ゲーム大手スクウェア・エニックス20日、Web3通信プロトコルDMTPを手がけるHighphenからの技術提供に合意した。同技術提供により、スクウェア・エニックスが展開するWeb3ゲームにDMTPが導入されることとなり、Web3領域での新規ユーザー獲得やユーザーオンボーディングの強化が見込まれる。
DMTPは、Decentralized Message Transfer Protocol(分散型メッセージ転送プロトコル)の略。DMTPは、事業者向けにユーザーのオンチェーンやオフチェーンの活動を分析し、ターゲティングされたメッセージングや、特定のタイミングでの自動メッセージング機能を持つWeb3マーケティングツールを開発中。同ツールはNFTやDeFiをはじめとする多岐にわたるWeb3プロジェクトに適用可能で、特にWeb3ゲームにおいてはその親和性が高い。
DMTPの導入により、同社はWeb3ゲーム内でのユーザー行動を詳細に把握し、各ユーザーに適切な情報提供を行うことが可能となる。ユーザーのエンゲージメント向上や離脱率の低減が見込まれる。DMTPの分析機能を利用して、過去にWeb3ゲームの経験があるユーザーに対してメッセージを送ることで、アクティブなWeb3ユーザーの獲得が促進される。
Highphenは9月19日までに、スクウェア・エニックスなどから資金調達を実施していた。スクエア・エニックスはWeb3ゲームをこれまでも積極的にリリースしてきた。
二極化するWeb3ゲームへの参入姿勢
Web3ゲームへの参入姿勢は二極化している。ディズニーツムツム、白猫プロジェクトなどを手掛けるゲーム会社コロプラの子会社Brilliantcryptoは7月、新ブロックチェーンゲーム (BCG)「Brilliantcrypto」のプロジェクトを発表。このほかにも仏大手ゲーム会社Ubisoftは6月、同社初のブロックチェーンゲームを発表している。
一方で、大手ゲーム会社 SEGAの内海氏は10日のインタビュー記事で「セガは先進技術を活用したコンテンツや新たなビジネスモデルの研究に注力しており、ブロックチェーン技術もその分野の一つだ。ブロックチェーンゲームは私たちにとってまだ未知の世界だ」と語り、大規模参入には後ろ向きな姿勢を見せた。同氏は7月、インタビューで「プレイ・ツー・アーン(P2E)ゲームのアクションは面白さに欠ける。ゲームが面白くなければ、意味はない」と苦言を呈していた。
DAO型ゲームギルドサービスを提供するForNが7月に公表した、ブロックチェーンゲーム(BCG)に関する調査結果によれば、日本のゲーマーの8割がブロックチェーンゲームは「興味がある」と回答するも9割はプレイに至っていないという。
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