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コインベースのオールインワンアプリ「Base App」とは?|完全ガイド

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著者:
Shota Oba

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編集:
Shigeki Mori

23日 7月 2025年 07:30 JST
Trusted-確かな情報源

米国大手取引所コインベースが提供を開始した「Base App(ベースアプリ)」が注目を集めています。このアプリは従来のCoinbase Walletを刷新し、暗号資産のトレードやNFT管理、DeFi活用、さらには分散型SNSまで、多様な機能を1つに統合した革新的な「スーパーアプリ」です。暗号資産が初めてのユーザーでも直感的に利用でき、Web3時代の入り口としての役割が期待されています。

本稿では、コインベースのオールインワンアプリのBase Appの特徴や機能、メリット、利用時の注意点まで詳しく解説します。

目次:

コインベースのBase App(ベースアプリ)とは?

米国大手暗号資産取引所Coinbase(コインベース)が提供するのが、オールインワン型の暗号資産アプリ「Base App(ベースアプリ)」です。

従来のCoinbase Walletを刷新・改名し、以下の機能を1つにまとめた、いわば「暗号資産版スーパーアプリ」となっています。

  • 暗号資産の取引(トレード)
  • ウォレット管理
  • 分散型金融(DeFi)
  • NFT
  • ソーシャルメディア
  • メッセージング

これによりユーザーは、単一のアプリで暗号資産の売買や送金、分散型アプリ(dApp)の利用、NFTコレクション管理に加え、分散型SNSでの投稿や友人とのチャットまで直感的に行うことが可能です。複雑なサービスの使い分けが不要となり、初心者にも暗号資産がより身近で簡単になります。

Coinbase社のビジョン

CoinbaseのCEO、ブライアン・アームストロング氏(Brian Armstrong)は、「WeChatのような、お金・チャット・コマースが共存するスーパーアプリ」を暗号資産で実現する構想を以前から掲げています。

Base Appはこのビジョンを具体化したものであり、オープンなブロックチェーン技術を土台に、ユーザー自身がデータや資産を所有できるWeb3プラットフォームを目指しています。

また、Coinbaseが2023年に発表した独自のEthereumレイヤー2ネットワーク「Baseチェーン」を利用し、安価(1回数セント以下)かつ高速(ブロック生成200ms)の取引を実現しました。同社は取引所から、包括的な暗号資産エコシステムの提供者へと進化を目指しています。

リリース時期と現状

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Base Appは2025年7月に正式発表されました。既存のCoinbase Walletユーザーには数時間以内にアップデートが自動配信され、アプリ名やデザインがBase Appに切り替わります。

執筆時点ではベータ版であり、公式サイトの待ちリスト登録後、順次アクセス可能です。将来的には全ユーザーに公開予定で、日本を含めグローバル展開を検討しています。ただし、一部機能は地域限定(例:米国ユーザー向けUSDCリワード)となっています。

関連記事:コインベース、暗号資産アプリを刷新―Base活用し取引・SNS機能統合

Base Appの主な特徴と機能

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Base App最大の特長は、暗号資産に関わるあらゆる機能がシームレスに統合されている点です。以下で主な機能ごとに詳しく解説します。

ソーシャル機能(分散型SNS「Farcaster」との連携)

Base Appはウォレットの枠を超え、分散型SNS機能も搭載しています。起動時に最初に表示されるのは資産残高ではなく、「Farcaster」という分散型SNSプロトコルを使った投稿フィードです。

従来のTwitterやTikTokのような使用感ですが、投稿がNFTとしてブロックチェーン上に発行される点が大きく異なります。ユーザー自身が投稿データを所有でき、プラットフォームに依存せず、削除や改ざんもされにくくなっています。

また、投稿のNFT化により、他ユーザーが購入や投げ銭を行えます。フォロワー数やスポンサー契約に縛られず、コンテンツの質によって直接収益化が可能です。

開発リードのジェシー・ポラック氏がBase App公開直後に自身のセルフィーをNFT化した「トークン化された初投稿」は話題を呼びました。

さらに、SNS内でフォローしているユーザーのトークン売買情報をフィード上で共有し、ソーシャルトレーディングとして活用することもできます。ただし、他人を盲目的に真似るのはリスクが伴うため、情報の扱いには注意が必要です。

このように、Base Appは「自分の発信した情報を自分でコントロールできるSNS」を実現し、クリエイターやインフルエンサーにも注目されています。

トレーディング機能(暗号資産の売買・スワップ)

Base Appはウォレットと取引プラットフォームが融合し、アプリ内で暗号資産の売買やスワップ(交換)が可能です。

従来、マイナーなトークンの取引には別途DEX(分散型取引所)への接続が必要でしたが、Base Appでは統合された取引フローで簡単にトークンを交換できます。アプリ内のスワップ機能はUniswapなど主要DEXと連携し、常に最適レートで取引を実行します。

対応銘柄は非常に豊富で、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)を含む「数百万種のトークン」に対応。特にERC-20トークンやBaseチェーン上の新興トークンまで網羅されている点が魅力ですが、日本の法規制未承認のトークンも含まれる点には注意が必要です。

また、取引は非カストディ型(自己管理型ウォレットからの直接取引)のため、中央集権的な取引所に預けるより安全です。Coinbaseはトランザクションのシミュレーション機能や不審な取引への警告など安全対策を行っていますが、最終責任はユーザー自身にあるため注意しましょう。

高速・低コストの取引環境(Baseチェーン)

Base Appの取引は主にCoinbase独自のレイヤー2「Baseチェーン」上で行われます。イーサリアムの拡張ネットワークとして、高速(ブロック生成0.2秒)かつ低コスト(1トランザクション1円未満)の取引を実現しています。CoinbaseのAPACマネージングディレクター兼オーストラリアのカントリーディレクターであるJohn O’Loghlen氏は24年BeInCryptoのインタビューに対し、Base Networkに対するビジョンを共有していました:

CoinbaseのBaseビジョンは、「10億人がオンチェーンで活動できる世界」を作ること。そのためには、ガス代がほぼ無料で、ユーザー数が爆発的に増えても処理速度が落ちない超高速なネットワークが必要だ。Base Networkはまさにその理想を実現するために設計されている

さらにCoinbaseは特定の取引に関してガス代を肩代わりする(Sponsored Fees)仕組みも導入しており、初心者が少額から気軽に試しやすい環境が整っています。

ミニアプリとDeFi対応(分散型アプリ統合)

Base Appには「ミニアプリ(Mini Apps)」と呼ばれるサードパーティ製の分散型アプリケーション(dApps)が多数統合されています。ミニアプリとは、従来は個別サイトやアプリで提供されていたブロックチェーンサービスを、Base App内でシームレスに利用できるようにしたものです。ゲーム、DeFi、予測市場、NFTマーケット、ソーシャルなど多岐にわたり、発表時点で数百種類にのぼります。

主なミニアプリ例:

  • Remix(ゲーム系):AI活用のゲーム作成・共有。遊びながら報酬を得られる(Play-to-Earn)。
  • Noice(チップ支援):クリエイターへの自動投げ銭機能。
  • Decentralized Pictures(映像コミュニティ):映画予告をリミックスし、気に入った作品にコイン出資。

Baseチェーン上で動作するため、別途ブラウザやウォレット接続を行う必要はなく、利便性と安全性が高まっています。Coinbaseが一定の審査を実施するため、初心者にも信頼性があります。

DeFi活用例:

例えば、ステーブルコインUSDCを預けて利息(Yield Farming)を得る際も、Base App内で簡単に実行可能。従来のMetamask経由の複雑な操作が不要で、初心者でも直感的に利用できます。

今後、Coinbaseは開発者向けにSDKを提供しており、さらに多彩なミニアプリが登場し、ユーザーが暗号資産を日常利用する機会が増えると期待されています。

関連記事:DeFi投資の始め方と稼ぐコツ

NFTとデジタルコレクティブルの管理

Base AppはNFT(非代替性トークン)の管理・取引にも対応しており、ソーシャル機能と連携してNFTの活用範囲を広げています。

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ウォレット内のNFT管理:

  • ERC-721やERC-1155、Baseチェーン発行のNFTをサポート。
  • 保有NFTを一覧表示し、詳細確認やタグ付け、送信(譲渡)も可能。

NFTの購入・販売:

マーケットプレイス(例:OpenSeaやZora)との連携が見込まれており、NFTの購入や新規作成(ミント)もアプリ内で完結する見込みです。

投稿のNFT化:

ソーシャル機能を使った投稿そのものをNFT化することが可能で、自分のコンテンツがデジタル資産として価値を持つ可能性があります。

セキュリティと所有権:

自己管理型ウォレットのため、ユーザーがNFTの所有権を完全に保持します。さらに、不正NFTへの警告やフィッシング防止機能も備え、安全にNFTを取引できます。

支払い・送金機能(Base Pay)

Base Appの決済機能「Base Pay」は、ステーブルコインUSDCを使った高速・無料の送金を提供します。

主な特徴:

  • NFCタップ決済
    スマホをかざすだけで即時USDC送金。クレジットカードのタッチ決済に近く、手数料は無料。
  • オンライン決済(Shopify対応)
    Shopify加盟店でUSDC決済可能。住所・氏名情報を自動入力し、即時決済が完了。米国ユーザー向けには1%キャッシュバックも予定されています。
  • 個人間送金(チャット連携)
    チャット機能から直接USDCを送金。海外送金でも数秒で完了し、手数料ゼロで気軽に利用できます。

主なメリットまとめ:

  • 手数料が無料(仲介業者が不要)
  • 即時決済・入金(売上の即時反映)
  • 国際送金でも国内と同じ手軽さ
  • 少額送金に適している(チップ文化などを促進)

ただし、日本でUSDCを法定通貨へ換金する場合、対応する取引所が必要になる点は注意が必要です。Base Payは「暗号資産を日常決済で使う未来」を先取りする機能として注目されています。

チャット機能(メッセージングとAIアシスタント)

Base Appにはユーザー同士で安全にメッセージをやり取りできる分散型チャット機能が統合されています。チャットには「XMTP」というプロトコルが採用されており、メッセージはエンドツーエンドで暗号化され、中央サーバーを介さないため、WhatsAppやSignalと同様に高いプライバシー保護を実現しています。

1対1の個人チャットに加えて、グループチャットも可能なため、家族や友人、投資仲間などクローズドなコミュニティ内で安全に情報共有できます。また、チャットから離れずに暗号資産の送金やNFTの取引が可能で、「会話しながら資産のやり取りが行える」新しいコミュニケーション体験を提供しています。

さらにBase Appのチャットには、「Bankr」や「Mamo」といったAIエージェントが統合されています。これらのAIアシスタントはユーザーのウォレットデータを分析し、資産運用状況をレポートしたり、ポートフォリオのリバランスに関する助言や提案を行ったりします。将来的にはユーザーの許可を得て、トークンの売買やステーキングを自動実行する機能も見込まれています。

ただし、AIに秘密鍵や個人情報を提供してはいけません。AIはあくまでサポート役であり、最終的な判断や管理はユーザー自身が行う必要があります。

Base Account(スマートウォレット・ID管理)

Base Appはスマートウォレット型の「Base Account」を採用し、ユーザー体験とセキュリティを向上しています。

Base Accountの特徴

  • スマートコントラクトを利用したウォレットで、複数署名、ソーシャルリカバリー(一時的なアカウント復旧機能)、トランザクション一括処理、ガス代の代行払いなど、高度な機能を備えています。
  • 初回利用時にメールや電話番号は不要で、「Basename」という表示名だけで簡単にアカウントを作成できます。

「Basename」(オンチェーンユーザー名)

  • ユーザーは「○○.base」というオンチェーンユーザー名を取得し、他者との送金やSNS上のコミュニケーションに利用できます(重複不可・更新制)。
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シングルサインオン「Sign in with Base」

  • 一度作成したBase Accountを使い、他の対応サービスにもワンタップでログイン可能です。
  • ユーザーのデジタルアイデンティティを一元管理し、利便性を高めています。

セキュリティ面の向上

  • ソーシャルリカバリー機能やデバイス認証(生体認証・PIN)に対応しており、安全に資産を管理できます。
  • ただし、リカバリー情報は必ず適切に保管しましょう。

セキュリティと安全性

コインベース訴訟、コインベース対SECの法廷闘争、トルコの暗号市場、最高裁判所、コインベース、ドージコイン懸賞、コインベースの法廷闘争

Base Appでは、初心者でも安心して利用できるよう多面的なセキュリティ対策が施されています。

最大の特長は自己管理型(非カストディ型)のウォレットである点です。ユーザー自身が資産の秘密鍵を管理することで、取引所の破綻やハッキングリスクから資産を守ることができます。また、Base Appは米国上場企業Coinbaseが提供しており、同社の信頼性や実績も安全面での安心材料となっています。

チャット機能のメッセージはエンドツーエンドで暗号化され、Coinbaseを含む第三者が内容を閲覧することはありません。また、フィッシングサイトや不正トークンへの警告機能、悪意あるサイトへの接続自動検知など、不正対策機能も充実しています。

さらに、マルチチェーン対応のため、複数のネットワーク上の資産を一元的に安全に管理可能です。国内外の法規制への対応や今後のアップデートによる安全性の向上も予測されており、初心者から上級者まで幅広くおすすめできるウォレットと言えるでしょう。ただし、秘密鍵やリカバリー情報の厳重な管理はユーザー自身の責任となりますので注意が必要です。

Base Appの始め方・使い方

初心者でも迷わずBase Appを利用できるよう、基本手順をわかりやすく解説します。

アプリのダウンロードと初期設定

① アプリをダウンロードする

iPhoneはApp Store、AndroidはGoogle Playストアから『Coinbase Wallet – now Base App』をダウンロードします。すでにCoinbase Walletを使っている場合は、最新版に更新すれば自動でBase Appに切り替わります。初回利用時は公式サイトで事前登録が必要な場合があります。

② Base Accountの作成

アプリを起動したら、まずユーザー名(Basename)を決定します。名前が他ユーザーと重複していないか確認後、スマホの生体認証(指紋や顔認証)やPINコードでウォレットを保護します。この段階で秘密鍵が自動的にバックアップされますが、不安な場合はリカバリーフレーズ(12または24単語)を紙に書き留め、オフラインで厳重に保管してください。

③ プロフィール設定

任意でアイコンや自己紹介文、SNSリンクを設定できます。プロフィール情報はオンチェーンで保存されるため、公開可能な内容のみ記載しましょう(後から編集可能)。

初期資産をウォレットに入れる方法

まず少額の資産をウォレットに入れてみましょう。主な方法は以下の3つです。

  • 既存ウォレットから送金
    他のウォレットや国内取引所から送金する場合、Base App内で自分のアドレス(Basenameか0xアドレス)を表示して送り元に伝えます。現状、国内取引所から送る場合はEthereum経由の送金後、Baseブリッジで移行します。
  • 他ユーザーからの受け取り
    すでにBase Appを利用する友人にBasenameを伝え、USDCなどを送ってもらうのも便利です。
  • 法定通貨での購入(オンランプ)
    対応する国では、アプリ内でクレジットカードなどを使い暗号資産を直接購入できます(日本円は非対応)。

以上で設定と資金準備は完了です。

基本操作の方法(主な機能と手順)

ウォレット画面を開くと、保有資産がUSD換算額で確認できます。トークン購入は資産画面またはフィード上の「購入」ボタンをタップし、支払い方法を選び承認するだけで完了します(初回のみ承認操作が必要な場合あり)。

NFTの管理と送受信

ウォレット内のNFT一覧から、詳細情報を確認できます。NFTを送信する場合は詳細画面から相手のBasenameまたはアドレスを指定して送付します。受け取りはBasenameを伝えるだけで簡単です。

ソーシャル投稿

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フィード画面中央の「+」ボタンから投稿を作成します。初回投稿時にわずかな手数料がかかりますが、自動処理されるため簡単です。他ユーザーが投稿を購入すると収益になります。

他ユーザーのフォロー・情報収集

興味のあるユーザーのプロフィール画面からフォロー可能です。フォローするとそのユーザーの投稿やトレード情報をフィードで確認できるため、トレンドや市場動向の把握に役立ちます。

チャット機能の活用

プロフィール画面またはチャットタブからメッセージを送信できます。チャット中に送金やNFT共有も可能で、さらにAIボット(例:@Bankr)と資産運用に関する会話も行えます。

ミニアプリを楽しむ

フィードの「Mini Apps」セクションから、ゲームやDeFiアプリを簡単に起動できます。認証手間なしで気軽に利用でき、気に入ったアプリはピン留めしてすぐアクセス可能です。

以上がBase Appの基本的な使い方です。直感的に利用できる設計なので、まずは少額で試してみることをおすすめします。

Base Appと他ウォレット・アプリの比較

Base Appと他の主要ウォレット(MetaMask、Trust Wallet、OKX Wallet)の違いを以下の表にまとめました。

項目Base AppMetaMaskTrust WalletOKX Wallet
提供企業Coinbase(米国・上場企業)ConsenSys(米国)Binance(マルタ)OKX(セーシェル)
ウォレット種別スマートウォレット(高度機能)EOA(単一鍵)EOA(単一鍵・MPC有)EOA(単一鍵)
対応チェーンEthereum, Base, Solana, BTC等多数Ethereum, 他EVMEthereum, BNB Chain, BTC複数EVM、一部非EVM
ソーシャル機能あり(Farcaster統合)なしなしなし
メッセージ機能あり(XMTP)なしなしなし
AIアシスタントありなしなしなし
取引(Swap)内蔵DEX(手数料低)DEX統合(手数料0.875%)限定的DEX(無料)独自DEX
NFT対応閲覧・送受信・投稿NFT化閲覧・送受信閲覧・送受信・マーケット連携閲覧・送受信・マーケット連携
dAppブラウザミニアプリ統合型内蔵ブラウザ内蔵ブラウザ内蔵ブラウザ+Dappストア
決済機能USDC決済(NFC・P2P)一部法定購入可法定購入可法定通貨購入(OKX連携)
法定通貨購入120か国対応一部サードパーティ一部サードパーティOKX取引所経由
パスキー・生体認証ありなし一部対応なし
ガス代負担一部Coinbase負担ユーザー負担ユーザー負担ユーザー負担
日本語対応順次対応予定一部対応対応済み対応済み

Base Appは取引、送金、DeFi、NFT、SNS、チャットなどを一つのアプリに統合し、初心者向けに最適化されています。MetaMaskやTrust Walletはシンプルさや特定エコシステムとの連携に強みがありますが、ソーシャルやチャットまではカバーしていません。初心者には多機能かつ使いやすいBase Appが適しており、中級者以上には拡張性や実績のあるMetaMask、取引所ユーザーにはTrust WalletやOKX Walletが便利でしょう。

関連記事:Web3ウォレット16選

Base Appのメリットとデメリット

コインベース ブライアン・アームストロング

メリット(長所)

  • オールインワン設計:取引・送金・DeFi・NFT・SNS・チャットが一つのアプリで完結。
  • 初心者向けUI:直感的でシンプル、ガス代代行や簡単ログインが可能。
  • 高度な技術搭載:スマートウォレット、AIアシスタント、ミニアプリによる拡張性が高い。
  • 低コスト取引:Baseチェーン利用でガス代が安価、一部手数料無料。
  • 信頼性とサポート:Coinbase提供によるセキュリティとサポート体制の充実。

デメリット(注意点)

  • ベータ版の不安定さ:初期は不具合や仕様変更のリスクあり。
  • 日本向け機能制限:米国限定機能あり、日本円での直接購入手段が限定的。
  • 自己管理リスク:秘密鍵・復元フレーズの紛失・漏洩リスクあり(自己責任)。
  • アプリストア規約問題:NFT・トークン販売機能がアプリストア規約変更で制限される可能性あり。
  • 集中リスク:多機能ゆえアプリの脆弱性発生時の影響範囲が広い。

Base Appは革新的な反面、新しいサービスとしてのリスクも伴います。日本においては法規制対応や自己責任の管理を徹底しつつ、最新情報をつねに確認しながら利用することが重要です。

Base Appを利用する際の注意点

Base Appを安全・便利に活用するため、以下のポイントに注意してください。

  • 日本の規制・税務への対応
    • 利益(USDC報酬やNFT売買益)は日本で雑所得扱い(確定申告が必要)。
    • 海外無登録サービス利用は金融庁の警告対象。トラブル時の法的保護が弱い(自己責任)。
  • 詐欺や未知のトークンへの警戒
    • 他人が取引したトークンに安易に飛び乗らず、公式情報や評判を事前確認。
    • 特に高利回りを謳うDeFiや草コインは詐欺リスクが高いため注意。
  • 秘密鍵・復元フレーズ管理の徹底
    • 必ずオフライン環境でバックアップし、他人には絶対に開示しない。
    • Coinbase公式が秘密鍵を尋ねることは絶対にない(詐欺に注意)。
  • 大きな資産の管理に注意
    • スマホ紛失・盗難リスクあり。スマホには厳重ロックを設定。
    • 数百万円以上の大きな資産はハードウェアウォレットとの併用が推奨。
  • アップデート情報を随時確認
    • 新機能やアップデートは公式ブログ等で随時確認し、使い方やリスクを把握。
    • 常に最新のバージョンに更新。
  • コミュニティを積極活用
    • 疑問点は公式DiscordやTwitterコミュニティで質問・情報収集。
    • 日本語コミュニティが形成される可能性あり(初心者同士の交流にも便利)。

まとめ:Base Appの日本での普及にも期待

Base Appは、Coinbaseが目指す「10億人がオンチェーンで活動できる世界」を具現化したスーパーアプリです。取引、NFT、分散型金融(DeFi)だけでなく、分散型SNSやチャット機能までを一つに統合し、初心者でも直感的にWeb3の世界を楽しめます。スマートウォレットを採用し、安全性や利便性も向上。今後はミニアプリの拡充も予定されており、暗号資産を日常的に利用する未来を身近に感じられるアプリと言えるでしょう。

よくある質問(FAQ

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