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【2023年版】メタバースの現状と将来性

16 mins

ヘッドライン

  • メタバースとは、現実世界とは別の仮想空間を構築し、そこで様々な活動や体験ができるようにする空間やサービスのこと
  • 2022年に入ってからは、メタバースに関するニュースや話題が減少しており、あらゆる背景が考えられる
  • しかし、技術的進歩やZ世代の台頭によって、メタバース市場は今後大きく成長していくと予想される

メタバースは、現実世界と仮想世界が融合する次世代のデジタル空間を指します。2023年、メタバースは依然として注目を集めるキーワードですが、暗号通貨NFT市場が停滞している影響もあり、メタバース市場もかつてほどの盛り上がりはないように思う人も多いことでしょう。

そこで本記事では、2023年のメタバースの現状と将来性について解説します。メタバースに興味がある人や、これからメタバースに参入する人は、ぜひ最後までご覧ください。

メタバースとは?

メタバースとは、現実世界とは別の仮想空間を構築し、そこで様々な活動や体験ができるようにする空間やサービスのことで、アバターを操作して、コミュニケーションしたり、ゲームやショッピングなどの活動を楽しんだりできます。

メタバースは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術を使うことで、より没入感の高い体験を可能にしており、ゲームだけでなく、ビジネスや教育などの分野でも活用されています。今後メタバースはさらに発展し、日常生活や社会に大きな影響を与えると予想されています。

2023年メタバースの現状とその背景

メタバースは、ゲームやエンターテイメントだけでなく、教育やビジネスなどへの応用が期待されています。実際にメタバースは「次世代のインターネット」とも言われており、主に2021年に入ってから注目されるようになりました。

2021年は、メタバースの発展にとって重要な年となっており、多くの企業がメタバースに関するプロジェクトやパートナーシップを発表しました。例えば、下記の通りです。

  • Facebook
    自社のブランド名をMetaに変更し、メタバースの構築に注力すると宣言。Metaは、Oculus QuestなどのVRデバイスやHorizon Workroomsなどのコラボレーションツールを通じて、メタバースのプラットフォームとなることを目指している。

  • Microsoft
    Microsoftは、HoloLensやAzureなどの技術を活用して、エンタープライズ向けのメタバースソリューションを提供すると発表。メッセンジャーなどのコミュニケーションツールをメタバースに統合する予定。
  • ROBLOX
    子供向けのゲームプラットフォームとして人気を博しているだけでなく、最もメタバースに近いプロジェクトとしても注目されている。ユーザーが自由にゲームやコンテンツを作成・共有できる仮想空間を提供しており、2021年には月間アクティブユーザー数が2億人を超えた。

しかし、2022年に入ってからは、メタバースに関するニュースや話題が減少、暗号通貨やメタバース業界全体が冷え込んでいる状況といえます。その背景には、下記のような要因が考えられます。

  • FTX破綻事件
    FTXは世界最大規模暗号通貨取引所とヘッジファンドを運営していましたが、FTXは自社発行のトークン(FTT)を不正に価格操作し、顧客資産を流用した点から、破産手続きに入る。FTX破綻事件は暗号通貨業界全体に大きな影響を与え、FTXに関連した大手ベンチャーキャピタルなども破綻申請をおこなった。
  • LUNAショック
    暗号通貨「Terra(テラ)」と「LUNA(ルナ)」の暴落が引き金となって起きた一連の事件。Terraはアルゴリズム型ステーブルコインであり、LUNAはTerraの発行・維持に必要なトークン。Terraはドルとのペッグが外れ、LUNAはほぼ無価値になり、この事件は、暗号通貨業界の信頼性を失うきっかけになり、大きな騒動になった。

上気のように、2023年現在のメタバース市場は、2021年の盛り上がりから一転して冷え込んでいる状態といえ、業界全体が停滞していると言えるでしょう。

メタバース市場の将来性に期待ができる理由

Metaverse

下記3つの理由から、2023年以降はメタバース市場は大きく成長していくと予想されます。

  • ストレスのないメタバース空間を生成できる技術的進歩
  • インターネットネイティブのZ世代の台頭
  • メタバース経済圏に注目している大企業の増加

メタバースに期待できる理由①:ストレスのないメタバース空間を生成できる技術的進歩

メタバース市場の普及には、ユーザーがストレスなく楽しめる仮想空間の実現が不可欠です。ですが、現在のメタバースはまだ完全にストレスのない空間とは言えず、VR酔いやハードウェアの制約、セキュリティ問題などがあります。

しかし、メタバースに関連する技術は日々進化しており、5Gや6Gなどの次世代通信技術、AIなどによってストレスのないメタバース空間の生成も可能になりつつあります。今後の開発が進めば、メタバース空間により多くの人々が参加し、結果として市場規模も拡大していくでしょう。

メタバースに期待できる理由②:インターネットネイティブのZ世代の台頭

「インターネットネイティブ」と言われているZ世代(1997年以降生まれ)が社会の中心になるという点も、重要です。Z世代は、インターネットやスマートフォンなどのデジタル技術に慣れ親しんで育った世代であり、メタバースに対する理解や関心も高いと言われています。実際、メタバース関連の調査では、Z世代がメタバースに参加することに興味があると答えた割合が最も高いことが多く見られます。

実際に、フォートナイトやロブロックスといったゲームでは、若い世代を中心に「経済圏」ができつつあります。Z世代は、メタバースを単なるゲームの場ではなく、コミュニティ構築や創造性を発揮する場として捉えており、Z世代が社会の中心になることで、リアルとメタバースの境界が曖昧になり、さらに需要や参加者が増えていくと考えられます。

メタバースに期待できる理由③:メタバース経済圏に注目している大企業の増加

メタバース市場の将来性を考える上で重要な要素として、「暗号通貨やNFTを中心としたメタバース経済圏」に注目している大企業の増加があります。

Facebookは社名を「Meta」に変更し、メタバース事業に注力することを発表、Microsoftは、メタバース空間で会議や交流ができる「Mesh」を開発しています。

また、暗号通貨やNFTは、ブロックチェーン技術を活用したデジタル資産であり、メタバース上での活動と密接な関係性があるため、暗号通貨やNFT市場が大きな盛り上がりをみせれば、メタバース市場にも好影響があると考えられます。

大企業のメタバース経済圏参入・暗号通貨やNFT市場の動向次第で、今後のメタバース市場の成長を後押しする可能性がるといえるでしょう。

代表的なメタバースプロジェクト3選

代表的なメタバースプロジェクトについて解説します。

  • Decentraland(ディセントラランド)
  • The Sandbox(サンドボックス)
  • Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)

代表的なメタバースプロジェクト①:Decentraland(ディセントラランド)

ディセントラランドは、イーサリアムチェーン上で動作するメタバースプロジェクトです。2015年にアリエル・メイリッヒ(Ariel Meilich)とエステバン・オルダノ(Esteban Ordano)によって創設されました。なお、ディセントラランドは独自トークン「MANA」を発行しており、最初のICOは2017年で、2020年2月に一般公開されています。

代表的なメタバースプロジェクト②:The Sandbox(ザ・サンドボックス)

ザ・サンドボックスは、イーサリアムのブロックチェーン上でゲームコンテンツを構築・所有・収益化できるメタバースプロジェクトです。ディセントラランドと同様に、独自トークン「SAND」を発行しており、サンドボックスのトランザクションを実行するビークルとして機能します。

サンドボックスは、Snoop Dogg、BAYC(ボーアド・エイプ・ヨットクラブ)、Ubisoftなど、主流のブランド、アーティスト、クリエイターと提携しており、日本国内の大手企業も投資をしているプロジェクトでもあります。

代表的なメタバースプロジェクト③:Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)

アクシー・インフィニティは、ポケモンやたまごっちなど、世界的に知名度のある日本のIPにインスパイアされたメタバースプロジェクトです。イーサリアムチェーン上で動作し、キャラクター、土地、その他のゲームアイテムがNFTとなっており、資産価値を持ちます。

独自トークン「AXS」を保有することで、プレイヤーはアクシーの繁殖、バトルへの参加、土地の購入などの特典を得ることができたり、プラットフォームのガバナンスに参加することもできます。

まとめ:メタバースの現状は下火だが、開発は進んでおり、将来性には期待ができる

本記事では、2023年のメタバースの現状と今後の見通しについて、仮想通貨の視点から解説しました。メタバースは、仮想空間での体験やコミュニケーションを可能にする技術で、近年、多くの企業や開発者が注目しています。

しかし、メタバースの現状は下火になっており、一般ユーザーの関心は低下しています。一方、ストレスのないメタバース空間を生成できる技術的進歩や、インターネットネイティブのZ世代の台頭などによって、メタバース市場が再度、盛り上がりを見せる可能性もあります。メタバースに興味がある人は、ぜひこれからのメタバース市場の成長に期待しましょう。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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