ビットコイン支持者で起業家、Jan3のサムソン・モウCEOは、「オメガキャンドル」と100万ドルのビットコイン(BTC)が「目前に迫っている」と予測した。
ビットコイン至上主義者の同氏は、市場が認識するよりも流通可能な供給量ははるかに少なく、12万ドル未満の価格は割安であると主張する。
サムソン・モウ氏、「100万ドルのビットコインが到来する理由」を解説
同氏はピート・リッゾ氏とのインタビューで、最近の市場動向が固定された4年周期という概念に疑問を投げかけていると指摘した。ビットコインは半減期前に過去最高値を記録し、その後の高値更新は熱狂的とは言えなかったと述べた。
一部ではこれを周期の天井と見なして長期的な下落を予想する声もあるが、同氏はこれに同意しない。
「すべては今や予測不可能だ。そして私は、オメガキャンドルと100万ドルのビットコインが目の前に迫っていると思う。今、市場にはセイラー氏をはじめ、ストラテジーや他のビットコイン財務系企業から買い圧力が殺到している」同氏は語った。
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モウ氏は具体的な時期は示さなかったが、「非常に短期間で」この動きが起こると述べた。
「発行枚数はたった2100万枚で、残りのマイニング分は100万枚未満だ。これを複数の大手機関が買い集めている。信じ難い規模で、しかも止めるつもりも価格への感度もない。100万ドルのビットコインを信じないなら、ご自由に。しかし、それはやってくる」
同氏は、ビットコインの供給は市場の想定よりもはるかに厳格に制限されていると主張した。この誤解がいずれ供給ショックにつながる可能性があるとし、固定された供給が顕在化する局面を指摘した。
「みんなは取引所に200万~300万枚の売り注文があると考えているが、それらは売却目的のコインではない。それは流動性であり、市場メーカー、トレーディングファーム、ヘッジファンドが取引所内でほかの取引に用いるためのもの。決して売って戻ってこないコインではない」と同氏。
また、マイケル・セイラーCEO率いるストラテジーのような大口機関投資家が市場低迷時も積極的に買い増し、平均取得コストを引き下げている点も強調した。
メタプラネットなど他の財務特化型企業でも同様の動きが見られ、こうした企業が価格に影響されない最後の買い手として、流通市場のビットコインを着実に吸収している状況が裏付けられている。
こうした状況を許すのは、投資家が比較的低い水準でも売却に応じているからにほかならないが、この状態が長くは続かない可能性が高いとみる。
さらにモウ氏は「現在はまだ非常に初期段階」だと指摘。インフレ調整やストック・トゥ・フロー(Stock-to-Flow)モデルのような評価モデルを基に、現状のビットコイン価格は大幅な割安水準にあり、適正価値は現在水準を大きく上回ると考えている。
「12万ドル、11万ドル以下も適正価値を下回っていると考える。単にインフレ率と照らし合わせても、過去4~5年間の物価上昇分を反映させるには、ビットコインは11万1000ドル程度であるべきだ。ストック・トゥ・フロー・モデルが示す適正価値も11万ドル~11万5000ドル程度。いまは大幅なディスカウント状態だ。理由は多くの人がビットコインの本質を十分理解していないため」と語った。
専門家らもビットコイン7桁予想を支持
モウ氏の見解は主要な機関投資家からの同様の予測とも合致する。Bitwiseのマット・ホーガンCIOは、ビットコインが今後10年でおよそ121兆ドル規模に達する資産退避市場の17%を獲得すれば、100万ドルに到達する可能性を指摘している。
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ARKインベストのキャシー・ウッドCEOもビットコイン価格の2030年予想を120万ドルに設定。ステーブルコインの台頭を理由に2025年末の150万ドル予想から下方修正した。
ビットコイン予想と現実のギャップ
こうした強気予想が相次ぐ一方で、ビットコインは2025年10月の過去最高値12万6000ドル超から約39%下で推移している。4月27日時点で7万6,855ドルで取引され、複数アナリストが最安値更新は2026年末になると予測
約7万6,855ドルから100万ドル到達には約1,200%(13倍強)の値上がりが必要。こうした上昇は数年間で実現する可能性はあるが、目先で起きるとは考えにくい。
ビットコインは、2025年末までに15万ドル以上を予想する複数の強気予想を達成できなかった。資産価格が今後100万ドルという大台に近づく可能性はあるが、モウ氏の「オメガキャンドル」という表現が示唆するほど、容易な道のりではない。
この規模の予測はあくまでシナリオであり、確実な目標ではない。ビットコインが100万ドルに到達するには、市場構造に大きな変化が必要。





