ソラナ(SOL)は高い処理速度と低手数料で注目を集めるブロックチェーンであり、SOLトークンやSPLトークンの保管・利用には専用ウォレットが欠かせません。特にステーキングでの報酬獲得や、NFTコレクションの管理、DeFiアプリとの連携など、目的に応じてウォレットの機能性や安全性を見極めることが重要です。
本稿では、おすすめのソラナ対応ウォレット5選を紹介し、ウォレットの特徴・機能・セキュリティ・最新動向をわかりやすく解説します。
ソラナ対応ウォレット主要5選

ここでは Backpack(バックパック)、Phantom(ファントム)、Solflare(ソルフレア)、Glow(グロー)、Ledger(レジャー) の5つを取り上げます。それぞれソラナユーザーに支持される理由があり、初心者から上級者まで幅広い層に適しています。
おすすめの主要ソラナウォレット機能比較一覧
最後に、紹介した主要ウォレット5種の対応機能を一覧で比較します。ステーキング対応やNFT管理、モバイルアプリの有無、ハードウェアウォレット連携の可否を確認することで、自分に合ったウォレット選びの参考にしてください。
ウォレット | ステーキング | NFT管理 | モバイル対応 | ハードウェア連携 |
---|---|---|---|---|
Backpack | 対応(ウォレット内で委任可能) | 対応(ギャラリー表示・xNFT管理) | 対応(iOS/Androidアプリあり) | 対応(Ledger・Trezor接続可) |
Phantom | 対応(直接ステーキング機能あり) | 対応(NFTギャラリー機能あり) | 対応(iOS/Androidアプリあり) | 対応(Ledgerと接続可) |
Solflare | 対応(バリデーター選択可能) | 対応(NFT表示・取引対応) | 対応(iOS/Androidアプリあり) | 対応(Ledger・Keystone接続可) |
Glow | 対応(直接ステーキング可能) | 対応(NFTギャラリー・市場連携) | 対応(iOSアプリ対応) | 対応(Ledger Nano XとBluetooth接続) |
Ledger | 対応(Ledger Live経由で可能) | 部分対応(閲覧可能、一部操作は別ウォレット必要) | 対応(Ledger Liveアプリあり) | ー(デバイス自体がハードウェアウォレット) |
Ledgerはハードウェアウォレットそのものなので「ハードウェア連携」は該当しません。他のソフトウェアウォレットは基本的に非カストディアルであり、表中「対応」はユーザー自身が秘密鍵を管理する前提で各機能を備えることを示しています。
関連記事:仮想通貨Sui(SUI)とソラナ(SOL)はどっちが優れている?
Backpack – xNFT対応の次世代マルチチェーンウォレット
Backpackは2022年、Coral社(Anchor開発者Armani Ferrante氏ら)により誕生したソラナ発の非カストディアルウォレットです。
当初はソラナ専用でしたが、現在はEthereumやPolygon、Arbitrumにも対応し、マルチチェーン対応ウォレットとして進化を遂げています。
特に注目すべきは、世界初の「xNFT(実行可能NFT)」に対応している点です。これにより、ウォレット内で直接アプリを実行でき、ステーキングやゲーム、チャットなどを外部サイトに移動せずに利用できます。利便性だけでなく、セキュリティの面でも大きなメリットをもたらします。
主な対応機能
- ステーキング
- SOLをはじめとする対応トークンを、ウォレット内からバリデーターへ簡単に委任できます。例: Mad Validator など。
- NFT管理
- NFTのギャラリー表示や管理機能が充実。特にNFTロック機能によって、資産を不正送信から守ることが可能。Mad Ladsなどの人気コレクションも対応済みです。
- モバイル対応
- ブラウザ拡張機能に加え、iOS・Android用アプリも提供。スマホからでも快適にdAppへアクセスできます。
- ハードウェアウォレット連携
- LedgerやTrezorと連携可能で、資産の長期保管にも対応。コールドストレージ化により、リスクを最小限に抑えられます。
セキュリティ機能
Backpackは非カストディアル型ウォレットであり、ユーザー自身が秘密鍵を保持します。秘密鍵とデータはデバイス上でAES-256方式で暗号化され安全に保管されるため、高いセキュリティ水準を実現しています。またフィッシング対策として、怪しいサイトやトランザクションを検知すると警告を出す機能を搭載しており、不正送金を未然に防ぎます
第三者機関Hackenによるセキュリティ監査も受けており(結果の詳細は非公開)信頼性向上に努めています。さらに前述のハードウェアウォレット連携により、必要に応じコールドストレージ化することで多層的に資産を防衛できます。
これまでの動向・今後の展開
Backpackは2023年、ソラナ最大級のNFTプロジェクト「Mad Lads」をローンチし、全チェーンの中でトップクラスの取引量を記録する大成功を収めました。
その勢いを背景に、2024年にはシリーズAラウンドで評価額1億2000万ドルという資金調達にも成功しています。さらに、ウォレットと連携する独自の暗号資産取引所「Backpack Exchange」を立ち上げ、ドバイや日本など各国で規制ライセンスを取得するなど、グローバル展開にも注力。機能面・法制度面の両軸からサービス拡大を進めています。
ユーザーからの評価も高く、Chromeストアでは4.6/5の平均評価(レビュー数:約350件)を獲得するなど、順調に普及中です。BackpackはすでにEthereumやArbitrumなどのEVMチェーンにも対応しており、xNFT対応アプリの拡充とあわせて、マルチチェーン時代に即した進化を遂げつつあります。また、BackpackはすでにSolanaのみならずSuiなど他チェーンへの対応も進めており、マルチチェーン時代を見据えた拡張戦略を取っています。2025年には、こうした独自機能と対応範囲の広さを背景に、ソラナエコシステムを代表するウォレットの一つとしての地位を確立する可能性もあると注目を集めています。
Phantom – ソラナ人気No.1ウォレット
Phantom(ファントム)は2021年に誕生したソラナ代表のウォレットで、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
元々はSolana専用として開発されましたが、現在はEthereum、Polygon、Bitcoinにも対応し、マルチチェーンウォレットへと進化。ソラナ財団から“公式級”として紹介されることもあり、「SolanaのMetaMask」とも称されています。
シンプルながら洗練されたUIと豊富な機能を兼ね備えた万能ウォレットです。
対応機能(ステーキング・NFT・モバイル・ハードウェア)
- ステーキング対応
- Phantomではウォレット内からSOLを簡単にステーキングできます。バリデーターへの委任も数クリックで完了し、年率5%前後の報酬が狙えます。
- DeFiとの連携も強く、ステーキング以外にスワップや流動性提供など、主要な機能をすべてウォレット内で実行可能です。
- NFT表示・管理
- NFTギャラリー機能が秀逸で、保有するNFTをコレクション別に美しく整理・表示できます。送受信やマーケットプレイスでの売買も直感的に行え、Magic EdenやOpenSeaと直接連携しているため、ウォレット内で出品・購入もスムーズです。
- モバイル対応
- iOS/Androidアプリを提供し、PC版との同期もスムーズ。外出先でも送金やNFTの閲覧が可能です。モバイル専用のプッシュ通知機能で、取引完了や着金をリアルタイムで確認できます。
- ハードウェア連携
- Ledger Nanoシリーズとの接続に対応しており、PhantomのUIを使ってコールドウォレット資産を直接操作できます。
- 利便性とセキュリティの両立が可能で、Trezorは現時点(2025年4月)では非対応です。
セキュリティ機能
Phantomは非カストディアル型で、秘密鍵はユーザーが保持します。デバイス上で暗号化され、安全に保管される仕組みです。モバイル版では生体認証ロック(指紋・顔認証)にも対応。さらに、接続先サイトの安全性チェックやトランザクションの事前シミュレーションなど、フィッシング対策も組み込まれています。また、Kudelski Securityなどの外部監査機関によるコードチェックや、オープンソースコミュニティのレビュー体制も整っており、継続的に安全性が検証されている点でも安心です。
これまでの動向・今後の展開
Phantomはソラナ最大手のウォレットであり、その普及度は突出しています。2024年には850百万件以上の累計取引を処理したと報告されています。2025年初頭には他チェーン対応の拡大も奏功し月間1,500万ユーザー規模に成長したとも言われ、AppleのApp StoreランキングでCoinbase(取引所大手)のアプリを上回る人気を博するなど勢いがあります。
Phantomはマルチチェーン対応の拡充とUX強化を軸に、「Web3のポータル」として進化中。統合チェーンは厳選し、SimpleHash連携や埋め込み型機能を通じて総合的なWeb3プラットフォームを目指しています。トークン発行の予定は現時点で未定です。
Solflare – ソラナ創生期からの万能ウォレット
Solflare(ソルフレア)は2020年にローンチされた、ソラナ初のグラフィカルウォレットです。開発元のDokia Capitalはソラナのバリデーターとしても知られ、当初コマンドライン操作が主流だったソラナで、一般ユーザー向けのUIを提供した最初の存在として注目されました。
現在はWeb・拡張機能・モバイルアプリを提供し、SOLやSPLトークンの保管に加え、DeFiやNFTなど多用途に対応。ソラナ専用ながら機能性が高く、2024年6月時点では、月間アクティブユーザー数が約300万人に達し、管理資産額は150億ドルに上ると報告されています。
対応機能(ステーキング・NFT・モバイル・ハードウェア)
- ステーキング対応
- Solflareは「誰でも簡単にステーキングできる」設計が特徴で、ウォレットから直接デリゲート操作が可能です。バリデーター選択や報酬状況の確認もわかりやすく、初心者でも使いやすい設計になっています。
- NFT表示・管理
- NFTの画像やメタデータをサポートし、コレクションを一覧表示。内蔵のNFTブラウザで相場や入札状況の確認もでき、そのまま売買に進めます。NFTを中心に使いたいユーザーにも十分対応しています。
- モバイル対応
- iOS/Androidに公式アプリを提供しており、外出先からでもステーキングやNFTの操作が可能。Solana Mobile Stackにも対応しており、ソラナ公式スマホでも快適に動作します。
- ハードウェア連携
- LedgerやKeystoneと連携できるのが特徴。USB、Bluetooth、QRコードなど複数の接続方式に対応し、安全性と利便性の両立を図れます。大口保有者にも安心な設計です。
セキュリティ対策
Solflareはセキュリティ面でも非常に高く評価されています。特に象徴的な機能がトランザクション・シミュレーションです。ユーザーがトークンの送信やスマートコントラクトの呼び出しを行う前に、その操作の結果を事前に画面上で確認できるため、不正送金や意図しない資産移動を未然に防ぐことができます。
さらに、Solflareは独自のスキャムサイト用ブラックリストを定期的に更新しており、既知の詐欺サイトへの接続を検知した場合には警告を表示し、アクセスをブロックする仕組みを備えています。
Ledgerなどのハードウェアウォレットとの連携に加えて、24語の種フレーズ(通常の倍)のオプションもあり、資産保護の強度をさらに高めることが可能です。これまでSolflareでは重大なセキュリティインシデントの報告がなく、「リリース以来セキュリティ侵害ゼロ」を公式に謳っており、その徹底した安全設計が信頼される理由のひとつとなっています
これまでの動向・今後の展開
SolflareはSolana専業ウォレットとしての強みを活かし、チェーン固有機能の実装や他サービスとの統合に積極的です。中でも注目されたのがMetaMaskとの統合でしょう。2023年9月、Consensys社の提供する拡張機能フレームワーク「MetaMask Snaps」を利用し、MetaMask上でSolanaを扱えるSolflare製プラグイン(Solana Snap)をリリースしました。これにより、MetaMaskユーザー(全世界で1億人以上)に対し、新たなウォレットをインストールせずともSolanaのアプリに直接アクセスできる環境を提供しています。
Solflareの戦略は引き続き「Solanaユーザーにとって最も強力で安全なオールインワンウォレット」であり続けることにあります。Solanaは高速化や機能拡張が進んでいますが、Solflareはそれらをユーザーが意識せず享受できるようインターフェースを更新していくでしょう。
Glow – モバイル特化のスタイリッシュウォレット
Glow(グロー)はLuma Labs社が開発した、モバイルに特化したソラナ専用ウォレットです。2022年にリリースされ、特にiPhoneユーザーを中心に評価を高めてきました。
直感的な操作性とミニマルで洗練されたUIが特徴で、ソラナ共同創設者のRaj Gokal氏も「待ち望んでいた美しいウォレット」と称賛するなど、デザイン面で大きく注目を集めています。
当初はiOS専用アプリとして登場し、現在ではAndroid版やブラウザ拡張にも対応。NFTやトークン管理の機能が豊富で、初心者でもすぐに使えることから、NFTコレクターやモバイル世代の暗号資産ユーザーに広く受け入れられつつあります。
対応機能(ステーキング・NFT・モバイル・ハードウェア)
- ステーキング対応
- Glowはアプリ内から直接SOLをステーキングでき、年利や過去の実績なども確認可能です。ワンタップでの委任や解除も簡単で、初めてのユーザーでも扱いやすい仕様になっています。
- NFT表示・管理
- 最大の魅力はNFTギャラリー機能です。保有NFTの属性・価格・履歴などを一覧表示でき、Glow上からMagic Edenなどのマーケットに接続して購入・出品も可能。さらに、自分の画像やAI生成作品からNFTをミントする機能も搭載されており、NFTを「見る・買う・作る」がすべてアプリ内で完結します。
- モバイル対応
- モバイルファーストで設計されており、特にiOS版はTouch ID、iCloudバックアップなどAppleデバイスとの親和性が高く、万が一端末を紛失しても復元が容易です。
- Safariブラウザ拡張やAndroid版、PC向けChrome/Firefox拡張も登場しており、クロスデバイスでの利用も快適に行えます。
- ハードウェア連携
- Ledger Nano XとのBluetooth接続に対応し、Glow上でトランザクションを作成してLedgerで署名できます。Trezorなど他デバイスは非対応ですが、日常利用とセキュリティのバランスを取るのに十分な構成です。
セキュリティ機能
Glowはモバイル特化ながらも、セキュリティ機能が充実しています。Touch ID/Face IDでロックをかけられるほか、秘密鍵はiOSのキーチェーンに暗号化され、iCloudへ自動バックアップも可能。ノンカストディアルでユーザーが鍵を完全に管理できます。
さらに、Glowは全トランザクションに対しシミュレーション機能を実装。不審なdAppとの接続を検知すると、自動で警告を表示し署名をブロックします。また、スパムトークンの一括バーン機能では、不要なエアドロップトークンを削除しつつ、少額のSOL報酬も獲得可能です。こうした独自の保護手段も高く評価されています。
関連記事:ソラナミームコインの選び方
これまでの動向・今後の展開
GlowはPhantomやSolflareに比べるとユーザー数は少ないものの、モバイル特化の利便性とUIのわかりやすさから、新規ユーザーやNFTユーザーの間で着実に支持を広げています。特にiPhoneとの統合性の高さから、「最も手軽にSolanaを始められるウォレット」として位置づけられ、ソラナスマホ「Saga」でも利用したいという声も多く見られます。
今後はベータ中のAndroid版・Chrome拡張の正式リリースや、Sagaスマホとの連携、ソーシャルID機能の進化、オンチェーン通知など、UXと安心感を高める機能が続々と追加されていくでしょう。
Ledger – 高度なセキュリティを誇るハードウェアウォレット
Ledger(レジャー)は2014年に設立されたフランスのハードウェアウォレットメーカーLedger社が提供する製品です。
秘密鍵をデバイス内部で管理するため、インターネットから完全に隔離された状態での資産保護が可能で、「最も安全な暗号資産の保管方法」として世界中のユーザーに選ばれています。
Solanaを含む5,500以上の暗号資産に対応し、Ledger Nanoシリーズやタッチスクリーン搭載のLedger Staxなど多様なモデルが提供されています。単体で送受信機能はなく、通常はLedger LiveアプリやPhantomなどのソフトウェアウォレットと連携して使用されます。
対応機能(ステーキング・NFT・モバイル・ハードウェア)
- ステーキング対応
- Ledger Liveアプリを通じてSOLのステーキングが可能です。バリデーターへの委任もアプリ内で完結し、報酬管理もシンプルです。Ledger Liveが非対応の場合でも、Solflareなど他の対応ウォレット経由でのステーキング操作が可能です。
- NFT表示・管理
- Ledger単体でSolana NFTの画像表示はまだ対応していませんが、Phantomなどと連携すれば、Ledgerの秘密鍵でNFTの送受信や署名操作が可能です。安全にNFTを管理したいユーザーにとって実用的な構成です。
- モバイル対応
- Ledger Liveのモバイルアプリ(iOS/Android)が提供されており、Bluetooth対応のNano XやStaxでスマホ連携が可能です。Glowなど一部のモバイルウォレットとも直接連携し、外出先でも安全に操作できます。
- ハードウェア連携
- Ledgerはハードウェアウォレットそのものであるため、他のソフトウェアウォレットと併用することで、オンライン操作とオフライン保管の両立が可能です。Phantom、Solflare、Backpackなど主なSolana系ウォレットとの互換性も高く、幅広く利用されています。
セキュリティ機能
Ledgerはセキュリティに特化した専用チップ(Secure Element)を搭載し、EAL5+以上の認証を取得。秘密鍵はデバイス外に漏れず、署名操作もユーザーの物理的な確認が必要なため、不正送金を防ぎます。
PINコードやパスフレーズによる保護機能もあり、万一紛失・盗難されても第三者に資産を奪われにくい設計。さらにファームウェアの定期更新により脆弱性対策も継続されています。また、有料オプションの「Ledger Recover」機能では、種フレーズの一部を暗号化・分散保管することで、バックアップの紛失リスクにも対応。利便性と安全性の両立が図られています。
これまでの動向・今後の展開
Ledgerは世界で最も広く使われているハードウェアウォレットの一つです。2024年で創業10周年を迎え、これまでに700万台以上を出荷。ハッキング被害ゼロを維持しており、全暗号資産の約20%がLedgerで保管されていると推定されています。Solanaユーザーにとっても、NanoシリーズやStaxは「資産防衛の最終手段」として高く支持されています。
Ledgerの今後は、ハードウェアとソフトウェアの進化が期待されています。2025年6月に薄型で49ドルのNano Flex、11月にスマホ向けセキュリティモジュールが登場。Ledger Liveは同年第2四半期にアップデートされ、SolanaのステーキングやNFT管理が強化する予定です。Bank of Americaと提携し、機関向け保管サービスも開始予定です。Solanaユーザーには、年末に特化機能が追加され、安全性と利便性が向上すると見られています。
関連記事:Web3ウォレットの特徴や注意点をわかりやすく解説
その他の注目ソラナ対応ウォレット

主要5種以外にも、ソラナエコシステムには特徴的なウォレットが存在します。それらの概要と強みをいくつか紹介します。
Slope(スロープ):
かつてSolana初のモバイル対応ウォレットとして登場。ブラウザ拡張版とスマホアプリを提供し、内蔵の分散型取引所(DEX)やスワップ機能を持つ点が特徴です。直感的なUIでSolana上のDeFiやNFTマーケットプレイスにアクセスでき、Solana Mobileとの連携実績もあります。22年にセキュリティ事故がありましたが、その後改善が図られています。総じて「オールインワンのモバイルSolanaウォレット」として知られています。
Espresso Cash(エスプレッソ・キャッシュ):
ソラナの高速性を活かしたグローバル送金特化ウォレットです。開発元はEspresso Systemsで、米ドル連動ステーブルコインUSDCを使った個人間送金・決済にフォーカスしています。MoneyGramとの連携により、USDCを各国の法定通貨に現金出金することも可能です。オープンソースで開発されており、Telegram/Signal経由の送金機能やインフレ防止の自動ドル転機能などユニークな特徴を持ちます。「低コストで安全な国際送金アプリ」として金融包摂の文脈でも注目されています。
この他にも、ソラナ対応のマルチチェーンウォレットとしてExodus(エクソダス)やAtomic Wallet、大手取引所発のCoinbase Wallet、モバイル特化のTrust WalletなどもSOLの保管に利用できます。それぞれユーザーインターフェースや対応機能に違いがありますが、Solana専用ではない分マルチチェーン資産を一元管理したい場合に有用です。用途に応じてメインのSolanaウォレットと併用するのも良いでしょう。
関連記事:Web3ウォレット16選
まとめ|自分のスタイルに合ったソラナウォレットを選ぼう

ソラナ対応ウォレットは、用途・目的に応じて最適な選択肢が異なります。ステーキングやNFT、DeFi、セキュリティ重視など、それぞれのニーズに合ったウォレットを選ぶことで、Solanaエコシステムの魅力を最大限に引き出すことができます。今回紹介した5つの主要ウォレットはいずれも高い完成度を誇り、初心者から上級者まで幅広い層に適しています。自分の投資スタイルや利用目的を踏まえて、最も信頼できる“自分専用のSolanaウォレット”を見つけてください。
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