10月は、1年の中でも最も堅調な季節的傾向で始まった。ただし、市場の値動きの広がり(ブレッドス)が2025年5月以来の低水準となった。
S&P500は最悪の月を脱する
Barchartのデータによると、SPDR S&P500 ETF(SPY)は2010年以降、9月だけが平均パフォーマンスでマイナスとなった。SPYは平均して9月に0.48%下落した。
一方で10月は3番目に好調な月となる。SPYは平均で2.27%上昇し、3.09%の11月や2.79%の7月に次ぐ。
9月の記録は評判ほど一貫していない。過去17回のうち10回はSPYが上昇し、今年も0.26%の上昇となった。ただし、2022年の9.24%減や2011年の6.94%減など急落が平均を押し下げた。
歴史的にみても、9月が弱い年は10月に反発する傾向がある。2011年は9月の6.94%減の後、10月に10.91%上昇した。同様の回復は2021年と2022年にも見られた。
ただし、このパターンは保証とはならない。直近6回の10月のうち3回(2020年、2023年、2024年)は下落で終わった。SPYは本年これまでで13.37%上昇している。
S&P500構成銘柄の75%が9月に下落
小幅な上昇の陰で大半の構成銘柄は低調だった。FactSetのデータ(Deena Zaidiによる可視化)では、S&P500銘柄の約75%が9月に安値で引けた。
9月は米国債利回りの上昇で全セクターに下落が及んだ。JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴなどの銀行株が大きな下落を示し、セールスフォース、アドビ、オラクルなどのソフトウェア株も下落した。
一方で上昇は一部企業に集中した。マイクロン、アップル、デルなどテクノロジー銘柄が上昇し、市場は依然AIハードウェアへの依存が続いた。GEベルノバやイーライリリーも上昇した。
その結果、一部の大型株だけが指数全体を下支えする形となり、大半の銘柄が後退した。
S&P500のブレッドスは2025年5月以来の低水準
200日移動平均線は株価の長期トレンドを示す。現在、S&P500銘柄のうち200日線を上回っているのは40.55%にとどまり、およそ60%が下回っている。
この比率は9月30日だけで2.59ポイント低下した。8月に約73%だった水準から、6週間で約32ポイント下落した形である。
この指標は2026年4月の安値(約42%)も下回った。なお、前回の安値は、8月の高値に向けたラリーの直前に形成されていた。
10月はどう動くか
季節的には10月はS&P500に有利である。ただし、指数は1年以上ぶりの参加銘柄の少なさで10月を迎えた。
市場全体の回復には、より多くの銘柄が200日移動平均線を回復する必要がある。この動きがなければ、指数は引き続き一部の大型株頼みとなりそうだ。









