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国内の主要DAO5選(分散型自立組織)を解説

13 mins

DAOとは、分散型自律組織とも呼ばれ、特定の所有者や管理者の存在なしに事業やプロジェクトを推進できる組織のことを指します。DAOは、ブロックチェーン技術を基盤に構築されており、参加者の合意に基づいてルールが定められ、自動的に実行されるため、DAOは、「Web3.0時代の株式会社」とも呼ばれています。

本記事では、DAOの概要や特徴、国内の主要DAOについて解説します。DAOに興味がある方、DAOに参加してみたい方はぜひ最後までご覧ください。

DAO(分散型自立組織)とは?

DAOとは、分散型自律組織とも呼ばれ、特定の所有者や管理者の存在なしに事業やプロジェクトを推進できる組織のことを指し、スマートコントラクトと呼ばれる自動実行プログラムによって、組織のルールや決定プロセスが管理されるWeb3.0型の組織コミュニティです。

DAOはブロックチェーン上に存在するため、地理的な制約を受けずに全世界から参加することが可能。これにより、多様な視点やスキルを持つ人々がグローバルかつ匿名性で集まり、新たな価値を生み出す可能性があります。

DAOの特徴3つ

DAOの特徴3つはこちらです。

  • 非中央集権化している
  • 自律性がある
  • 参加性がある

DAOの特徴①:非中央集権化している

DAOには、組織やコミュニティを作った「コア開発者」という中心メンバーが存在しますが、彼らは組織の意思決定権を持ちません。意思決定権は、トークンと呼ばれる暗号通貨を持つ参加者によって行われます。DAOのトークンは、株式会社でいう株のようなもので、トークンの数に応じて投票権や発言力が変わるため、DAOは「Web3.0時代の株式会社」とも呼ばれています。

DAOの特徴②:自律性がある

DAO内のルールや方針は「スマートコントラクト」と呼ばれるブロックチェーン上のプログラムで自動で実行されます。スマートコントラクトは、あらかじめ決められた条件に従って自動的に処理を行うもので、人間の介入や操作が必要がありません。かつオープンソース化しているため、非常に透明性にすぐれているという特徴をもっています。

DAOの特徴③:参加性がある

自分の興味やスキルに応じて、DAO内で役割を担うことができるため、DAOは比較的、参加性が高いという特徴もあります。また、参加者はいつでもDAOから脱退することができ、オンラインで実行されるケースが多いため、DAOには国境や性別や本業などの制限がなく、多様な人々が集まることを可能にしています。

国内の主要DAO5選

国内の主要DAO5選について解説します。

  • Ninja DAO
  • 國光DAO
  • 和組DAO
  • SUPER SAPIENSS
  • MZ DAO

国内主要DAO①:Ninja DAO

Ninja DAOは、CryptoNinjaというNFTプロジェクトの保有者とファンが集まるDAO。Ninja DAOは、2021年12月にWebマーケターのイケハヤ氏によって設立されました。Ninja DAOでは、NFTの保有者が、自由に商用利用できる日本の伝統的な忍者の姿をモチーフにしたキャラクター「CryptoNinja(クリプトニンジャ)」をつかうことができ、NFT、マンガ、ゲーム、アニメ、グッズ、音楽、舞台など、さまざまな形で活用されています。

なお、世界初NFTキャラクターのTVアニメ『忍ばない!クリプトニンジャ咲耶』のシリーズ化が決定しており、2023年10月より放送が開始されます。

NFTキャラクターの TVアニメシリーズ化が決定

国内主要DAO②:國光DAO

國光DAOは、クラウドファンディング2.0「FiNANCiE」の代表取締役である國光宏尚氏によって創設されたDAOです。國光DAOは、2022年5月に設立され、Web3.0時代の日本を代表するスタートアップを生み出すことを目的としており、スタートアップを生み出すための資金、人材、ノウハウを提供しています。國光DAOのミッションや特典は、下記です。

  • Web3時代の新しいコミュニティの形を模索し、世界中に普及させる。
  • Web3時代の新しいコミュニティの形を模索し、世界中に普及させる。
  • 國光DAOの参加者(トークンホルダー)に、収益を還元する。

国内主要DAO③:和組DAO

和組DAOは、日本の文化や伝統を世界に発信することを目的としたDAOで、和柄や和風のNFTプロジェクト「WAGMI」を運営しています。和組DAOは、2022年12月に、日本の文化や伝統に興味を持っている世界中の人々が集まり、協力して新しい価値を創造するためのプラットフォームを目指して設立されました。

参加者は、NFTの販売や交換、アート制作などの活動を通じて、日本の文化や伝統を世界に発信することができ、また、DAOで内では参加者同士が交流し、情報共有することができます。

国内主要DAO④:SUPER SAPIENSS

SUPER SAPIENSSは、日本のエンタメ・映画界を牽引してきた3人の映像監督「堤幸彦 ・ 本広克行 ・ 佐藤祐市」が発起人となって立ち上げた、日本初のエンタメDAOプロジェクト。人間の進化をテーマにしたオリジナル作品を、NFTやブロックチェーン技術を活用して、サポーターと共に制作していくことを目標としています。サポーターはNFTを購入することで、下記のメリットがあります。

  • 限定公開の記事や動画を閲覧できる
  • 映画の製作や配給に関する意思決定に参加できる
  • 映画の舞台裏や撮影現場に招待される
  • 映画のチケットやグッズを優先的に購入できる
  • 映画の収益やNFTの売上げから配当金を受け取れる

なお、2023年夏に公開予定の映画「SUPER SAPIENSS」のNFTは、映画の登場人物や世界観を表現したデジタルアートであり、限定数で発行されています。

国内主要DAO⑤:MZ DAO

MZ DAOは、前澤友作氏が創設したDAOで、日本の経済や社会を活性化させるために「100万人の起業家」を目指すプロジェクトです。月額500円で参加でき、メンバーは限定公開記事の閲覧や事業に関与する権利がえられます。事業のアイディアや方針は、MZ DAO内で発行されるポイントであるトークン投票によって決められます。

DAOの将来性とは?

Compound Finance

DAOの将来性には、以下の3つが挙げられます。

  • 効率的かつ透明性の高い組織
  • 全員が平等な権利を持てる
  • デジタル資産の管理と運用

DAOの将来性①:効率的かつ透明性の高い組織

DAOは、中央集権的な管理者がいないため、意思決定や情報共有が迅速かつ簡単に行えるため、従来の組織よりも効率的かつ透明性の高い組織運営が可能になります。

従来の組織では、意思決定を行うためには、上層部の承認を得る必要があり、時間がかかることがありましたが、DAOでは、全員が自律的に意思決定を行えるため、透明性の高い組織体制を作れる点が特徴です。

DAOの将来性②:全員が平等な権利を持てる

DAOは、すべての参加者が組織運営に参加する権利を持つため、参加者全員が平等な権利を持つ組織運営が可能になります。

例えば、従来の組織では、上層部に権力が集中している場合があり、参加者全員が組織運営に参加する機会が得られない場合がありました。しかし、DAOでは、すべての参加者が組織運営に参加する権利を持つため、全員が平等な権利を持つことができるため、非常にフラットな組織体制といえます。

DAOの将来性③:デジタル資産の管理と運用

DAOはブロックチェーン技術を活用してデジタル資産を管理し、運用することが可能です。従来の組織では難しかった資産の共有や分配、投資などがスムーズに行えるため、新たな投資や資金調達の形をつくれるといった可能性があるでしょう。

まとめ:日本国内でもDAOの動きは活発に

本記事では、国内の主要なDAO5選を詳しく解説しました。DAOはブロックチェーン技術を活用した新しい組織形態であり、その透明性、公平性、自律性の観点からも、新しいビジネスモデルにつながる可能性を秘めています。

そして、日本国内でもDAOの動きは活発になってきており、今後数年で働き方や組織のあり方が見直されるかもしれません。Web3.0型の新たな組織としてのDAOが、日本の再興の鍵となる可能性も秘めているため、今後も、国内外のDAOの動きに注目しつつ、興味のある方はぜひ積極的に参加してみてください。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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