロトコル間で暗号資産を移動させながら、報酬を得る仕組み。イールドファーミングを行うことで、ユーザーは複数のDeFiプロトコルから報酬を得ることができます。イールドファーミングでは、自分の持っている暗号通貨をネットワークに預けることで、ステーキングやレンディングに参加することができ、市場の状況や需要に応じて、最も高い利回りを提供するDeFiプロトコルを選択できる点も特徴です。

DeFiステーキングのメリット

Compound Finance

DeFiステーキングのメリットについて解説していきます。

  • 銀行よりも利回りが良い
  • 運営への参加と投票権
  • 金融サービスにかかる手数料を削減できる

DeFiステーキングのメリット①:銀行よりも利回りが良い

DeFiステーキングでの報酬は、銀行に預金する利息よりも高いことが多いです。例えば、銀行の普通預金の利息が年利0.001%程度ですが、イーサリアムのステーキングでは、年利約4〜5%の報酬を得ることができます。

DeFiステーキングの報酬は、ブロックチェーンネットワークのセキュリティを維持するために支払われるもので、ブロックチェーンネットワークは、多くのノードによって構成されており、ノードには、ネットワークのセキュリティを維持するための作業が割り当てられています。ノードは、この作業を完了することで、報酬を得ることができる仕組みになっています。

DeFiステーキングのメリット②:運営への参加と投票権

DeFiステーキングを行うことで、ブロックチェーンネットワークの運営に参加することができます。ブロックチェーンネットワークでは、ユーザーがステーキングした暗号資産の量に応じて、ネットワークの運営に投票する権利が与えられ、この投票権であるネイティブトークンは、ネットワークのルール変更や新しいプロトコルの導入など、ネットワークの将来を決定に使用できます。分散型の金融サービスであるため、ユーザーそれぞれが主導権をもって、運営に参加できる点は、これまでの金融機関と大きくことなる点です。

DeFiステーキングのメリット③:金融サービスにかかる手数料を削減できる

DeFiステーキングでは、中央機関や仲介者が不要なため、金融サービスにかかる手数料を削減できます。中央機関や仲介者は、金融サービスを提供する際に、手数料や制限を課します。しかし、DeFiステーキングでは、スマートコントラクトを介して行われるため、信頼性や透明性が高く、手数料や制限が少ないです。DeFiステーキングは、金融機関を介さずに金融サービスを提供しているためコストを節約できるメリットがあります。

DeFiステーキングのデメリット

DeFiステーキングのデメリットについて解説していきます。

  • ロック期間がある
  • 報酬が減少する可能性がある
  • 暗号通貨の価格が下落する可能性がある

DeFiステーキングのデメリット①:ロック期間がある

DeFiステーキングには、通常、一定の期間のロックアップが必要になります。一度ステークしたトークンを一定期間取り戻すことができないため、ロック期間中は、資金を他の用途に使うことができず、流動性が制限される可能性があります。

ロック期間は、ステーキングする暗号通貨やプロトコルによって異なりますが、期間中に暗号資産市場が変動する可能性もあるため、注意が必要です。

DeFiステーキングのデメリット②:報酬が減少する可能性がある

混雑とは、ネットワークに送られるトランザクションの数が多くなること。ネットワークの混雑が起こると、トランザクションの処理速度が遅くなったり、手数料が高くなったりする場合があります。

需要が高まり、トランザクションが増加すると、トークンの報酬率が低下することがある点に注意しましょう。

DeFiステーキングのデメリット③:暗号通貨の価格が下落する可能性がある

DeFiステーキングに参加する際、ステークしたトークンの価格が下落するリスクがあります。暗号資産市場はボラティリティが高く、価格の変動が激しいため、投資したトークンの価値が減少する可能性があります。

価格が下落すると、ステーキングに参加した暗号資産を売却したいという気持ちが強くなるかもしれませんが、ロック期間がある場合は、売却することができないため、価格変動リスクを考慮した管理を行うことが重要です。

DeFiの将来性について

CME group futurs

DeFiは次世代の新しい金融サービスとして注目されており、その将来性が期待されています。下記では、DeFiの将来性が見込めれる理由について解説します。

  • 金融サービスの民主化になる
  • 透明性がある
  • 金融の効率性が上がる

DeFiの将来性①:金融サービスの民主化につながる

DeFiは、中央集権的な金融機関や仲介者を必要とせず、ブロックチェーンやスマートコントラクトを使って、ユーザー同士で直接金融取引を行うことを可能にしました。その結果、金融のアクセスや機会が平等になり、銀行口座を持たない人々や小規模事業者などにも平等に金融サービスを提供できるようになります。

また、中央集権的な機関を排除しているため、ユーザー自身が自分の資産を完全にコントロールできるといった点も、これまでの金融とは違う点です。金融サービスの民主化という観点から見た場合、今後アダプションしていくのは、DeFiである可能性が高いといえます。

DeFiの将来性②:スマートコントラクトによる透明性がある

DeFiは、ブロックチェーンやスマートコントラクトという新しい技術を使って、従来の金融では実現できなかったようなサービスを可能にしました。例えば、DeFiでは、ステーブルコインなどの新しい資産形態が登場し、価値の保存や移転が容易になります。

金融取引はプログラムによって自動的に実行され、そのルールは公開されたコードによって明確に定義されるため、フラッシュローンや信用委任システムなどのトラストレスなサービスの利用が可能になっています。第三者の不正行為などを防げるため、金融の透明性を向上させたといえるでしょう。

DeFiの将来性③:金融の効率性が上がる

これまで、金融取引には、中央管理者による審査や、仲介業者による手数料などがかかっていましたが、DeFiは、ブロックチェーン技術を活用することで、これらの手続きを省略することができます。例えば、DeFiでは、国境や通貨の違いに関係なく、瞬時に安全に資金の送受信ができる、かつ、コストや時間を大幅に削減します。

以上3つの理由により、DeFiサービスは今後さらに普及していくと考えられるといえるでしょう。

主要なDeFiステーキングサービス

Uniswap
  • Uniswap(ユニスワップ)
  • PancakeSwap(パンケーキスワップ)
  • Compound(コンパウンド)

主要DeFi①:Uniswap(ユニスワップ)

Uniswap(ユニスワップ)は、2018年にヘイデン・アダムズ氏によって開発された、イーサリアムブロックチェーン上で構築された分散型取引所(DEX)です。

Uniswapでは、流動性プールと呼ばれる仕組みが採用されており、ユーザーがイーサリアムビットコインなどの様々な暗号通貨を預け入れ、その代わりに報酬を得ることができる仕組みを採用しています。

主要DeFi②:PancakeSwap(パンケーキスワップ)

PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、2020年9月にリリースされた、バイナンススマートチェーン(BSC)上で構築されるDeFi。バイナンススマートチェーン上で最も人気のあるDeFiとなっており、イールドファーミングや、シロッププールにステーキングすることで、ネイティブトークン「CAKE」を獲得することができます。

さらには、公正でオンチェーンのゲームを通じて大きな賞を獲得することが可能。BNBやCAKEの価格トレンドを予測して賞を獲得したり、CAKEでチケットを購入して数字が一致した場合にトークンを獲得することができます。

主要DeFi③:Compound(コンパウンド)

Compound(コンパウンド)は、2018年に「Renukath Suresh氏」とイーサリアムやポルカドットの創設者としても知られている「Gavin Wood氏」によって開発されたイーサリアムブロックチェーン上のDeFiです。

Compoundのプロトコルは、他の製品やサービスに簡単に統合できるように設計されており、これにより暗号資産の流動性を提供し、金融サービスを分散化することを可能にしました。また、セキュリティに非常に重視しており、複数のセキュリティ監査を受けている点も特徴です。

なお、主要なDeFiとその特徴については、下記の記事で詳しく解説しています。

DeFiステーキングのよくある質問

Q1:ステーキングを行うためのハードルは高いですか?

Q2:ステーキング中に資金を引き出すことは可能ですか?また、引き出しにはどのくらいの時間がかかりますか?

Q3:ステーキングの報酬はどのように計算されるのですか?


まとめ:DeFiステーキングの可能性は、今後も広がる

本記事では、DeFiのステーキングについて詳しく解説しました。ステーキングとは、対象の暗号通貨を保有しブロックチェーンのネットワークに参加することで、対価として報酬が貰える仕組みです。

暗号通貨の価格変動リスクを抑えながら利益を得ることができるため、注目を集めていますが、ロック期間がある、通貨価格が下落する可能性があるといったデメリットもあります。ステーキングを行う際には、これらのデメリットを理解した上で行うことが大切です。

今後も、様々なプロジェクトが登場し、ステーキングの選択肢や可能性が広がっていくでしょう。DeFiに興味のある方は、本記事を参考にして、自分に合ったステーキングを探してみてください。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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