ビットコインやアルトコインの価格変動が激しさを増す中、安定した収益を求める投資家から注目を集めているのが「ステーブルコイン」です。ドル連動型であるため価格変動が小さく、暗号資産業界では欠かせない存在となっています。しかし、価格が安定しているからといって、利益が出ないわけではありません。ステーブルコインを使って利益を出すことも可能。
そこで本記事では、ステーブルコインは儲かるのか?稼ぐ方法について詳しく解説します。リスクを抑えながら安定収益を目指したい人は、ぜひ最後までご覧ください。
ステーブルコインとは?
ステーブルコインは、法定通貨や金などのコモディティ(商品)の価値と連動(ペッグ)するように設計された暗号資産。従来の暗号資産とは異なり、価格変動が少なく、決済手段としての利用に適しています。
ステーブルコインの主な特徴は以下の3つです。
- 価値が安定している:法定通貨やコモディティに連動することで、価格変動が抑制されています。例えば、1米ドルと連動するステーブルコインは、常に1ドル前後の価値で取引される
- 送金や決済が速い: ブロックチェーン技術を用いているため、送金や決済を迅速かつ低コストで行うことが可能
- DeFi(分散型金融)で利用できる:DeFiにおいて、担保資産や取引ペアとして利用できる
ステーブルコインは、従来の暗号資産とは異なり、価格が安定するように設計されたステーブルコインは、決済手段としての利便性を飛躍的に向上させ、DeFiの発展にも大きく貢献しています。
ステーブルコインは儲かるのか?
結論からいうと「ステーブルコインで稼ぐことは可能」です。ステーブルコインは、価格が安定しており、金利運用やアービトラージなど様々な方法で稼ぐことができます。リスクを抑えながら、安定収益をつくることができる投資手段と言えるでしょう。
ステーブルコインを、金利の高いレンディングサービスに預けることで、利息を得ることができます。金利は年利数%で表示され、サービスによって異なりますが、5%~10%程度のものも多く存在します。
近年、世界経済は不況懸念が高まっています。このような状況下では、リスク資産であるビットコインやイーサリアムよりも、価格が安定しているステーブルコインの方が安全な投資先として注目されている状況です。
また、暗号資産市場に関する事件が発生した場合も、ステーブルコインであれば影響を受けにくいです。こういった状況の際には、ビットコインやいイーサリアムよりもステーブルコインで運用することがおすすめです。
ステーブルコインで稼ぐ方法
ステーブルコインで稼ぐ方法について詳しく紹介していきます。
- ステーキング
- DeFi
ステーブルコインで稼ぐ方法①:ステーキング
ステーブルコインで利益を得る方法として、近年注目を集めているのが「ステーキング」です。これは、対象となる暗号資産を保有することで、ブロックチェーンネットワークの運営に貢献し、その対価として報酬を得る仕組みです。従来のマイニングとは異なり、高価なマイニング機器や大量の電力消費が不要で、誰でも簡単に参加できる点が特徴。
ステーキングには、以下のようなメリットがあります。
- 誰でも簡単に参加できる:高価なマイニング機器や電力消費が不要で、インターネット環境さえあれば誰でも参加できる
- 安定した収益が期待できる:価格変動の影響を受けにくいため、安定した収益が期待できる。年利3〜5%ほどのリターンを狙える
日本国内でも多くのステーキングサービスが登場しており、取引所から簡単に設定することが可能になっています。暗号資産ステーキングにおすすめの取引所ランキングは、以下です。
- Bybit
- OKCoinJapan
- GMOコイン
- SBI VC Trade
- ビットポイント
ステーブルコインで稼ぐ方法②:DeFi
DeFi(分散型金融)は、従来の金融システムとは異なり、特定の仲介者や管理主体を必要とせずに金融取引を可能にする金融システムです。スマートコントラクトと呼ばれるプログラムが自動的に動いているWeb3.0型の金融サービス。DeFiでステーブルコインを運用するメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 高利回り:従来の金融サービスよりも高利回りで運用することができる
- 手数料が安い:仲介業者を必要としないため、手数料が安い
- 透明性が高い:すべての取引記録がブロックチェーン上に公開されているため、透明性が高いです。
DeFiでは、ステーブルコインをペアで運用することで、年利10%~20%という高利回りを目指すことも可能です。DeFiの始め方は、以下です。
- メタマスクに暗号資産を送金
- DeFiとメタマスクを接続
- DeFiで流動性を作成
関連記事:DeFi(分散型金融)の始め方
ステーブルコインの主要銘柄
ステーブルコインの主要銘柄を解説します。
- USDT
- USDC
- DAI
ステーブルコインの主要銘柄①:USDT
ステーブルコインの中でも特に知名度と利用者が多いのがUSDTです。テザー社によって発行されたUSDTは、1USDTが1米ドルにペッグされており、米ドルと1:1で交換することが可能。現在、世界最大のステーブルコインとして取引量も活発で、多くの投資家やトレーダーに利用されています。
暗号資産取引の決済手段、レンディングサービス、DeFiなど、様々な用途に利用することが可能です。
- 名称:Tether (USDT)
- ペッグ通貨:米ドル
- 発行体:Tether Limited
関連記事:ステーブルコイン関連銘柄一覧とその特徴
ステーブルコインの主要銘柄②:USDC
USDCは、暗号通貨取引所Coinbaseとブロックチェーン企業Circleが共同で発行するステーブルコインです。2018年に発行開始され、現在、時価総額で2番目に大きいステーブルコインとして広く利用されています。
USDCは、規制に準拠した信頼性の高いステーブルコインとして、今後も成長していくことが予想されます。機関投資家や企業からの需要も高まっており、将来的にはさらに普及していく可能性があるでしょう。
- 名称:USD Coin (USDC)
- ペッグ通貨:米ドル
- 発行体:Circle Internet Financial
ステーブルコインの主要銘柄③:DAI
DAIは、MakerDAOと呼ばれるDAO(分散型自律組織)によって発行されているステーブルコイン。従来の法定通貨担保型や暗号資産担保型とは異なり、アルゴリズム型と呼ばれる方式を採用しており、スマートコントラクトと過剰担保メカニズムによって価値の安定性を保っています。
暗号資産を担保としてスマートコントラクトに預け入れることで、それと同じ価値分のDAIが発行されるというコンセプトが特徴です。
- 名称:Dai (DAI)
- ペッグ通貨:米ドル
- 発行体:MakerDAO
まとめ:ステーブルコインで稼ぐことは可能
本記事では、ステーブルコインで稼ぐ方法をメインに解説してきました。ステーブルコインは、価格が安定した暗号資産であり、従来の暗号資産とは異なり、リスクを抑えながら安定収益を得る手段として注目されています。
ステーブルコインで稼ぐことは可能で、DeFiやステーキングを活用することで、価格を安定させたままインカム収益を得ることができます。ステーブルコインを使って安定収益を得たい人は、本記事を参考にしながらステーブルコインで稼いでみてください。
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